電話ボタン MENU

コラム

column

公開日2025.03.16最終更新日2025.03.18お悩み

豊胸術後の合併症「カプセル拘縮」|原因や前兆は?予防法も解説

シリコンバッグ豊胸は、バストアップ効果が期待できる人に人気の美容整形ですが、さまざまなリスクも伴います。特に「カプセル拘縮」は、シリコンバッグ豊胸を検討している女性にとって、不安な合併症の一つでしょう。

カプセル拘縮が悪化するとバッグを取り出す手術が必要になる可能性があるため、早期の発見と予防が大切になります。

本記事では、カプセル拘縮の前兆や原因、予防法などについて詳しく解説します。シリコンバッグ豊胸を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

カプセル拘縮とは

カプセル拘縮は、体内に挿入されたシリコンバッグを異物として認識し、その周囲に形成される線維性の被膜が厚くなり、シリコンバッグを圧迫する現象です。

シリコンバッグに限らず、体内に挿入されたものに対しては「異物反応」が起こる可能性があります。

カプセル拘縮になったときの症状に関しては後ほど詳しく解説します。

カプセル拘縮の前兆はある?気付きにくいケースについても解説

自身のバストをよく触ってみて「以前より硬くなったかも」と感じたら、それはカプセル拘縮の前兆症状かもしれません。

ここでは、カプセル拘縮のグレードを示す「Beckerの被膜拘縮分類」や、気付きにくいケースについて解説します。

Beckerの被膜拘縮分類

カプセル拘縮の初期段階について詳しく知っておきたい場合は、下記の「Beckerの被膜拘縮分類」という診断基準を参考にするとよいでしょう。

【Beckerの被膜拘縮分類】

  • Grade1:乳房は柔らかく、挿入した豊胸インプラントの感触がほとんど分からない自然なバスト
  • Grade2:注意深く触ると豊胸インプラントが分かるが、まだ乳房の触感は柔らかく患者からの苦情はない
  • Grade3:患者自身が胸の硬さに気づく。美容的な見た目はほとんど分からないが、触ると豊胸インプラントがはっきり分かる
  • Grade4:拘縮がはっきりして、見た目にも異常が分かる。乳房に触ればテニス硬球様の硬さを感じる

Grade1がもっとも軽く、数字が大きくなるにつれて重症度も増していきます。

分類からもわかるとおり、外見的に異常を判別できる場合や、バストを触って「硬い」「ちょっとした痛み」と感じる場合は、カプセル拘縮が進行している可能性があります。こういった違和感を覚えた時点で、治療を受けたクリニックへ相談することが大切です。

Grade3・4の拘縮の場合は、手術が必要な場合もあります。手術法は、挿入されているシリコンバッグを除去し、新しいシリコンバッグに入れ替える方法が一般的です。シリコンバッグを挿入したくない場合は、脂肪注入でバストを形成する方法もあります。

カプセル拘縮に気付きにくいケース

シリコンバッグの種類によっては、カプセル拘縮に気付きにくい場合があるため注意が必要です。シリコンバッグ表面がザラザラしている「テクスチャータイプ」は、カプセル拘縮が起きにくいといわれています。しかし、シリコン自体が硬いことから、カプセル拘縮に気付きにくいといった方が正しいかもしれません。

そのような場合でも、超音波検査をすれば早期にカプセル拘縮を発見できることもあります。そのため、特に違和感がなくても日頃から検診を受けることが大切です。

カプセル拘縮の予防は薬やマッサージが一般的

カプセル拘縮の予防には、術後早期には速やかに炎症を抑え、そのあとはカプセルの内側のスペースを確保することが大切です。具体的な予防法には下記などが挙げられます。

  • バストへの超音波照射(高周波温熱療法)
  • 内服治療
  • バストマッサージ

それぞれ詳しく解説します。

カプセル拘縮予防法①:バストへの超音波照射(高周波温熱療法)

