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公開日2023.10.10最終更新日2023.11.15ヒアルロン酸
ヒアルロン酸豊胸とは?効果やメリット・デメリット、費用を徹底解説!
ヒアルロン酸豊胸はバストにヒアルロン酸を直接注入する豊胸術です。手軽にバストアップできるため、プチ豊胸の方法として人気です。
このコラムでは、ヒアルロン酸豊胸を検討している方に向けて、ヒアルロン酸豊胸の効果やメリット・デメリット、後悔・失敗の例、術後の過ごし方、手術料金などについて徹底解説します。
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目次
ヒアルロン酸豊胸とは?
ヒアルロン酸豊胸は、カニューレという特殊な注射針を使ってヒアルロン酸をバストに直接注入する豊胸術です。ヒアルロン酸はもともと人体の中にある物質であるため、直接注入しても安全だとされています。
ヒアルロン酸豊胸の効果
ヒアルロン酸豊胸の効果は一定期間しか続きません。また、ヒアルロン酸を1度に大量に注入するとしこりができる恐れが高いため、バストアップできるサイズは限られます。
ヒアルロン酸豊胸の効果は何年持つ?
バストに注入したヒアルロン酸は半年~2年程度でほぼすべて分解されて体内に吸収されてしまいます。
ヒアルロン酸は注入直後から少しずつ吸収されていくので、半年経たなくてもバストアップ効果がかなり失われてしまうことがあります。十分なバストアップ効果を維持できるのは長くても1年くらいでしょう。
クリニックによっては、体内に吸収されにくいタイプのヒアルロン酸を用いて、残存期間(ヒアルロン酸がすべて吸収されるまでの期間)を3年~4年程度にまで延ばしているところもあります。
こちらの場合も、効果の持続期間(十分なバストアップ効果が感じられる期間)は3年~4年よりも大分短いと考えておくべきです。
また、ヒアルロン酸はシリコンバッグと違って直接体内に入れるため、長く残存するほどしこりや炎症などのトラブルが生じやすくなります。
1カップの豊胸にヒアルロン酸は何cc必要?
ブラのカップ数は、乳首を通る胸囲(トップバスト)と乳房のすぐ下を通る胸囲(アンダーバスト)の差で決まります。乳房の容量を測って「何ccだから何カップ」と決めるわけではありません。
ブラのカップ部分の容量は、カップ数だけでなくアンダーバストによっても違ってきます。
B70(アンダーバスト70cmのBカップ)よりC70(アンダーバスト70cmのCカップ)の方がカップ部分の容量が大きいのは当然ですが、同じBカップでもB70の方がB65よりもカップ部分が大きく作られていて、実はB70とC65は同じ容量です。
メーカーやブランド、製品によっても、カップの容量の決め方は違います。
こうしたわけで、「1カップ=何cc」とは一概には言えません。
大まかな目安としては、「アンダーバストの数値=1カップ上げるのに必要な容量」と考えることができます。
アンダーバストが70cmの人であれば、1カップ上げるのに70ccのヒアルロン酸が必要ということになります。
ヒアルロン酸豊胸でどれくらい大きくできる?
しこりのリスクを考えると、1度に注入できるヒアルロン酸の量は片方につき150ccくらいが上限です。アンダーバスト75cmの人が2カップ大きくできる程度です。少し無理をして200ccまで入れるクリニックもあります。
それ以上の量を入れてしまうと、しこりができる恐れが高いです。しこりができてしまうと自然に消えることはないので、手術か注射で取り除く必要があります。しこりを放置すると周囲に炎症が広がることがあります。
ヒアルロン酸豊胸とアクアフィリング豊胸の違いは?
