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公開日2023.08.07最終更新日2023.09.13ヒアルロン酸
ヒアルロン酸豊胸とは?効果やメリット・デメリット、費用を徹底解説!

ヒアルロン酸豊胸はバストにヒアルロン酸を直接注入する豊胸術です。手軽にバストアップできるため、プチ豊胸の方法として人気です。
このコラムでは、ヒアルロン酸豊胸を検討している方に向けて、ヒアルロン酸豊胸の効果やメリット・デメリット、手術料金などについて徹底解説します。
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目次
ヒアルロン酸豊胸とは?
ヒアルロン酸豊胸は、カニューレという特殊な注射針を使ってヒアルロン酸をバストに直接注入する豊胸術です。ヒアルロン酸はもともと人体の中にある物質であるため、直接注入しても安全だとされています。
ヒアルロン酸豊胸の効果
ヒアルロン酸豊胸の効果は一定期間しか続きません。また、ヒアルロン酸を1度に大量に注入するとしこりができる恐れが高いため、バストアップできるサイズは限られます。
ヒアルロン酸豊胸の効果は何年持つ?
バストに注入したヒアルロン酸は半年~2年程度ですべて分解されて体内に吸収されてしまいます。
ヒアルロン酸は注入直後から少しずつ吸収されていくので、半年経たなくてもバストアップ効果がかなり失われてしまうことがあります。十分なバストアップ効果を維持できるのは長くても1年くらいでしょう。
クリニックによっては、体内に吸収されにくいタイプのヒアルロン酸を用いて、残存期間(ヒアルロン酸がすべて吸収されるまでの期間)を3年~4年程度にまで延ばしているところもあります。
こちらの場合も、効果の持続期間(十分なバストアップ効果が感じられる期間)は3年~4年よりも大分短いと考えておくべきです。
また、ヒアルロン酸はシリコンバッグと違って直接体内に入れるため、長く残存するほどしこりや炎症などのトラブルが生じやすくなります。
一時期、ヒアルロン酸よりも長持ちして仕上がりが自然という触れ込みで「アクアフィリング」を直接注入する豊胸術がもてはやされました。しかし、健康被害のリスクが高いことがわかり、今ではアクアフィリング豊胸を提供するクリニックはほとんど存在しません。
長期持続タイプのヒアルロン酸はアクアフィリングほどではないとはいえ、通常のヒアルロン酸よりも健康被害のリスクは高いと考えられます。
1カップの豊胸にヒアルロン酸は何cc必要?
ブラのカップ数は、乳首を通る胸囲(トップバスト)と乳房のすぐ下を通る胸囲(アンダーバスト)の差で決まります。乳房の容量を測って「何ccだから何カップ」と決めるわけではありません。
ブラのカップ部分の容量は、カップ数だけでなくアンダーバストによっても違ってきます。
B70(アンダーバスト70cmのBカップ)よりC70(アンダーバスト70cmのCカップ)のほうがカップ部分の容量が大きいのは当然ですが、同じBカップでもB70のほうがB65よりもカップ部分が大きく作られていて、実はB70とC65は同じ容量です。
メーカーやブランド、製品によっても、カップの容量の決め方は違います。
こうしたわけで、「1カップ=何cc」とは一概には言えません。
大まかな目安としては、「アンダーバストの数値=1カップ上げるのに必要な容量」と考えることができます。
アンダーバストが70cmの人であれば、1カップ上げるのに70ccのヒアルロン酸が必要ということになります。
ヒアルロン酸豊胸でどれくらい大きくできる?
しこりのリスクを考えると、1度に注入できるヒアルロン酸の量は片方につき150ccくらいが上限です。アンダーバスト75cmの人が2カップ大きくできる程度です。少し無理をして200ccまで入れるクリニックもあります。
それ以上の量を入れてしまうと、しこりができる恐れが高いです。しこりができてしまうと自然に消えることはないので、手術で取り除く必要があります。しこりを放置すると周囲に炎症が広がることがあります。
ヒアルロン酸豊胸のメリット
ヒアルロン酸豊胸のメリットは、手術の負担が軽く、ダウンタイムがほとんどないことです。
手術は10~20分ほどで終わり、当日は患部を濡らさないよう指示されますが、翌日からはシャワーを浴びることも可能です。
術後1週間程度は軽い痛みや腫れが生じることがありますが、普通は鎮痛剤で抑えられます(強い痛みが続くようだと手術による感染症が疑われます)。
術後1ヶ月程度は胸を強く圧迫したり激しく動かしたりしない方がよいですが、マッサージなどの特別なケアは不要です。
カニューレ(注射針)を刺したところに2mm程度の傷跡ができますが、目立つほどではなく、数ヶ月すると色が薄くなってさらに目立たなくなります。
こうした手軽さから、ヒアルロン酸豊胸はプチ豊胸の方法として人気があります。
ヒアルロン酸豊胸のデメリット
ヒアルロン酸豊胸は手軽な反面、いつくか無視できないデメリットがあります。持続期間が短いこともそのひとつです。
ヒアルロン酸豊胸のデメリットをまとめると以下のようになります。
- 効果の持続期間が短い
- 効果を維持するには再注入が必要で、その度に費用がかかる(コスパが悪い)
- 注入量によっては1回分の費用も安くない
- 注入したヒアルロン酸がしこりになることがある(とくに、1度に大量のヒアルロン酸を注入したり、ヒアルロン酸の注入を繰り返したりした場合)
- バストに入れるヒアルロン酸は粒子が大きくて硬いので、バストの感触がやや硬く、不自然になることがある(とくに、もともと小さくて厚みのないバストにヒアルロン酸を注入した場合)
ヒアルロン酸豊胸の値段
豊胸手術は自由診療なので料金はクリニックによってまちまちですが、通常タイプのヒアルロン酸の値段は1ccあたり2,000円~5,000円程度、持続期間が長いタイプは1ccあたり6,000円~8,000円程度が相場です。
クリニックの料金表では1ccあたりの料金を表示しているので、合計でどれくらいかかるのかイメージしづらいところがあります。
例えばアンダーバスト70cmの人が両胸を1カップずつ大きくしようとすると、左右合計で140cc必要で、通常タイプのヒアルロン酸を使った場合の費用は28万円~70万円程度です。2カップなら56万~140万円にもなります。
決して安いとは言えない金額です。60万~70万円もあれば、他の豊胸術(シリコンバッグ豊胸・脂肪注入豊胸・成長再生豊胸)も選択肢に入ってきます。
しかも、効果はせいぜい1年程度で感じられなくなってしまいます。コスパはかなり悪いと言わざるをえません。
0.5カップだと1回14万~35万円で、これならプチ豊胸と言えそうです。
ヒアルロン酸豊胸はどんな人に向いている?
