豊胸手術の効果がどの程度持続するかは、施術の方法や個々の体質、生活習慣などによります。

例えば、シリコンや生理食塩水などを用いた豊胸手術の場合、一般的に10年から20年程度持続するとされています。しかし、これは平均的な期間であり、個々の患者さんにより異なります。また、シリコンや生理食塩水などが体内で破裂するなどの問題が発生した場合には、10年から20年の持続期間より早く交換や除去が必要になることもあります。

一方、脂肪注入による豊胸手術の場合、注入した脂肪細胞の一部が生き残ると、その効果は永続的なものとなります。ただし、体重の変動や加齢による影響を受けやすいため、結果は時間とともに変化することがあります。

南クリニックの「成長再生豊胸」は、成長因子をバストに注入し、乳腺を発達させて脂肪などの組織を増やす豊胸術です。成長したバストはすべて「自分のバスト」なので半永久的に維持できます。

シリコンバッグのような人工物を使用したり、ヒアルロン酸などのように、何か吸収されるものを注入して盛り上げる方法ではありませんので、バッグの破損や吸収に伴う後戻りというものはありません。

しかし、出産・授乳・加齢・老化・ダイエット・肥満などの自然な変化は発生します。

豊胸手術を受けることができる年齢は、多くの場合、患者さんの健康状態や目的、使用する手法などによります。医学的な観点から言えば、豊胸手術は一般的に成長期が終わった後、つまり身体の成長がほぼ完了した18歳以上の女性に対して行われることが多いです。
体の成長具合や健康状態によっては施術を断る場合もあります。ほとんどの美容外科クリニックでは未成年が豊胸する場合、保護者の同意が必要です。

一方、上限年齢については明確な制限はありません。健康状態が良好で、手術のリスクを理解し、適切な結果を期待できるならば、中高年の女性も豊胸手術を受けることが可能です。
最近ではいつまでも美しく、自分らしく生きるために豊胸術を受ける60代・70代の方が当院でも増えています。

豊胸手術で胸をどれほど大きくすることが可能かは、使用する手術方法、患者の体型や健康状態、そして患者さんの希望によります。

シリコンや生理食塩水を使用した豊胸手術の場合、大きさや形状を選ぶことで、ある程度胸の大きさを制御することが可能です。ただし、体型や皮膚の張りなどの身体的な制約、自然な外観を保つための制約などから、無制限に大きくすることはできません。

脂肪注入による豊胸手術の場合、採取できる脂肪の量や、体が受け入れることのできる脂肪の量に制約があります。そのため、一度の手術で大幅に胸を大きくすることは難しいことが多いです。

南クリニックの「成長再生豊胸」の場合、成長因子を使用して乳腺を発達させ、脂肪を増やすという方法を採用しています。とにかく大きくしたいという場合には、「脂肪注入法」＋「成長再生豊胸」を推奨しています。

豊胸手術を受けるかどうかを決定する際には、健康状態、手術のリスクを考慮する必要があります。

●心臓の疾患や糖尿病などの疾患がある方

胸部を含んだ広範囲に麻酔を施す豊胸術では体に大きな負担がかかり、ショック状態に陥ってしまう可能性があります。成長再生豊胸では麻酔にかんするこのようなリスクは少ないのですが、その他の方法については、注意が必要です。

●乳がんや乳腺炎などの疾患が過去にある方
成長再生豊胸で使用する成長因子や女性ホルモンが乳がんを誘発する可能性はありませんが、もともと乳がんが存在していた場合には、成長再生豊胸を実施することによってがん細胞を成長させてしまう可能性があります。ですから、成長再生豊胸を受ける前にがん検診を受けておくことをおすすめしています。

●妊娠中や授乳中の方
成長再生豊胸は注射で成長因子を注入するだけの手術ですが、それでも感染症などのリスクがまったくないわけではないので、妊娠直前や妊娠中、授乳中には行うことができません。妊娠前か、母乳が完全に出なくなった後に、成長再生豊胸を受けてください。また、成長再生豊胸後6ヶ月は念のため妊娠を控えたほうがよいです。

これらは一部の例であり、個々の状況は異なるため、豊胸手術を受けるかどうかを決定する前に、医師と詳細に話し合うことが重要です。

・小さな胸にコンプレックスがある
・左右の胸のサイズが違う
・胸の垂れが気になる
・若い頃と比べてハリや弾力がなくなってしまった
・離れ乳に悩んでいる
・年齢とともにサイズダウンしてしまった
・男性として生まれたけど女性の身体になりたい（MTFの方）

など南クリニックではさまざまな胸のお悩みを抱える方が来院されています。

豊胸手術の費用は手術の種類によりますが、バストサイズを1カップ上げたい場合の平均的な値段は次の通りです。

・シリコンバッグによる豊胸手術：45万円〜100万円
・脂肪注入による豊胸手術：80万円〜150万円

シリコンバッグによる手術のコストは、バッグの種類（素材や形状）や施術内容（体のどこからシリコンバッグを挿入するか）によります。一方、脂肪注入による手術のコストは、採取した脂肪の加工や技術料によります。

●形や動きが不自然
仰向けに寝ても胸の形がある程度保たれたり、体の他の部分と比較して不自然に大きかったり、または胸が異常に丸かったりすることでバレやすくなります。

●手術後の傷や内出血
胸の下部や脇下に小さな切開痕を残す可能性があります。特にシリコンバッグは脇から挿入することがほとんどで傷跡は数センチに達します。シリコンバッグの大きさや種類によってはさらに傷跡が目立つ可能性があります。

●レントゲン検査を受けた時
豊胸手術の種類にもよりますが、白いもやのような影が写ることがあります。しかし「豊胸手術がバレたくない」と検査を受けないでいると、乳がんなど重大な病気を見逃しかねませんので事前に申告をしてご自身に合った検査を受けてください。

●触られた時
特にシリコンバッグなどを使用した豊胸手術の結果は、自然なバストと比較して硬く感じることがあります。

近年では、特に「脂肪注入法」や「成長再生豊胸」は自身の脂肪であるため、見た目・触り心地共に本物の胸と区別がつかないことが多く、自然なバストが手に入れられます。
また、「成長再生豊胸」は注射のみの施術のため、傷跡もほとんど残らず、術後大幅な体重減少がない限り効果は半永久的に持続します。