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公開日2024.04.15最終更新日2024.07.05垂れ乳
垂れ乳を上げる方法はある?垂れる原因や予防・改善方法を解説
「垂れた胸を何とかしたい..自分で上げる方法はある?」
年齢を重ねるにつれて、女性の胸は徐々に垂れ気味になっていきます。産後や大幅なダイエットの後には、垂れが急に進むことも。
胸が垂れた状態になるのは、どんな女性でも遅かれ早かれ直面する問題ですが、セルフケアなどで上げるのは不可能です。
本記事では、胸が垂れる原因や垂れ乳の予防方法、改善方法について解説します。
根本的に垂れ胸を改善したい方向けに、美容外科の治療も紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
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目次
垂れ乳とは?
垂れ乳とは、鎖骨の中心とバストトップと線で結んだ時に、二等辺三角形になる状態の胸を指します。正三角形になる方は綺麗で垂れていない胸だと言えるでしょう。
垂れ胸はバスト全体がたるんで見えるため、別名「老け胸」と言われるほど、見た目に大きく影響します。
バストの垂れは20代後半~30代にかけて実感し始めますが、生活習慣によっては若いうちから垂れ乳になることもあります。若い世代の方は垂れ乳を招きやすい生活習慣を知り、垂れ乳の予防に役立てましょう。
胸が垂れる原因
垂れ乳の原因であるクーパー靭帯のたるみと乳腺の縮小は加齢による影響が大きいですが、生活習慣によっては10代〜20代など若いうちから垂れ乳に悩む方もいます。
胸が垂れるメカニズムについてそれぞれ詳しく紹介していきます。
垂れ乳の原因①:クーパー靱帯のたるみ
クーパー靱帯はバストを上向きに支える働きをしており、クーパー靱帯のたるみはバストが垂れる最も大きな原因です。
バストの中身は主に乳腺と脂肪でできています。乳腺は母乳を作る器官です。
女性は思春期になるとエストロゲンやプロゲステロン(ともに女性ホルモンの一種)が増え、それがきっかけとなって乳腺が発達し、バストの中に枝分かれして広がっていきます。乳腺の周りに脂肪も発達し、バストが徐々に膨らみます。
乳腺の発達とともにクーパー靱帯も成長します。クーパー靱帯はコラーゲンなどでできた結合組織で、乳腺を胸筋や皮膚につなぎとめ、重力に逆らってバストを上向きに保つ働きをします。
年齢を重ねるとクーパー靱帯には徐々にダメージが蓄積し、たるみが生じます。クーパー靱帯がたるむとバストを支える力が弱まり、胸が垂れます。
バストが大きくなると、それに合わせて皮膚やクーパー靱帯が伸びます。クーパー靱帯は伸びることはあっても元通りに縮むことはないので、バストが小さくなると余りが生じ、余りの分だけたるみます。
バストサイズが少々変化したくらいではクーパー靱帯はほとんどたるみませんが、産後や20kgを越えるようなダイエットをしたときなど、バストサイズが大幅に変化した後には、クーパー靱帯がかなりたるんで、胸の垂れが急に進むことがあります。
垂れ乳の原因②:乳腺の縮小
40代になると血中のエストロゲンの濃度が低下し、乳腺が徐々に縮小します。
その結果、脂肪の割合が増えます。乳房は脂肪の割合が多いほど垂れやすいという性質があります。
バストの中にはクーパー靱帯と乳腺や皮膚がつながってできる「網」があり、それが脂肪組織を支えています。
乳腺が縮小するとこの網が緩くなります。脂肪は柔らかいので、網が緩むとだらりと垂れ下がり、バストの垂れを引き起こします。
40代以降はクーパー靱帯のたるみと乳腺の縮小が加わってバストが垂れやすい状態となり、とくに閉経後には垂れが急速に進みます。
垂れ乳の原因③:ノーブラ・ブラジャーが合っていない
ブラジャーにはバストを保護するだけでなく、揺れを抑えたり、重みを支えたりする役割があります。
バストが成長する思春期〜20代の間で、ブラジャーを着用していなかったり、ブラトップなどワイヤーなしものが習慣になったりしていると、同世代より垂れ乳になる可能性があります。