一時期、ヒアルロン酸よりも長持ちして仕上がりが自然という触れ込みで「アクアフィリング」を直接注入する豊胸術がもてはやされました。しかし、長期間残存するがゆえの感染や、それに伴う異物肉芽腫発生のリスクが高いことがわかり、今ではアクアフィリング豊胸を提供するクリニックはほとんど存在しません。
アクアフィリングは、水に少量の化学物質を混ぜてゼリー状にした素材です。ほどよく柔らかく、ヒアルロン酸よりも感触はよいとされます。
ヒアルロン酸は短期間で分解されて体に吸収されるので「吸収性フィラー」と呼ばれますが、アクアフィリングは「非吸収性フィラー」の一種で、ほとんど体に吸収されません。
そのため豊胸効果が長続きしますが、体内に長く残る分だけ健康被害が生じやすくなります。
そもそも、ヒアルロン酸やアクアフィリングのように体に直接注入するフィラー(充填剤)は、シリコンバッグのようにフィラーを安全な膜で包んだものと比べて、健康被害を引き起こすリスクが高めです。
「ヒアルロン酸はもともと体の中に存在する物質なので注入しても安全」とよく言われますが、豊胸手術ではヒアルロン酸がもともと存在しない場所(乳房の中)にヒアルロン酸を注入するので、完全に安全とは言い切れません。
ヒアルロン酸豊胸が比較的安全なのは、ヒアルロン酸が短期間で分解されてしまうからです。短期間で分解され、健康被害を引き起こす前に吸収されてしまう、というだけのことです。
したがって、長期持続タイプのヒアルロン酸は、通常のヒアルロン酸よりも健康被害のリスクは高いと考えられます。
ヒアルロン酸豊胸のメリット
ヒアルロン酸豊胸のメリットは、手術の負担が軽く、ダウンタイムがほとんどないことです。
手術は10~20分ほどで終わり、当日は患部を濡らさないよう指示されますが、翌日からはシャワーを浴びることも可能です。
術後1週間程度は軽い痛みや腫れが生じることがありますが、普通は鎮痛剤で抑えられます(強い痛みが続くようだと手術による細菌感染が疑われます)。
術後1か月程度は胸を強く圧迫したり激しく動かしたりしない方がよいですが、マッサージなどの特別なケアは不要です。
カニューレ(注射針)を刺したところに2mm程度の傷跡ができますが、目立つほどではなく、数か月すると色が薄くなってさらに目立たなくなります。
こうした手軽さから、ヒアルロン酸豊胸はプチ豊胸の方法として人気があります。
ヒアルロン酸豊胸のデメリット
ヒアルロン酸豊胸は手軽な反面、いつくか無視できないデメリットがあります。持続期間が短いこともそのひとつです。
ヒアルロン酸豊胸のデメリットをまとめると以下のようになります。
- 効果の持続期間が短い
- 効果を維持するには再注入が必要で、その度に費用がかかる(コスパが悪い)
- 注入量によっては1回分の費用も安くない
- 注入したヒアルロン酸がしこりになることがある(とくに、1度に大量のヒアルロン酸を注入したり、ヒアルロン酸の注入を繰り返したりした場合)
- バストに入れるヒアルロン酸は粒子が大きくて硬いので、バストの感触がやや硬く、不自然になることがある(とくに、もともと小さくて厚みのないバストにヒアルロン酸を注入した場合)
ヒアルロン酸豊胸でよくある後悔・失敗例
ヒアルロン酸豊胸はプチ豊胸として気軽に受ける方が多いですが、デメリットが結構あり、後悔することになるケースが少なくありません。
ヒアルロン酸豊胸でよくある後悔・失敗の例を紹介します。
クリニックの説明よりも効果が短かった
通常のヒアルロン酸は長くても半年~2年でほぼすべて消失します。
この半年~2年という数字は、ヒアルロン酸豊胸のバストアップ効果が維持される期間を意味するわけではありません。術後すぐにヒアルロン酸は減り始め、バストアップ効果が下がっていきます。「ヒアルロン酸の最後の1粒」がなくなるのが、長くて2年、短ければ半年ということです。
