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公開日2020.01.27最終更新日2020.07.27お悩み

女性らしさを手に入れる……「性転換の豊胸」に最適な術式とは?

性同一性障害の方からの、豊胸術に関する問い合わせが増えてきています。

「心の性別に合致した外見になりたい」というのは至極当然のことです。カウンセリングをすると、これまでのつらかった胸の内を話し、涙する人もいます。

しかし、性転換の一つとして豊胸術を行う場合、施術方法の選択を誤ると、思ったような形や大きさが得られなかったり、施術の痛みで苦しむ事態を招いたりします。そのためは、女性の体のしくみやホルモンについての知識を持ち、適切な方法を選ぶ必要があります。

今回は、性転換として「理想の豊胸術」を追求していきます。

女性らしいラインを求めるならシリコンやヒアルロン酸は不向き

主流の豊胸術ではうまくいかない

女性の豊胸では、世界的に見ても「シリコンバッグ挿入法」が主流です。バッグの大きさや形が豊富で、術後の完成形が予測しやすい点が人気のポイントとなっています。

しかし、男性の体つきをしている人には、シリコンバッグ挿入法は不向きです。いくつか理由があるので順に見ていきましょう。

シリコンバッグを入れるスペースがない

1つ目の理由は、もともとバストが膨らんでいるわけではないので、バッグを入れるだけのスペースをつくることが難しい点です。

女性の場合は、バストの小さい人であっても、多少なりとも山型が形成されていることでシリコンバッグをおさめることができます。しかし、女性に比べて脂肪量が少なく、筋肉量の多い男性では、皮膚の伸びが悪く、大きなバッグをおさめることができません。女性では300㏄以上のバッグを入れる人もいますが、男性では150㏄がせいぜいだと考えられます。ぺったんこの胸に対して150㏄ではAカップにも届かないほど。理想のバストに近づけるのは難しいでしょう。

無理に大きなシリコンバッグを入れてしまうと、皮膚にバッグの輪郭が浮き出てしまい、異物が入っていることが一目瞭然。丸みを帯びたきれいな形を維持するのも難しくなってしまいます。

筋肉が硬く、手術が難しい

シリコンバッグを挿入する際には、筋肉を剥離する必要があります。しかし、女性に比べて筋肉そのものが硬いため、剥離は容易ではありません。無理に引きはがせば、大量に出血し、手術そのもののリスクが高まってしまいます。

術後の痛みも、女性に比べると圧倒的に強くなります。組織を壊す範囲が広く、出血量が多いおいことも原因です。

また、脇からシリコンバッグを入れた場合、術後、腕の上げ下げをする際に、ひきつれを感じる可能性があります。これも、筋肉や組織の硬さが原因で、女性とは異なる点です。

ティッシュ・エキスパンダーという方法はあるが……

では、どうしてもシリコンバッグを挿入したい場合でも、どうしようもないのかというと、そういうわけではありません。乳がん手術の術後の再建手術の手法を応用します。

ティッシュ・エキスパンダーという器具を使用することです。この器具は、豊胸用のシリコンバッグのように、袋状になっていて、最初は中身が入っていません。これをまず、手術でバストの中に入れておきます。その後、3ヵ月~6ヵ月かけて、この中に少しづつ生理食塩水を入れて膨らませていきます。そうすると、中の生理食塩水が増えるにつれて、筋肉や皮膚が、少しずつ伸ばされ、シリコンバッグを入れるスペースが確保されるようになるのです。

しかし、この方法は、ティッシュ・エキスパンダーを挿入する手術と、それをバッグに入れ替える手術という、2回の手術が必要な方法です。それでなくても負担の大きな手術を、両胸に対して2回行うわけですから、バストへの侵襲も大きなものになります。

また、ティッシュ・エキスパンダーで伸ばされた筋肉や皮膚は、元に戻ろうとする力が働きます。そこで、術後のケアを怠って、ちょっと油断しているとすぐに、無理に大きなシリコンバッグを入れてしまった状態と同じ、皮膚にバッグの輪郭が浮き出た状態になります。異物が入っていることが一目瞭然となり、丸みを帯びたきれいな形とは、程遠いことになってしまいます。