「ブラジャーが苦手」という方は、苦手に感じていること(肌触りや締め付けなど)をできるだけ明確にして、着け心地の良い適切なブラジャーを探してみるとよいでしょう。
垂れ乳の原因④:猫背や巻き肩
猫背や巻き肩など、バストが斜め下に向いている姿勢は垂れ乳を招きやすくなります。
スマホ・PCを見ている際に、耳・肩・股関節が直線上にあることを意識することが大切です。
難しい方は、バストトップが正面を向くような姿勢を意識するだけで自然と上記の姿勢になります。普段の姿勢を突然変えるのは難しいため、まずは思い出したら姿勢を整えるところから始めてみると良いでしょう。
垂れ乳の原因⑤:栄養不足
バストの成長には栄養が欠かせません。
バストにはタンパク質や大豆イソフラボンが大切と言われていますが、若いうちはバランス良くさまざまな栄養を摂取できれば問題なく成長できるでしょう。
ただし過度なダイエットや激しいトレーニングなど、栄養不足が続いてしまうとバストの成長を妨げてしまい、後々垂れやすくなる可能性があるため注意が必要です。
垂れ乳の原因⑥:睡眠不足
質の良い睡眠は女性ホルモンや成長ホルモンの分泌を促進するため、睡眠不足や浅い眠りが続くとバストの成長を妨げる可能性があります。
米国睡眠医学会によると、男女問わず小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間の睡眠時間を推奨しています。
中学・高校生になると部活や勉強で忙しくなり、睡眠時間の確保が難しくなりがちです。そのため、成人よりも効率的で規則正しい生活習慣を保つ必要があるのです。
垂れ乳の予防方法は本当に効果ある?
垂れ乳を予防する方法として、大胸筋の筋トレ、マッサージ、バストアップクリーム、バストアップサプリなどがよく紹介されますが、確実に予防する効果はありません。
ただし全くやらない人と比較すると、垂れる時期を遅らせたり、垂れ方を軽度にしたりするなどの可能性は考えられるでしょう。
垂れ乳を確実に予防したい方は、美容クリニックで豊胸の治療を受ける必要があります。
豊胸術の一種である成長再生豊胸は、脂肪ばかりでなく乳腺やクーパー靱帯も発達させることで垂れ乳を予防できます。
垂れ乳の予防法①:大胸筋の筋トレ
「乳房の土台である大胸筋を鍛えれば、バストを支える力が強まって、垂れ乳の予防ができる」と言われます。
確かに、乳房は大胸筋の上に乗っています。しかし、大胸筋が支えているのは乳房の根元だけです。大胸筋をいくら鍛えても、乳房の膨らみは支えられません。
垂れ乳の予防法②:バストマッサージ
マッサージをすると、一時的に血やリンパの流れを改善したり、心身をリラックスさせたりする効果があります。
血やリンパの流れが改善すれば、バストに栄養が行き届きやすくなり、老廃物を排出しやすくなります。その結果、バストの発育を促進し、垂れの予防につながると言われているようです。
しかし、血流改善などの効果は一時的なものに過ぎず、定期的にマッサージを続けても、バストの発育に影響を与えるほどの効果はありません。
垂れ乳の予防法③:バストアップクリーム
バストアップクリームには「①保湿成分」「②肌の弾力のもととなる成分」「③エストロゲンと同じような働きをする成分」が配合されています。エストロゲンはバストの発育に欠かせない物質なので、③の成分にはバストアップ効果があるとされます。
バストアップクリームが浸透するのは角質層(肌の一番外側)までです。肌の弾力は角質層よりも深いところにある真皮で作られますが、②の成分はそこまで浸透しないので、肌の弾力を改善することはできません。
③の成分も乳腺や脂肪があるところまで届きません。仮に届いたとしても、バストアップ効果は期待できません。バストの発育には女性ホルモンだけでなく成長因子も必要で、大人の女性のバストには乳腺やクーパー靱帯の成長因子が欠けているためです。
結局、バストアップクリームの効果は保湿効果だけということになります。保湿だけではバストを大きくしたり垂れを予防したりすることはできません。
垂れ乳の予防法④:バストアップサプリ
バストアップサプリには「①肌の弾力のもととなる成分」や「②エストロゲンと同じような働きをする成分」が含まれます。