ヒアルロン酸がなくなるスピードには個人差があります。場合によっては術後1か月や2か月でバストアップ効果が半減したとしてもおかしくはありません。
ヒアルロン酸豊胸に力を入れているクリニックでは、「ヒアルロン酸は2年持つ」としか説明しない場合が少なくありません(「3年持つ」と説明するクリニックもあります)。
これは不誠実な説明で、事情を知らない患者さんが聞いたら、バストアップ効果が2年間は維持できると考えるのが普通でしょう。
そうしたわけで、「クリニックの説明よりも効果が短かった」と後悔する人が少なからず生じてしまっているのが現状です。
ヒアルロン酸豊胸は、一時的に(せいぜい数週間~1か月程度)バストアップすればよいと考えている人に向いている豊胸術です。「バストアップした状態を○か月間維持できる」「○年は持つ」などと、最初の効果が続くと考えて、期待して受けると、後悔する可能性が高いでしょう。
体に吸収されにくい持続性タイプのヒアルロン酸を用いた場合も、事情は同様です。持続性タイプであれば多少は長く効果が持続するでしょうが、術後数か月で効果が半減したとしてもおかしくはありません。
胸の感触が硬いせいでバレた
バストに入れるヒアルロン酸は粒子が大きくて硬めです。そのため、小さなバストに注入した場合や大量に注入した場合、胸を揉まれたときにヒアルロン酸の硬い感触が伝わって豊胸がバレてしまう恐れがあります。
しこりができた
ヒアルロン酸を1箇所にまとめて注入したり、大量のヒアルロン酸を注入したりすると、胸の中にヒアルロン酸の大きなかたまりができます。そうした異物のかたまりは、体の自然な働きにより薄い膜で覆われます。
膜が薄いままであれば問題ありませんが、膜が分厚くなって、硬いしこりを形成してしまう場合があります。ヒアルロン酸のしこりは健康上のリスクは小さいですが、バストの感触が悪くなり、バレにもつながります。
しこりを除去するにはヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)や切開手術が必要です。ヒアルロン酸溶解注射でしこりの中身を溶かすことができれば、しこりは自然に崩れていき、体内に吸収されます。ヒアルロン酸溶解注射が効かない場合、胸を切開してしこりを取り出す必要があります。
片胸50cc(約0.5カップアップ)程度の注入であれば、しこりができるリスクは低いでしょう。ただし、少量のヒアルロン酸であっても1箇所にまとめて注入するとしこりになる恐れがあります。
しこりが石灰化した
ヒアルロン酸豊胸でできたしこりを放置すると、周囲にカルシウムが蓄積して、しこりが石のように硬くなる場合があります。これを石灰化と言います。
しこりが石灰化すると手触りがさらに悪くなり、大きさや数によってはバストの見た目にも影響します。
石灰化したしこりにはヒアルロン酸溶解注射は効かず、バストを切開してしこりを取り出す必要があります。
ヒアルロン酸豊胸の術後の過ごし方
ヒアルロン酸豊胸では、シリコンバッグ豊胸や脂肪注入豊胸と違い、術後の特別なケアは不要ですが、ヒアルロン酸を安定させるために多少注意すべき点があります。
ヒアルロン酸豊胸の術後の注意点
ヒアルロン酸豊胸では術後の痛み・内出血などのダメージはほとんどなく、傷に対する特別なケアは不要です。
術後しばらくの間はヒアルロン酸が安定しないので、力を加えるとヒアルロン酸が移動して形が崩れる恐れがあります。そのため、術後1か月(とくに最初の1週間)は、胸に強い力が加わる行為(うつ伏せでの就寝、ワイヤー入りブラの着用、激しいマッサージ・愛撫など)は避けた方がよいでしょう。
ヒアルロン酸豊胸の効果を長持ちさせる方法は?