効果がすぐになくなると分かった上で、限定的な目的のために受けるのが、ヒアルロン酸豊胸の適切な使い方と言えるでしょう。
例えば、以下のような方に適しています。
- 「本格的に豊胸したいわけではないけど、結婚披露宴のドレス姿をより美しくしたい(披露宴の前後だけ大きければいい)」
- 「本格的な豊胸も検討しているが、今はまだ迷いがあるので、ためしに少しだけ大きくしてみたい」
なお、本格的な豊胸というと「外科手術が必要」と考える方が多いのですが、現在ではヒアルロン酸豊胸と同じく注射だけで済む成長再生豊胸という豊胸術もあります。
成長再生豊胸は、成長因子という物質を注入してバストを思春期の頃のような状態にし、自然に乳腺や脂肪を成長させてバストアップを図る豊胸術です。
ヒアルロン酸豊胸を検討している方は成長再生豊胸も検討してみることをおすすめします。
ヒアルロン酸豊胸のよくある質問
妊娠中・授乳中にヒアルロン酸豊胸を受けることは可能?
ヒアルロン酸豊胸は体へのダメージが少ないとはいえ、手術による感染症が発生するリスクがないわけではありません。母親が感染症にかかれば、胎児や乳児に影響がおよぶ恐れがあります。
また、妊娠から断乳・卒乳後にかけてはバストサイズが急激に変化するので、豊胸のデザイン(どこにどれくらい注入するかの判断)が難しく、この時期に豊胸手術を受けてもすぐに形が崩れてしまうことがあります。
こうしたことから、妊娠中や授乳中にヒアルロン酸豊胸を受けることは推奨されません。
ヒアルロン豊胸をしても授乳は可能?
豊胸手術で注入したヒアルロン酸がバストに残っていても、胎児や授乳中の赤ちゃんに悪影響が及ぶことは考えにくいです。
ただし、ヒアルロン酸がしこりになってしまい、しこりの周囲に炎症が広がっている状態だと、妊娠中の乳腺の発達が阻害され、母乳の産生や排出に影響が及ぶ恐れがないとは言えません。
また、炎症で痛みが生じると、痛みのために授乳がしづらくなるかもしれません。
異常を感じたら早めに医療機関で診てもらってください。
ヒアルロン酸はレントゲンなどに映る?
通常であれば、ヒアルロン酸がレントゲン(X線撮影)の映像に映ることはありません。しかし、ヒアルロン酸がしこりになっていると、映ることがあります。
ヒアルロン酸のしこりがある状態で乳がん検査を受けた場合、映像だけでは乳がんの疑いがあるしこりと区別しづらいため、精密検査を受けるように指示されることがあります。
事前に豊胸の事実を伝えておけば、映像から乳がんとは関係ないことが判断できることもあるため、恥ずかしがらずに医師に伝えるようにしましょう(可能であれば、ヒアルロン酸を注入した部位や量も伝えてください)。
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まとめ
- ヒアルロン酸豊胸はヒアルロン酸を直接胸に注入する豊胸術。
- 胸に入れたヒアルロン酸は半年~2年ですべてなくなる。バストアップが実感できるのは長くても1年ほど。
- 大きくできるサイズはせいぜい2カップまで。それ以上だと、しこりができる恐れが高い。
- ヒアルロン酸豊胸のメリットは手軽さ。デメリットは、効果が短く、コスパが悪く、しこりができる恐れがあり、感触がやや硬くて不自然なこと。
- ヒアルロン酸豊胸の相場は、1ccあたり2,000円~5,000円。
- ヒアルロン酸豊胸は一時的に大きくしたいだけの人に向いている。
- 妊娠・授乳中はヒアルロン酸豊胸を受けない方がよい。
- 過去にヒアルロン酸豊胸を受けていても通常は授乳に影響しないが、しこりによる炎症があれば影響することがある。
- ヒアルロン酸がしこりになるとレントゲンなどに映る。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。
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