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公開日2023.11.17最終更新日2024.07.05脂肪注入法
脂肪注入豊胸は持続期間が短い?脂肪を定着させる方法は?
バストに注入した脂肪は定着すればずっと胸に残りますが、体重変化や加齢の影響でバストのボリュームが変わってしまうことがあります。
また、定着しない脂肪もあるため、術後のバストが安定するまでの間にサイズがダウンします。これにより「豊胸効果が下がった」と感じる場合があります。
脂肪注入豊胸では生きた細胞を注入するため、こうした変化が避けられず、豊胸効果の持続期間も単純には言えません。
今回は、脂肪注入豊胸の持続期間についてくわしく解説し、脂肪の定着率を上げて豊胸効果を高めるための方法を紹介します。
目次
脂肪注入豊胸の持続期間は?どれくらいもつ?
脂肪注入豊胸直後の状態は「仮の姿」で、本当の効果は術後2か月くらい経たないとわかりません。
そして、この「本当の効果」は「半永久的」に続きます。「半永久的」というのは、「根本的な効果はずっと残るが、状況によってはバストが小さくなることもある」といった意味です。
このように、脂肪注入豊胸の持続期間は簡単には言い表せません。他の豊胸術とも比較しながら、脂肪注入豊胸の持続期間の考え方を少しずつ解きほぐしていきましょう。
定着しない脂肪もあり、脂肪注入豊胸直後より胸は小さくなる
脂肪注入豊胸では、自分の体から皮下脂肪を吸引し、加工してから胸に注入(移植)します。脂肪は生きた細胞でできており、胸に移植された脂肪細胞は、生き残って定着する細胞と、生き残れずに死んでしまう細胞にわかれます。
死んでしまう脂肪細胞の割合は平均5割~7割と言われています。注入した脂肪の半分以上が無駄になってしまうのです。
正確に言えば、手術直後はすべての脂肪細胞がまだ胸に残っており、バストアップ効果を発揮していますが、これは「仮のバストアップ」です。
2か月ほど経つうちに、脂肪細胞の生死が決まり、死んだ脂肪は分解されて体内に吸収され、バストがほぼ完全に落ち着きます。このときの状態が脂肪注入豊胸のおおよその効果です。
仮の状態から真の状態になるまでの間に、必ず胸は小さくなります。これは避けることができませんが、手術方法を工夫することで脂肪の定着率を上げ、差を小さくすることは可能です。
最大8割~9割の定着率を実現しているクリニックもあり、これだと1割~2割の減少にとどめられます。
生き残った脂肪は胸に定着し、ずっと残る
脂肪注入豊胸は、「別の部位の脂肪細胞を減らして、その分だけバストの脂肪細胞を増やす」という豊胸術です。生き残って定着した脂肪細胞の分だけ胸の脂肪細胞が増えます。増えた脂肪細胞が自然に減ってしまうことはありません。
その意味では、脂肪注入豊胸の効果はいつまでも続くと言えます。
ヒアルロン酸豊胸の場合、バストに注入したヒアルロン酸そのものが時間とともに減っていき、半年~2年ほどですべて消失します。
また、シリコンバッグ豊胸で挿入したシリコンバッグは時間とともに劣化し、10年に1度は入れ替えが必要です。破損・カプセル拘縮などのトラブルが起これば、もっと早く入れ替えなければなりません。
このように、ヒアルロン酸豊胸・シリコンバッグ豊胸の効果には寿命や期限がありますが、脂肪注入豊胸にはそういた意味での寿命・期限はありません。
脂肪注入豊胸の効果は減量で小さくなる
胎児期から思春期までは脂肪細胞の数が増えますが、思春期を過ぎると脂肪細胞の数は自然に増えたり減ったりしなくなります。太るのは脂肪細胞の数が増えるからではなく、1個1個の脂肪細胞がエネルギーを蓄えて大きくなるからです。
脂肪注入豊胸後に太れば、注入した脂肪細胞も元からあった脂肪細胞も同じように大きくなり、バストサイズが上がります。逆に、ダイエットで減量すれば脂肪細胞は小さくなり、バストサイズも下がります。