ヒアルロン酸が分解・吸収されるのを防ぐことはできませし、遅らせることもできません。
一番よいのは「何もしないこと」です。
マッサージをすれば、刺激や血行促進効果によってヒアルロン酸の分解・吸収が早まる恐れがありますし、サウナ・岩盤浴に通ったり定期的に運動したりするのも、血行や新陳代謝の促進につながり、ヒアルロン酸の分解・吸収を早めます。性行為で頻繁に胸を揉まれるのもよくないでしょう。
かといって、ヒアルロン酸豊胸の効果を維持するためにこうした行動を避けるというのは都合が悪いでしょうし、たとえ何もしなかったとしても分解・吸収は進み、どちらにしても持続期間はさほど変わりません。
もともとヒアルロン酸豊胸には一時的な効果しか期待しない方がよく、効果の持続期間を気にするなら、別の豊胸術を選ぶのが得策です。
ヒアルロン酸を定期的に再注入してバストアップ効果を維持するという方法もありますが、定期的に高額の料金がかかり、コスパがよくありません。また、ヒアルロン酸注入を同じ部位に繰り返すとしこりができやすいと言われています。
ヒアルロン酸豊胸でできたしこりにマッサージは効く?
しこりをできにくくするような術後の過ごし方というのはとくになく、できてしまったしこりを手術や注射以外の方法で取り除く方法もありません。
「しこりはヒアルロン酸のかたまりなので、マッサージでほぐせるのでは?」と考える方がいますが、しこりというのは頑丈な膜で包まれてできているので、マッサージではほぐせません。
非常に強い刺激を加えれば膜が破れるかもしれませんが、それはそれで周囲に血腫やそれに伴う炎症を引き起こす恐れがあり、危険です。
しこりになる前の段階であれば、マッサージで多少柔らかくほぐすということも可能かもしれません。
胸に入れるヒアルロン酸は硬めなので、胸を触るとヒアルロン酸のごりごりした感触を感じることがあります。周りに膜ができていなければ、マッサージで多少はほぐれるでしょう。ただし、マッサージはヒアルロン酸の分解・吸収を早めてしまう結果にもなります。
ヒアルロン酸豊胸の値段
豊胸手術は自由診療なので料金はクリニックによってまちまちですが、通常タイプのヒアルロン酸の値段は1ccあたり3,000円~5,000円程度(とくに安いところで2,000円程度)、持続期間が長いタイプは1ccあたり6,000円~8,000円程度が相場です。
クリニックの料金表では1ccあたりの料金を表示しているので、合計でどれくらいかかるのかイメージしづらいところがあります。
例えばアンダーバスト70cmの人が両胸を1カップずつ大きくしようとすると、左右合計で140cc必要で、通常タイプのヒアルロン酸を使った場合の費用は28万円~70万円程度です。2カップなら56万~140万円にもなります。
決して安いとは言えない金額です。60万~70万円もあれば、他の豊胸術(シリコンバッグ豊胸・脂肪注入豊胸・成長再生豊胸)も選択肢に入ってきます。
しかも、効果はせいぜい1年程度で感じられなくなってしまいます。コスパはかなり悪いと言わざるをえません。
0.5カップだと1回14万~35万円で、これならプチ豊胸と言えそうです。
ヒアルロン酸豊胸の効果を維持するには、定期的な再注入が必要です。例えば、1cc3,000円のクリニックで左右の胸に100ccずつ(計200cc)注入し、半年ごとに50ccずつ(計100cc)再注入を繰り返したとすると、合計費用は1年後(再注入2回目)には120万円、2年後には180万円、10年後には660万円となります。
このように、豊胸効果を持続させようと考える場合、ヒアルロン酸豊胸は非常にコスパが悪いです。ヒアルロン酸豊胸は一時的に少しだけバストアップするという用途に向いています。
ヒアルロン酸豊胸はどんな人に向いている?
