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公開日2022.11.25最終更新日2022.12.09豊胸基礎知識

MTF・男性に合った豊胸術を解説!体の構造で手術法も変わる!【Youtube】

MTFの方の多くが、ホルモン療法の不十分さを補うために豊胸手術を検討します。最近では、MTFでない男性の中にもバストだけ女性化したいと考えて豊胸を検討する方が増えています。

MTF・男性と女性では体の構造が違うため、適した豊胸術も異なります。体の構造の男女差とMTF・男性に適した豊胸術について解説します。

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MTF・男性と女性で適した豊胸術が違うわけ

人は思春期になると、ホルモンバランスの変化により第二次性徴が現れます。第二次性徴というのは、大人の男性または女性に、外性器以外にも体の特徴が表れてくることです。

MTF・男性は、主にテストステロン(男性ホルモンの一種)の働きにより、陰茎や精巣が増大し、体毛が濃くなり、骨格や筋肉が発達し、声が低くなります。

女性は、主にエストロゲン(女性ホルモンの一種)の働きにより、乳房や卵巣・子宮が発達し、月経が始まり、皮下脂肪が増えて柔らかく丸みを帯びた体型になります。

MTFの方が体を女性化するために豊胸する場合、どうしてもある程度、第二次性徴が現れた後になります。思春期前や思春期初期には、自分が男女どちらの性なのかという認識(性自認)が確立していない恐れがあるためです。

男性が男性としての特徴や生殖機能を残したまま胸だけ女性化する場合も同様です。通常は成人してからになるでしょう。

MTF・男性が豊胸手術を受ける場合、すでに男性化した体に豊胸手術を行うことになります。女性と比べて男性の体には以下のような特徴があり、豊胸手術の際に特別な配慮が必要です。

  • 乳腺・乳房が発達していない
  • 皮膚が硬く、伸びにくい
  • 皮下脂肪が少ない
  • 胸の骨格が大きく、肩幅が広い
  • 女性ホルモンの血中濃度が非常に低い(副腎皮質などで作られてはいるが、微量)

MTFにおすすめの豊胸術

自然なバストにしたい方には成長再生豊胸がおすすめ

自然な形・感触のバストにしたい場合、成長再生豊胸がおすすめです。

成長再生豊胸では、胸に成長因子を注入し、その働きで乳腺や脂肪を自然に発達させます。

成長再生豊胸が十分に効果を発揮するためには、女性ホルモンの血中濃度がある程度高くなければなりません。

ホルモン療法を受けている方であれば、問題ありません。まだの方は、並行してホルモン療法も行うことをおすすめします。

バストの皮下脂肪が増えていた方が成長再生豊胸の効果が高まるため、しばらくホルモン療法を続けた後に成長再生豊胸を受けるのがとくにおすすめです。

女性でも、エストロゲンの血中濃度が低下している場合(更年期障害・閉経後の方や生理不順がある方など)は、ホルモン療法を並行して行います。

南クリニックには成長再生豊胸Wと成長再生豊胸Fがありますが、MTFの方には通常の成長再生豊胸であるWがおすすめです。

Fは成長因子と一緒に細胞外マトリックスの成分を注入する方法で、そのおかげで手術後すぐにバストアップが実感できます。

MTFの方の場合、乳房が小さく、皮膚が硬いため、薬液を少量しか注入できず、Fを選ぶメリットはあまりありません。

それよりも、成長再生豊胸Wでじっくりとバストを育てていくのがよいと思われます。

成長再生豊胸と脂肪注入のハイブリッドもおすすめ

脂肪注入と成長再生豊胸を同時に行うと、バストアップ効果を高めることができます。少しでも速くバストを成長させたい方にはこの方法がおすすめです。

脂肪注入のみの豊胸術はおすすめできません。

脂肪注入豊胸は柔らかく自然な感触のバストが作れるため、女性に対してはよく用いられます。

MTF・男性の場合、皮下脂肪の層が薄いため脂肪が少ししか採れず、バストをあまり大きくできないことが多いです。太り気味であっても、男性は内臓脂肪の比率が高いため(とくにお腹周り)、大して脂肪が採れないことがあります。