大量のヒアルロン酸はバストを凸凹にする

ヒアルロン酸は注射をするだけで、すぐに効果を実感できる豊胸術です。

しかし、シリコンバッグ挿入法と同様、皮膚が伸びてくれないと、希望する量のヒアルロン酸を注入することができません。無理に大量のヒアルロン酸を入れると、皮膚の伸びが良かった部分だけが出っ張るなど、美しい曲線を描くバストには程遠くなってしまいます。

形がいびつになってもいいから大量に入れてほしいとオーダーする人もいますが、そうするとバスト内でヒアルロン酸が拘縮を起こし、しこりをつくってしまいます。しこりが大きければ、ゴルフボールのようなゴツゴツとしたかたまりとなり、抜去には皮膚にメスを入れる手術が必要になることも。注入量についてはドクターと相談して、適正量を入れるようにしてください。

少量のヒアルロン酸を数週間おきに注入し、少しずつ皮膚を伸ばしていくと、仕上がりはきれいになるでしょう。しかし、そのたびに施術料金が必要になることは覚悟してください。また、ヒアルロン酸は数ヵ月で体内に吸収されるので、バストの大きさを維持するためには、定期的な注入を続ける必要があります。

そもそも脂肪を採取するのが難しい「脂肪注入法」

近年、日本ではナチュラル志向が高まり、異物を入れる豊胸術を敬遠する人が増えてきました。そうしたなか、人気となっているのが「脂肪注入法」です。脂肪注入法は、脂肪吸引と脂肪注入という2つのステップが必要な施術ですが、男性の場合、脂肪吸引が難しいケースが多々あります。

女性の体になりたいと思いを募らせている人の場合、スレンダーな体型に憧れてダイエットをしている人が多くいます。そのため、余分な脂肪がなく、脂肪吸引するだけの脂肪が体についていないことがあるのです。

また、脂肪がたくさん採取できたとしても、ヒアルロン酸注入法と同様に、バスト内に一度にたくさんは注入できないので、何度かに分けて脂肪吸引と脂肪注入を繰り返す必要があります。

脂肪吸引は術後の痛みがかなり強く、一度体験すると二の足を踏む人もいます。結局は、理想のバストの大きさになれずに豊胸術をあきらめてしまう人も少なくありません。

どんな大きさ、形にも対応できる豊胸術

一般的な豊胸術は相応しくない

こうして見ていくと、現在、美容クリニックで標準的に行われている豊胸術は、性転換を希望されている人の施術として最適とは言えません。

では、男性の体型から、女性の体型へと変化したい人に相応しい豊胸術はないのでしょうか?

あきらめないでください。私たち、南クリニックがおすすめしている「成長再生豊胸」であれば、もともとのバストの大きさや形に関係なくバストアップが望めます。男性のように皮膚や筋肉が硬く、バストの皮膚に余裕のない人でも安心して施術を受けていただけます。

バストの成長に欠かせない女性ホルモン

成長再生豊胸は女性の体が、思春期に女性らしく変化していく状況を、バストに関してだけ再現する画期的な方法です。

ここで、思春期の女性のバストが成長するしくみを簡単に解説しておきましょう。

成長期にバストが膨らんでいくのは、バスト内で乳腺が発達し、その隙間を埋めるように脂肪が増えていくからです。乳腺は母乳を分泌する役割を持っており、将来の妊娠のために、この時期に発達します。

乳腺が発達するためには、二つの要素が必要になります。

一つは女性ホルモンの働きです。初潮を迎え、大人の体に変化するために女性特有のホルモンの分泌が始まります。ホルモンが指示を出すことで、さまざまな体の変化が生まれることになります。

ただし、ホルモンの力だけではバストは大きくなっていきません。そこには「成長因子」と呼ばれるたんぱく質の存在が欠かせません。ホルモン療法を行っても、なかなかバストが膨らんでこないと悩む人は少なくありませんが、成長因子の存在を無視しているからに他なりません。