バストに高周波温熱を照射することで、身体が芯から温まっている状態を作り、術後の回復を早める方法です。

カプセル拘縮の予防のほか、痛みの緩和や炎症治癒の促進などが期待できます。

カプセル拘縮予防法②:内服治療

内服薬では、下記の薬を処方することがあります。

  • リザベン:ケロイドや瘢痕形成の予防効果が期待できる可能性がある
  • ザフィルルカスト・ビタミンE製剤:拘縮予防の効果に期待ができる

必ず医師の指示に従い、正しく服用するようにしましょう。

カプセル拘縮予防法③:バストマッサージ

バストマッサージは、シリコンバッグを可動させることで被膜を壊し、シリコンバッグを覆っている被膜の中のスペースが狭くなるのを防ぎます。

しかし、やり方を間違えると逆効果になる可能性があるため、かかりつけのクリニックで正しいマッサージを指導してもらい、自宅でも定期的に取り組むことが大切です。

完全に拘縮を予防するのは難しい

カプセル拘縮の予防において注意すべき点は「完全に拘縮を予防する術はない」ということです。

いずれの予防法を用いても、シリコンバッグに対する異物反応は体における正常な免疫応答であり、完全には防げるものではないからです。

もしカプセル拘縮になってしまったら、再手術の可能性があることを理解しておきましょう。

カプセル拘縮の主な症状3つ!痛みはどのくらい?

シリコンバッグ豊胸後のカプセル拘縮で見られる症状について解説していきます。

これらの症状が見られたら、カプセル拘縮のグレードが進行している可能性があるため、放置せず速やかにクリニックに相談しましょう。

カプセル拘縮の症状①:バストがテニス硬球のように硬くなる

繰り返しになりますが、カプセル拘縮になると、胸を触った時に硬さを感じるようになります。

初期は弾力低下程度ですが、拘縮のグレードが進行すると、まるでテニス硬球のような硬さになります。

ここまで硬くなると仰向けになっても形が変わらないため、明らかに自然なバストとはかけ離れた状態になってしまうでしょう。

カプセル拘縮の症状②:バストの形が変形する

拘縮のグレードが進行するとバストの形にも異常が生じます。

具体的には、バストがお椀型のような形になり、明らかに不自然な見た目に変形します。

放置するとシリコンバッグが破損し、さらなるトラブルを引き起こす可能性があるため、できるだけ早めの治療が必要です。

カプセル拘縮の症状③:チクチクするような痛みを感じる

カプセル拘縮になると、チクチクするような痛みを感じることがあります。

また、痛みまではいかなくても不快感を覚えることもあるでしょう。

この痛みや不快感を無視せず、すぐにクリニックへ相談することが大切です。

カプセル拘縮の原因5つ

シリコンバッグ豊胸にカプセル拘縮が生じるのは、下記などが考えられます。

原因

詳細

①細菌感染

シリコンバッグ挿入時に細菌感染が起こると、体が反応して被膜が分厚くなる可能性がある。特にブドウ球菌による感染が原因となることが多いが、目立った症状が見られにくいため、拘縮に気づくのが遅れる傾向がある。

②ケロイド体質だった

ケロイド体質の方は、皮膚組織がダメージを受けた際に過剰反応を起こしやすいため、カプセル拘縮が起こりやすい傾向がある。遺伝する可能性があるため、家族にケロイド体質の人がいる場合は注意する。

③医者の技術不足

シリコンバッグを挿入する際は、充分なスペースを確保する必要があるが、このあたりの技術が不足しているとバッグが圧迫されやすくなる。それによりカプセル拘縮が起こりやすくなる。

④経年劣化

時間の経過とともにカプセル状の被膜が厚みを増し、カプセル拘縮のリスクが高まることがある。

⑤シリコンバッグが体に合わなかった

挿入したシリコンバッグの種類が体質に合わないとカプセル拘縮を引き起こしやすいともいわれている。

これらの要因が単独または複合的に作用し、カプセル拘縮を引き起こす可能性があります。

個人の体質による部分も大きく完全に予防するのは難しいため、違和感がなくても定期検診に行く、推奨されている期間(10年)で取り替えるなどの意識が大切です。

カプセル拘縮になる確率は10人に1人

カプセル拘縮は、シリコンバッグ手術を受けた人の約10人に1人が発症することから、比較的頻度が高い合併症として知られています。

そのため、シリコンバッグ豊胸を受けた場合は、決して他人事にせず、必ずカプセル拘縮へのリスクを理解しておくことが大切です。

カプセル拘縮のリスクを少しでも減らすには、自身でもカプセル拘縮の原因や予防方法を理解したうえで、クリニックを選ぶことが大切です。

シリコンバッグ豊胸でカプセル拘縮になった人のブログはある?