たとえ脂肪がたくさん採れたとしても、乳腺や脂肪が少なく、皮膚が硬いため、大量の脂肪を注入する余裕(スペース)がありません。無理に大量の脂肪を注入すると、しこりができやすくなります。

胸が大きくなりさえすればよいなら、シリコンバッグ挿入もあり

見た目や感触が不自然でもとにかく胸が大きくなりさえすればよい(服の上から女性らしく見えればよい)のであれば、シリコンバッグ挿入豊胸が手っ取り早い方法です。

ただし、シリコンバッグを入れた胸は感触が硬く、とくに仰向けになったときに形が不自然です。仰向けになってもバストが自然に横に広がらず、盛り上がったままで、いかにも何か入っているように見えます。

こうした不自然さは、シリコンバッグが大きく、乳腺や皮下脂肪の量が少ないほど目立ちます。女性でもそうですが、MTF・男性は乳腺が乏しく、皮下脂肪も少ないため、女性よりも不自然さが目立ちやすいです。

皮膚の硬さも問題です。大きなシリコンバッグを入れると皮膚がパンパンに張った、不自然な状態になります。

また、男性は胸や肩の幅があるため、相当バストアップしないとあまり膨らんだように見えませんし、左右の乳房が離れた状態(離れ乳)になりがちです。

つまり、バッグのサイズをどう選ぼうが、不自然なバストになってしまうのです。

さらに、シリコンバッグ挿入豊胸にはカプセル拘縮やリンパ腫のリスクもあります。

シリコンバッグを挿入すると、バッグの周りに膜(カプセル)ができます。膜が薄ければ問題ないのですが、膜が分厚くなって、バッグが非常に硬くなったり、変形したりしてしまうことがあります。これをカプセル拘縮と言います。

カプセル拘縮を起こりにくくするために、表面がザラザラで凹凸が浅いタイプのシリコンバッグが開発されました。しかし、これを挿入するとまれにリンパ腫(血液のがん)を発症する場合があることがわかり、問題となっています。

MTFではない男性におすすめの豊胸術

MTFではない男性の方にも、MTFの方と同様の豊胸術がおすすめできます。

MTFではない男性の方が豊胸する場合、バスト以外は男性らしさを維持したいと希望されます。

自然なバストが希望なら、本来はホルモン療法を受けながら成長再生豊胸(または成長再生豊胸+脂肪注入)を行うのが効果的です。

ホルモン療法を長期間にわたって受けると体全体がある程度女性化し、精巣が萎縮して男性としての生殖機能も低下します。そのため、ホルモン療法を同時に受けたほうがよいという話をすると、多くの男性が難色を示します。

1回の成長再生豊胸につき数ヶ月程度はホルモン療法を受けるのがよいのですが、数ヶ月程度のホルモン療法であれば、大した変化は起こらないと考えられます。

それでもホルモン療法を受けたくないというのであれば、少量の脂肪注入(30cc~100cc程度)と成長再生豊胸を同時に行い、少しでも成長再生豊胸の効果を高めるのがよいでしょう。

形・感触が不自然でよければ(カプセル拘縮やリンパ腫のリスクはありますが)シリコンバッグ挿入豊胸という選択肢もあります。

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まとめ

  • MTF・男性は女性に比べて、乳房が未発達、皮膚が硬い、皮下脂肪が少ない、胸の骨格が大きい、女性ホルモン濃度が低いといった特徴があり、豊胸手術では特別な配慮が必要。
  • MTFの方は、ホルモン療法を受けながら成長再生豊胸(または成長再生豊胸+脂肪注入)を行うのがおすすめ。
  • とにかく胸が大きくなりさえすればよいのであればシリコンバッグ挿入豊胸も悪くないが、仕上がりが不自然で、カプセル拘縮やリンパ腫などのリスクもある。
  • MTFではない男性の方も、基本的にはホルモン療法と成長再生豊胸(+脂肪注入)の組み合わせがおすすめ。どうしてもホルモン療法を避けたいなら、成長再生豊胸+脂肪注入がおすすめ。
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成長再生豊胸には、
成長再生豊胸F成長再生豊胸W
2種類があります。

当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。

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