「脂肪細胞の数が増える」という脂肪注入豊胸の効果はずっと持続しますが、脂肪細胞のサイズが変化してバストが小さくなってしまうことはあるのです。
脂肪注入豊胸では脂肪細胞の分布が変わり、バストはより脂肪が付きやすく、脂肪吸引部位はより脂肪が付きにくくなります。
したがって、多少体重が増加しても体型を維持しやすいですが、体重が減った場合にはバストの変化が目立つ可能性があります。
脂肪注入豊胸でバストアップした状態を維持したければ、大幅なダイエットは避けましょう。
加齢によりバストの状態は変化する
女性の乳房は年齢とともにボリューム感が失われ、垂れていきます。20代頃から徐々にバスト上部の弾力が失われてボリュームが減り、40代以降はバストの垂れ(下垂)が進んでいきます。
どんな豊胸術でも、加齢によってバストアップ効果は低下してしまいます。
シリコンバッグ豊胸の場合、減量や加齢による変化でシリコンバッグの輪郭が浮き出やすくなり、不自然さが増す場合が多いですが、脂肪注入豊胸を受けたバストは変化の仕方も自然です。
脂肪注入豊胸でより多くの脂肪を定着させる方法は?
脂肪の加工方法や注入方法を工夫し、術後の過ごし方に注意することで、定着率を向上させることができます。
脂肪の加工方法を工夫する
吸引した脂肪はそのまま胸に注入するのではなく、加工してから注入します。脂肪の加工方法により定着率は大きく変わります。
最もベーシックな方法では、脂肪をフィルターにかけて、不純物(血液や麻酔液など)を除去します。これだと定着率はよくて5割程度です。
脂肪を遠心分離機にかけて、活きのいい脂肪細胞だけを濃縮する方法(コンデンスリッチ)を用いると、定着率がかなりよくなります。
最も効果的なのは、「脂肪幹細胞」を使う方法です。脂肪幹細胞は組織のダメージを修復したり、新しい血管を生み出したりする働きがあるので、濃縮した脂肪に脂肪幹細胞を混ぜて注入すると定着率が格段によくなります。
脂肪を大量にまとめて注入しない
脂肪を1度に大量に注入したり、1箇所にまとめて注入したりすると、脂肪が胸の中で大きなかたまりになります。すると、かたまりの中の方にある脂肪が栄養不足で死んでしまい、定着率が下がります。しこりもできやすくなります。
脂肪はできるだけ小さな粒状にして、少量ずつ、ばらして注入することが大切です。
「幹細胞豊富な脂肪組織を用いた加工+少量ずつばらして注入」という方法で、定着率は8割~9割まで上げることが可能です。南クリニックでもこの方法で脂肪注入を行っています。
術後1か月間は胸への刺激・圧迫を避ける
胸に注入された脂肪細胞は生きるか死ぬかの瀬戸際にあります。胸に強い刺激や圧迫が加わると、脂肪細胞にとってストレスとなり、生き残る細胞が多少減ってしまう恐れがあります。
術後1か月間は、カップの小さなブラジャーの着用、うつ伏せでの就寝、激しい運度・性行為などはできるだけ避けて、バストをできる限り安静に保ちましょう。
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まとめ
- 脂肪注入豊胸を行うと「バストの脂肪細胞の数」が増える。この効果はずっと続く。
- ただし、定着しない脂肪もあるので、豊胸直後よりもバストは多少小さくなってから安定する。この状態が脂肪注入豊胸の本当の効果。
- 脂肪細胞の数は変わらないが、体重が減ると1個1個の脂肪細胞が小さくなって、バストダウンしてしまうことがある。加齢によってもバストのボリュームは失われる。
- 脂肪の加工方法・注入方法を工夫すれば脂肪の定着率は上がる。
- 脂肪幹細胞が豊富な脂肪組織を使い、少量ずつばらして注入することで、定着率は8割~9割まで上がる。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
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