サプリを摂取しても、①の成分(コラーゲンなど)がそのまま肌の成分になるわけではありません。①の成分は胃や腸で分解されて別の物質になってから身体に吸収されます。
それが肌の成分を作る素材として使われることはあるかもしれませんが、肌の成分を作るためには多種多様な物質の働きが必要なので、特定の成分だけたくさん摂取してもとくによい影響はありません。
バストアップサプリには大豆やプエラリア・ミリフィカなどの植物が含まれており、これらが胃・腸で吸収・分解されるとエストロゲンと同じ働きをする物質(大豆イソフラボンなど)ができます。
その結果、体内のエストロゲンが増えたのと同じ結果となりますが、バストアップクリームのところで説明したとおり、それだけではバストは発育しません。
また、ホルモンはバランスが非常に重要なので、バストアップサプリでエストロゲンが過剰になると生理不順や不正出血などの副作用が生じます。
垂れ乳の予防法⑤:成長再生豊胸
成長再生豊胸は成長因子を注入してバストを思春期の頃のような状態にし、乳腺、脂肪、クーパー靱帯の発育を促す豊胸術です。
他の豊胸術は異物(シリコン・ヒアルロン酸・自分の脂肪)をバストに詰めて大きくするだけですが、成長再生豊胸では乳腺・クーパー靱帯を発達させることで、成長期のように自分のバストが育っていくため、垂れ乳の予防につながります。
胸の位置を高くするブラジャーはある?
誤解が生まれないように先に伝えておくと、胸の位置を高く”見せる”ブラジャーはありますが、実際に胸の位置が高くなるブラジャーはありません。
胸の位置を高く見せたいのであれば下記のようなブラジャーを選びましょう。
- カップ横にリフトアップパネルがある
- 脇の肉が背中などに流れていかない構造(パワーネット)
- ホールド力がある
バストのサイズは体型の変化などに応じて変動するため定期的にサイズを計り直すことも大切です。
またブラジャーの付け方も重要なので、下着を購入する際に正しい付け方を教わるとよいでしょう。
垂れ乳が改善したビフォーアフターを見る方法
垂れ乳のビフォーアフターを見たい方は下記の方法で探してみるとよいでしょう。
- クリニックの治療画像を見たい方:GoogleやSNSで「垂れ乳 症例画像」で検索
- クリニック・エステサロン・セルフケアによる画像を見たい方:GoogleやSNSで「垂れ乳 ビフォーアフター」で検索
注意点として、SNSなどの個人ブログは加工している可能性があることを覚えておきましょう。
またエステサロンやセルフケアの変化は一時的であることが多いため、あくまで参考程度にすることをおすすめします。
垂れた胸を戻すには糸でリフトアップ?適切な方法を紹介
前述した大胸筋の筋トレ、バストマッサージ、バストアップクリーム、バストアップサプリは、予防だけでなく垂れた胸を改善する方法としても紹介されることがありますが、実際には改善する効果はありません。
垂れた胸を戻して上向きバストにするには手術を受ける必要があります。
垂れ乳に用いられる手術には主に下記の2種類があります。
- バストの中身を増やして垂れを目立たなくする方法
- 垂れそのものを改善する方法
それぞれ詳しく紹介します。
バストの中身を増やして垂れを目立たなくする方法
バストの中身を増やして垂れを目立たなくする方法には、主に下記の4つが用いられます。
- ヒアルロン酸豊胸
- シリコンバック豊胸
- 脂肪注入豊胸
- 成長再生豊胸
ヒアルロン酸豊胸やシリコンバック豊胸は、異物を詰めて大きくする方法になるため拒否反応などのリスクがあります。またいずれも効果は永遠ではなく、ヒアルロン酸は約半年〜2年程度、シリコンバックは約10年と言われているため、定期的な治療が必要です。
脂肪注入豊胸は自分の脂肪を注入しますが、定着せず壊死してしまい、しこりになるなどのリスクが考えられます。また、脂肪が定着しなければ徐々に効果が失われることも。
成長再生豊胸は、成長因子を注入することで乳腺を発達させて脂肪を増やす治療なので、成長したバストは全て本物で半永久的な効果が期待できます。拒否反応やしこりができるリスクも少なく、体にあまり負担をかけずに自然でふんわりしたバストが実現します。
垂れそのものを改善する手術
胸の垂れそのものを改善する方法には、主に下記の3つが用いられます。
