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公開日2022.11.02最終更新日2023.11.28脂肪注入法
脂肪注入豊胸のデメリット!後悔しないために知っておきたい7つのポイント
脂肪注入豊胸は柔らかい自然なバストをつくることができ、余分な脂肪を吸引して部分やせも実現できるのがメリットですが、いくつか注意すべきデメリットがあります。脂肪注入による豊胸手術のデメリットには、次のようなものがあります。
①注入した脂肪のすべてが定着するわけではない
②バストアップできるサイズに限りがある
③痩せ型の人には向かない
④ダウンタイムが長い
⑤脂肪吸引部に後遺症が生じることがある
⑥しこり・石灰化が生じることがある
⑦細菌感染が起こったときには、重症化しやすい
脂肪注入豊胸のデメリット・注意点についてわかりやすく解説します。
目次
脂肪注入豊胸とは
脂肪注入豊胸は自分の体から採取した皮下脂肪をバストに注入(移植)する手術です。
まず、余分な脂肪がある部位にカニューレ(細い管)を挿し、脂肪組織を吸引して採取します。
採取した脂肪組織から不純物を取り除き、バストに定着しやすくなるように加工を施して、注入用の脂肪をつくります。そして、注射針を用いて脂肪をバストに少しずつバラバラに注入します。
脂肪注入豊胸のデメリット・注意点
脂肪注入豊胸デメリット・注意点①:注入した脂肪のすべてが定着するわけではない
バストアップするためには、注入した脂肪が生きた細胞としてバストに定着する必要があります。
バストに注入された脂肪は、周囲からにじみ出してくる栄養や酸素を取り込んで生き延びます。しばらくすると新しい血管が生えてきて、血管を通して安定的に栄養を取り込めるようになります。こうなれば、注入した脂肪がバストに定着します。
注入した脂肪のすべてを定着させることはできず、何割かは死んでしまいます。体から採取した脂肪をすべてバストに移せるわけではないのです。
たくさんの脂肪を一箇所にまとめて注入してしまうと、周囲から栄養を取り込めず死んでしまう脂肪が多くなり、定着率が悪くなります。
定着率を高めるには、脂肪をできるだけ細かい粒にして、少しずつ、別々の場所にずらして注入することが重要です。
脂肪注入豊胸デメリット・注意点②:バストアップできるサイズに限りがある
どれだけバストアップができるかは、採取できる脂肪の量、脂肪組織の定着率、脂肪を受け入れるバストの余裕(脂肪を注入できるスペース)で決まります。
皮下脂肪が多い方のほうがたくさんの脂肪を採取できます。ただし、注入したときに何割かの脂肪は死んで失われます。
脂肪注入豊胸に使えるのは皮下脂肪だけ(内臓脂肪は使えない)ので、太っている方でも思ったほど脂肪が採れないことがあります。
採取した脂肪はバストの脂肪の間に注入するので、もともとバストにたくさんの脂肪がある(バストが大きい)人のほうが、たくさんの脂肪を注入できます。小さいバストに大量の脂肪を注入してしまうと、死んでしまう脂肪が多くなり、定着率が悪くなります。
皮下脂肪が多く、もともとある程度バストが大きい方が、定着率のよい方法で脂肪注入を行ったとしても、一度にアップできるサイズは1.5カップ程度が限度です。
脂肪注入豊胸と成長再生豊胸を併用すれば、バストアップの限度を上げることが可能です。
脂肪注入豊胸デメリット・注意点③:痩せ型の人には向かない
痩せ型の人は皮下脂肪が少ないため、十分な量の脂肪を採取できないことが多いです。
また、痩せ型の人は大抵バストが小さいため、脂肪を注入できる余裕があまりなく、脂肪注入豊胸ではあまりバストを大きくできないのが通例です。
痩せ型の人が脂肪注入豊胸を受ける場合、成長再生豊胸も同時に並行して行うのがおすすめです。少量の脂肪を注入し、成長再生豊胸で成長因子も注入すると、相乗効果でより大きくバストアップできます。
脂肪注入豊胸デメリット・注意点④:ダウンタイムが長い
手術後は、脂肪を吸引した部位がかなり痛みます(数日程度)。痛みが完全になくなるまでに1~2週間ほどかかります。
脂肪吸引でダメージを受けた部分を保護し、治りを早めるために、専用のサポーターやガードルを1ヶ月程度装着して過ごします。
脂肪吸引部位の皮膚がたるんだり、でこぼこになったりする場合があります。自然に治るケースが多いのですが、皮膚が修復されるまで1~3ヶ月、長い人で半年ほどかかります。
脂肪を注入したバストの方には内出血や腫れが生じますが、1~2週間ほどでおさまります。
注入した脂肪がバストに定着するまで、バストを安静に保つことが重要で、1ヶ月程度は強い圧迫や刺激が加わらないように注意する必要があります。
このように、脂肪注入豊胸では比較的長い間ダメージが残り、生活に多少の制限がかかります。
脂肪注入豊胸デメリット・注意点⑤:脂肪吸引部に後遺症が生じることがある
一箇所から脂肪を多く取りすぎると、皮膚のたるみやでこぼこが治らず、そのまま後遺症となってしまうことがあります。
脂肪注入豊胸デメリット・注意点⑥:しこり・石灰化が生じることがある
死んでしまった脂肪は少量であればそのうち分解され、体の中に吸収されます。しかし、一箇所でたくさんの脂肪が死んだ場合には、分解されずに、しこりとなってしまうことがあります。
さらに、しこりの周りにカルシウムなどが付着して、硬い殻ができてしまうことがあります。これを石灰化と言います。
しこり・石灰化によってバストの感触や見た目が損なわれたり、しこりの周りに炎症ができて痛んだりした場合には、手術で取り除く必要が出てくることがあります。
しこり・石灰化を避けるには、一箇所に脂肪をまとめて注入しないことが重要です。
とにかくバストを大きくしたいということで、むやみに大量の脂肪注入を希望する患者さんもいますが、それをしてしまうとしこりや石灰化が起こりやすくなります。
脂肪注入豊胸デメリット・注意点⑦:まれに細菌感染が起こることがある
脂肪注入豊胸ではヒアルロン酸注入豊胸や成長再生豊胸に比べ大がかりな外科手術が行われます。そのため、手術具に付着していた細菌などで感染症が発生するリスクが多少高くなります。
とはいえ、脂肪注入豊胸で細菌感染が起こるケースは少なく、重症化するのはごくまれです。
熱が続いたり、バストや肩・上腕などに強い傷みが生じたりした場合、細菌感染の疑いがあるため、手術を受けたクリニックなどに相談してください。
細菌感染と診断されると、まずは抗生物質で治療します。それで1週間ぐらい様子を見て症状が軽くならない場合、膿を取り除く処置をします。
まとめ
- 脂肪注入豊胸は自分の脂肪をバストに移植する手術。
- 注入した脂肪の何割かは死んでしまい、定着しない。
- バストアップのサイズには限度があり、皮下脂肪の量、定着率、もともとのバストの大きさで決まる。
- 痩せ型の人は採取できる脂肪が少ないため、脂肪注入豊胸ではあまり大きくできない。
- ダウンタイムが長い(とくに脂肪を吸引した部位)
- 脂肪吸引のやり方が悪いと、皮膚のたるみなどの後遺症が生じることがある。
- 注入のやり方が悪いとしこりや石灰化が生じることがある。
- まれに細菌感染が起こり、重症化する例もある。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。
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