効果がすぐになくなるとわかった上で、限定的な目的のために受けるのが、ヒアルロン酸豊胸の適切な使い方と言えるでしょう。
例えば、以下のような方に適しています。
- 「本格的に豊胸したいわけではないけど、結婚披露宴のドレス姿をより美しくしたい(披露宴の前後だけ大きければいい)」
- 「本格的な豊胸も検討しているが、今はまだ迷いがあるので、ためしに少しだけ大きくしてみたい」
なお、本格的な豊胸というと「外科手術が必要」と考える方が多いのですが、現在ではヒアルロン酸豊胸と同じく注射だけで済む成長再生豊胸という豊胸術もあります。
成長再生豊胸は、成長因子という物質を注入してバストを思春期の頃のような状態にし、自然に乳腺や脂肪を成長させてバストアップを図る豊胸術です。
ヒアルロン酸豊胸を検討している方は成長再生豊胸も検討してみることをおすすめします。
ヒアルロン酸豊胸と妊娠・授乳の関係
ヒアルロン酸豊胸をしていても妊娠や出産、授乳にはあまり影響しませんが、妊娠中・授乳中の豊胸は推奨できません。
ヒアルロン酸豊胸をしても授乳は可能?
豊胸手術で注入したヒアルロン酸がバストに残っていても、胎児や授乳中の赤ちゃんに悪影響が及ぶことは考えにくいです。
ただし、ヒアルロン酸がしこりになってしまい、しこりの周囲に炎症が広がっている状態だと、乳腺炎となる可能性が高まり、母乳の産生や排出に影響が及ぶ恐れがないとは言えません。
また、炎症で痛みが生じると、痛みのために授乳がしづらくなるかもしれません。
異常を感じたら早めに医療機関で診てもらってください。
妊娠中・授乳中にヒアルロン酸豊胸を受けることは可能?
ヒアルロン酸豊胸は体へのダメージが少ないとはいえ、手術による細菌感染が発生するリスクがないわけではありません。母親が細菌感染にかかれば、胎児や乳児に影響が及ぶ恐れがあります。
また、妊娠から断乳・卒乳後にかけてはバストサイズが急激に変化するので、豊胸のデザイン(どこにどれくらい注入するかの判断)が難しく、この時期に豊胸手術を受けてもすぐに形が崩れてしまうことがあります。
こうしたことから、妊娠中や授乳中にヒアルロン酸豊胸を受けることは推奨されません。
ヒアルロン酸豊胸と乳がんの関係
ヒアルロン酸豊胸が乳がんや乳がん検診に与える影響について解説します。
ヒアルロン酸豊胸で乳がんリスクが高まる?
2019年に東京大学の研究グループが行った研究により、すでにある種の乳がん(トリプルネガティブ乳がん)が発症しいている部位では、ヒアルロン酸が乳がんを悪化させる可能性があることがわかりました。
乳がんを発症していない胸では、ヒアルロン酸豊胸を行っても問題ありませんが、乳がんを発症しいている胸では、ヒアルロン酸豊胸で乳がんが悪化する恐れがあります。
したがって、事前に乳がん検診を受け、乳がんがないことを確認してからヒアルロン酸豊胸を受けた方がよいでしょう。
ヒアルロン酸豊胸をしていても乳がん検診は受けられる?
シリコンバッグ豊胸の場合、シリコンバッグが破損する恐れがあるためマンモグラフィー検査が受けられないことがありますが、ヒアルロン酸豊胸であればどんな乳がん検査も受けることができます。
ただし、ヒアルロン酸が乳がん診断の邪魔になる場合があります。
乳がんの検査では、レントゲン写真などに写った白い影に着目して病変の有無を判断します。豊胸で注入したヒアルロン酸がしこりになっていると、これも白い影として映ってしまい、病変との判別が難しい場合があるのです。
そのため、ヒアルロン酸のしこりが「乳がんの疑いのある異常」と見なされて、精密検査を受けるように指示されることがあります。
事前に豊胸の事実を伝えておけば、映像から乳がんとは関係ないことが判断できることもあるため、恥ずかしがらずに医師に伝えるようにしましょう(可能であれば、ヒアルロン酸を注入した部位や量も伝えてください)。
ヒアルロン酸豊胸は乳がん検診でバレる?