- 乳房吊上術
- 乳房縮小術
- エンブレイスRF
乳房吊上術は、乳輪周辺の皮膚を切除して縫い縮めて乳輪の位置を持ち上げます。
乳房縮小術では皮膚だけでなく乳腺、脂肪も切除して、乳房を小さくしながら乳頭を上向きにします。
いずれも大がかりな外科手術を伴うことから体への負担が大きく、傷跡が残ったり、形が不自然になったりするなどの欠点があります。
一方、エンブレイスRFはこうした難点を克服した治療法です。
エンブレイスRFでは、細長い針の形をした電極を肌のなかに差し込んで内側から高周波を照射し、たるんだクーパー靱帯や皮膚を引き締めて垂れ乳を改善します。
バストの外側から高周波を照射するタイプの施術もありますが、外側からでは高周波のエネルギーをバスト内部にうまく届けられません。
エンブレイスRFでは電極を差し込んで内側から高周波を照射するので、効率よくクーパー靱帯を引き締められます。
針を差し込むだけなので、身体へのダメージは少なく、傷跡も残りません。
ダウンタイムも短くすぐに普段の生活に戻れるため、育児中など忙しい方にも向いている治療です。
垂れた胸の整形費用はどのくらい?
上記で紹介した豊胸手術の相場は下記の通りです。
バストの中身を増やして垂れを目立たなくする方法
豊胸の種類 |
料金相場 |
ヒアルロン酸注入豊胸 |
1ccの相場:2,000~5,000円 |
シリコンバック豊胸 |
最新:約100万円~130万円 旧式:約50万円~100万円 |
脂肪注入豊胸 |
150~300cc:約50万円~150万円 ※1 |
成長再生豊胸 |
1回:約33万円~38万円 ※2 |
※1:脂肪吸引代を含む
※2:南クリニックの場合
ヒアルロン酸豊胸はお手頃に見えますが、状態を保つために定期的に受けたいのであればコスパが悪くなる可能性が高くなります。
長期的効果を得たいのであれば、効果の期間も踏まえて検討してみるとよいでしょう。
垂れそのものを改善する豊胸手術
豊胸の種類 |
料金相場 |
乳房吊上術 |
軽度~中等度:44万円~71万円 重度:110万円~154万円 |
乳房縮小術 |
77万円~198万円 |
エンブレイスRF |
40万円~100万円 ※1 |
※1:バスト・タイトの場合
乳房吊上術と乳房縮小術は切開を伴うため、高額となるクリニックが大半です。
一方、エンブレイスRFは上記2つの治療よりもリスクも少なく料金もお手頃です。効果は数年〜半永久的とされているため、長期的に見ても高コスパの治療と言えるでしょう。
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まとめ
- 胸が垂れる原因はクーパー靱帯のたるみと乳腺縮小。クーパー靱帯がたるむ要因は加齢・出産・大幅なダイエットで、乳腺縮小は40代以降で進んでいく。
- 生活習慣によっては若いうちから垂れ乳となる可能性があるため、予防するには規則正しい習慣を心がける必要がある。
- 大胸筋の筋トレ、バストマッサージ、バストアップクリーム、バストアップサプリには垂れ乳の確実な予防・改善効果はない。
- ブラジャーで胸の位置を高く見せたいのであれば「リフトアップパネル付き」「脇の肉が流れていかない構造」「ホールド力がある」などのタイプを選ぶ
- 垂れた胸を改善するには手術が必要。手術には「バストの中身を増やして垂れを目立たなくする方法」と「垂れそのものを改善する方法」の2種類がある。
- バストの中身を増やす方法でおすすめなのは「成長再生豊胸」で、垂れそのものを改善する方法でおすすめなのは「エンブレイスRF」
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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- すぐに大きくしたい方にオススメ
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- 段階的に大きくしたい方はこちら
当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。
-
- 豊胸と同時に痩身も可能