シリコンバッグ豊胸でカプセル拘縮になった人のブログを探すには、アメブロやnoteのような大手ブログサービスで「カプセル拘縮」と検索するとよいでしょう。実際の症状やそのときの心情を知りたい方は、SNSでもリサーチするより見つかりやすいかもしれません。

ただし、カプセル拘縮の症状は人それぞれであり、SNSやブログでは信ぴょう性に欠けるような情報も拡散されている可能性があります。そのため、あくまで参考程度としてチェックすることをおすすめします。

カプセル拘縮の心配がない「成長再生豊胸」

医者

前述したとおり、シリコンバッグ挿入後のカプセル拘縮を完全に予防するのは難しいでしょう。マッサージや内服薬で予防に努めても、人によってはカプセル拘縮に至ってしまうのが現状だからです。

カプセル拘縮を回避したい方は、シリコンバッグ豊胸以外の豊胸術を検討するのがいいかもしれません。たとえば、近年注目されている豊胸術が「成長再生豊胸」です。

成長再生豊胸は、女性ホルモンや成長因子をバストに注射することで、自身のバストを成長させる豊胸術です。シリコンバッグやヒアルロン酸を使用してバストの体積を大きくする従来の方法とは違って、自身のバストが育っていくのが特徴です。

異物によるボリュームアップでなく自身のバストが成長することで、下記のようなメリットがあります。

  • 見た目・触り心地がとても自然
  • 一度大きくなった効果は半永久的

もちろん、異物によるカプセル拘縮に悩むこともありません。

南クリニックでは下記の2種類の成長再生豊胸を提供しています。

 

成長再生豊胸W

成長再生豊胸F

治療法

成長因子のみをバストに注入する。

一週間程度で注射の腫れが引き、36カ月かけて育てる。

・成長因子+成長因子がゆっくり放出されるための物質を添加したものをバストに注入する。

・一週間程度で注射の腫れが引くが、その後も大きさが保たれている。

特徴

徐々にバストアップできるため、周りにバレにくい。

即効性が期待でき、通院回数を減らせる。

価格

1回:33万円

3セット104.5万円
5セット170.5万円

ゆっくりと育てたい方は「成長再生豊胸W」、治療後すぐに効果を得たい方は「成長再生豊胸F」が向いています。

さらに、できるだけボリュームアップしたいという方は、下記の脂肪注入豊胸との併用治療もご案内しています。

治療名

脂肪注入法+成長再生豊胸

治療方法

・吸引して加工した脂肪+成長因子を、1時間ほどかけて丁寧にバストに注入していく。
・12週間ほどで腫れが引き一度小さくなり、この状態が約1ヵ月~2ヵ月続く。この時期を超えると36ヵ月かけて成長する。

特徴

ボリュームアップが期待できる。男性や痩せ型の人でも可能。

価格

成長再生豊胸の費用(33万円~)+
脂肪吸引費用55万円+吸引部位1箇所あたり33万円

術後のリスクをできるだけ減らしたい方は、成長再生豊胸を検討してみてはいかがでしょうか。

>>南クリニックの無料カウンセリング予約はこちら
>>南クリニックでは成長再生豊胸モニター募集中!

まとめ

  • カプセル拘縮とは、体内に挿入されたシリコンバッグを異物として認識し、その周囲に形成される線維性の被膜が厚くなり、シリコンバッグを圧迫する現象のこと。
  • 自身のバストを触り「以前より硬くなったかも」と感じたら、それはカプセル拘縮の前兆の可能性があるため、治療を受けたクリニックへ相談する。
  • カプセル拘縮の予防には、「バストへの超音波照射(高周波温熱療法)」「内服治療」「バストマッサージ」などが挙げられる。これらの方法で術後早期には速やかに炎症を抑え、そのあとはカプセルの内側のスペースを確保することが大切。
  • カプセル拘縮の原因には「細菌感染」「ケロイド体質」「医者の技術不足」などがあるが、個人の体質による部分も大きく完全に予防するのは難しい。違和感がなくても定期検診に行く、推奨されている期間で取り替えるなどの意識が大切。
  • バストを育てる「成長再生豊胸」は、異物を使って大きくする方法ではないため、カプセル拘縮の心配がない。術後のリスクをできるだけ減らしたい方におすすめ。

この記事をシェア!

成長再生豊胸には、
成長再生豊胸F成長再生豊胸W
2種類があります。

当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。

関連コラム

無料カウンセリングの
ご予約はお電話にて
名古屋
052-951-5855
受付時間
10:00~20:00
※無料カウンセリングご予約後、キャンセルされる場合は、前日までに必ずお電話でご連絡ください。
お問い合わせフォーム 無料カウンセリング予約