ヒアルロン酸がしこりになっていると、乳がん検査の画像に白い影として映り、何らかの病変・異常と判断されることがあります。
それだけで豊胸が疑われることはないでしょうが、精密検査を受ければ白い影の正体がわかり、もしそれがヒアルロン酸のしこりであったら、ヒアルロン酸豊胸を受けていたことがわかってしまいます。
バレたくないからといって乳がん検診や精密検査を受けないのは問題です。
乳がん検診を避けていると乳がんの発見の遅れにつながります。また、乳がん検診で見つかった白い影がヒアルロン酸のしこりかどうかは自分ではわからない(もしかしたら乳がんかもしれない)ので、ヒアルロン酸のしこりだと決めつけて精密検査を受けないと、乳がんの発見が遅れる恐れがあります。
ヒアルロン酸豊胸以外でおすすめの「切らない豊胸術」はある?
豊胸術には体に大きなダメージが加わる手術とあまりダメージが加わらない手術があります。
ヒアルロン酸豊胸・アクアフィリング豊胸はフィラー(充填剤)をカニューレ(注射針)で注入するだけで済み、体にほとんどダメージが加わりません。「切開手術が不要」「大きなダメージが加わらない」という意味で、「切らない豊胸術」と呼ばれます。
シリコンバッグ豊胸はシリコンバッグを挿入するためにメスで数cm切開し、シリコンを挿入するためのスペースを作成するので、大きなダメージが加わります。「切開手術を行うので、大きなダメージが加わる」という意味で、「切る手術」と呼ばれます。
脂肪注入豊胸も切開はしませんが、脂肪を採ったところには切る手術と同じくらいのダメージが残ります。「切るか切らないか」で言えば「切らない」のですが、ダメージが大きいので、「切らない手術」とはあまり言われません。
ヒアルロン酸豊胸・アクアフィリング豊胸以外で、「切開手術が不要でダメージが小さい」豊胸術としては、成長再生豊胸があります。
成長再生豊胸は、成長因子という物質をカニューレで直接注入し、バストを思春期の頃のような状態にして、乳腺や脂肪を発育させる豊胸術です。
成長再生豊胸で増えた乳腺・脂肪は本物の乳腺・脂肪で、豊胸後のバストは自然そのもののです。得られた豊胸効果は半永久的で、ヒアルロン酸豊胸のように効果が消失してしまうことはありません。しこりのリスクもありません。
バストの成長には時間がかかる、という点が、ヒアルロン酸豊胸と比べたデメリットのひとつです。しかし、バレにくいという意味ではこれはメリットとも言えますし、成長再生豊胸に即効性を加えた方法も開発されています(南クリニックの「成長再生豊胸F」)。
また、1回分の料金がヒアルロン酸豊胸よりやや高額になる場合が多いですが、効果の持続性を考えれば成長再生豊胸の方がはるかにお得です。
こうしたことから、成長再生豊胸は幅広い方におすすめできます。
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まとめ
- ヒアルロン酸豊胸はヒアルロン酸を直接胸に注入する豊胸術。
- 胸に入れたヒアルロン酸は半年~2年ですべてなくなる。バストアップが実感できるのは長くても1年ほど。
- 大きくできるサイズはせいぜい2カップまで。それ以上だと、しこりができる恐れが高い。
- ヒアルロン酸豊胸のメリットは手軽さ。デメリットは、効果が短く、コスパが悪く、しこりができる恐れがあり、感触がやや硬くて不自然なこと。
- ヒアルロン酸豊胸の相場は、1ccあたり2,000円~5,000円。
- ヒアルロン酸豊胸は一時的に大きくしたい人に向いている。それ以外の人が受けると後悔する可能性が高い。
- ヒアルロン酸豊胸をしていても妊娠・出産・授乳への影響はあまりないが、妊娠・授乳中にヒアルロン酸豊胸を受けることは推奨できない。
- 乳がんを発症している胸にヒアルロン酸を注入すると乳がんを悪化させる恐れがある。
- ヒアルロン酸豊胸をしていても乳がん検診は受けられるが、しこりができていると診断の妨げになる。
- ヒアルロン酸豊胸以外で「切らない豊胸術」としておすすめなのは成長再生豊胸。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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- すぐに大きくしたい方にオススメ
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- 段階的に大きくしたい方はこちら
当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。
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- 豊胸と同時に痩身も可能