バストアップのカギは「成長因子」が握っている

成長因子とはどのようなものでしょうか。

私たちがこの世に生まれ、第一次成長期、第二次成長期を過ぎて大人の体になるまでには、骨が伸び、脂肪や筋肉が増え、皮膚も血管も成長します。体のすべては細胞で成り立っていますから、それぞれの部位で、細胞が増えることで成長していきます。

「細胞が増える」というのは、1つの細胞が分裂することです。1つはそのまま、その細胞としての機能を行い、もう一方は新たな次の段階の細胞になるという、分化を行います。1つのものが2つに、そこからまた分化することで、細胞はどんどん増えていきます。そうして20歳前後で、ヒトの体内の細胞数は最大になります。

この、細胞が分化し増加していくために必要なのが成長因子です。成長因子は体の部位や、細胞の種類ごとに異なり、それぞれ「骨をつくる」「筋肉をつくる」「脂肪をつくる」など、違った働きをすることが分かっています。

ここで重要なのが、成長因子は自分勝手に働くわけではないという点です。ホルモンという司令塔の指示があって、はじめて細胞を分裂させる働きを行います。ここが大事なポイントで、成長因子同様、ホルモンにもさまざまな種類があり、体の成長に関しては「成長ホルモン」、乳腺や脂肪の成長因子への指示は「女性ホルモン」が司令塔となります。

つまり、体内に成長因子があり、その成長因子に見合ったホルモンが分泌されることで、はじめて細胞が増え、成長が促されるのです。

女性のバストの成長が止まる理由

細胞数がマックスになるのは20歳前後だと前述しましたが、それ以降は細胞が増えることはないのかと言えば、そんなことはありません。古い細胞と新しい細胞が入れ替わりながら、私たちの体は生き続けます。ただ、総細胞数は20歳頃をピークに減少していくのは確かです。

成長期を終えた体には、成長因子はわずかしか備わっていません。日々の新陳代謝のために使われる程度で十分だからです。バストの成長が成長期で止まってしまうのも、同様の理由からです。

成長再生豊胸の施術は注射のみ

女性ホルモンと成長因子の密接な関係を利用して、バストを成長させるのが成長再生豊胸です。

施術は、バスト内に「乳腺の発達」と「バストの脂肪を増加させる」2つの成長因子を注射するだけ。男性にも、女性ホルモンがわずかに分泌されているので、それだけでバストの成長が期待できます。もちろんホルモン療法をしている場合、効果がアップする可能性があります。とはいえ、ホルモンは50メートルプールに対して、ティースプーン一杯の割合でも、大きな変化を体にもたらすと言われています。ホルモン療法を行っている場合は、成長再生豊胸を行うドクターに必ず治療経過などを報告してください。

徐々に成長するバストに、女性としての喜びも感じられる

自然で美しいフォルムのバストに!

成長再生豊胸で成長するバストは、どの豊胸術よりもナチュラルです。

ヒアルロン酸や脂肪吸引した脂肪を男性のバストに注入した場合、いかにも「異物」を入れたような人工的な形になりがちです。皮膚の伸びが少なく、筋肉の硬いところに、いっきにバストの内容物を増やすからです。小さなビニール袋に小石をぎゅうぎゅうに詰めた状態をイメージするとわかりやすいでしょう。凸凹した表面で、なめらかさに欠ける印象です。

対して成長再生豊胸は、ゴム風船に少しずつ水を注いでいくようなイメージです。徐々に体積が増えていくために、ゴムもゆっくり伸ばされ、無理がありません。しかも表面はなめらかな丸みを帯び、美しいラインを形成します。

大人の女性に変わっていく感覚を味わって

通常、1回の成長再生豊胸の施術では30㏄程度の豊胸効果が認められます。成長する期間は3~6ヵ月間。ゆっくりじんわりと豊かになっていくバストの感触に、ワクワク、ドキドキするような嬉しさや、女性としての喜びを感じると話す患者さんもいます。

施術は1回だけではなく、数週間ごとに理想の大きさになるまで続けることができます。患者さんの体の力がバストを大きくしていくのです。ぜひ、女性が思春期に感じる「大人への階段を上る感覚」を実感していただきたいと思います。

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成長再生豊胸には、
成長再生豊胸F成長再生豊胸W
2種類があります。

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