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公開日2019.11.08最終更新日2021.03.16豊胸基礎知識

豊胸術で失敗しない為にやるべきこと。

これから豊胸をお考えの方は、手術を行う上で「失敗したらどうしよう」などと不安に思っている方がいらっしゃると思います。

施術を初めて経験する方にとっては不安な事ばかりかと思います。

本記事では、「失敗しない為にはどうすれば良いのか」をお伝えできればと思います。

豊胸術の失敗事例として、代表的なものは「脂肪注入法」の術後トラブルです。

その他にも「しこりができた」「石灰化が起きてバストの形に影響が出た」といった様々な失敗事例が発生しています。

「失敗ではなく、副作用のようなものである」という見方もありますが、適切な処置がなされていればリスクは最小限に抑える事ができます。 しこりや石灰化が起きる原因から、しこりになりにくい豊胸術、失敗を回避する方法等についても詳しくお伝えします。

よく耳にする豊胸の失敗…それぞれの原因を解説

冒頭でもお話した通り、豊胸術の失敗として語られるのが「バストにしこができたり、石灰化が起こった」「バストがカチカチになった」というものです。小さなしこりであれば、外形上の問題にはなりませんが、大きなものになるとバストの内側から皮膚を押してきて、胸がボコボコになったり段差が生じたりします。しこりや石灰化はそのまま放置しておいたからといって消えるものではありません。気になるのであれば吸引や手術で取り除くことになります。

また、大きな異物を挿入した場合には、バスト全体がカチカチに硬くなって、ナチュラルさを失うこともあります。

小さなしこりは乳がん検診の妨げになる

小さなしこりなら問題ないかというと、今度は乳がんとの判別が難しいという課題が生じます。乳がん検診でしこりが見つかった場合、マンモグラフィや超音波の検査ではしこりの成分を判別することができません。

そのため、痛い思いをして生検などの精密検査を受けるリスクが生まれてしまいます。ですから、できる限りしこりや石灰化が生じないほうが良いのです。

「シリコンバッグ挿入法」でバストが硬くなる原因

シリコンバッグを挿入すると、バッグの周囲に「カプセル拘縮」という現象が10人に1人くらいの割合で起こります。

シリコンバッグは体にとって異物です。私たちの体には、異物を排除する免疫反応が備わっていますから、体内にバッグを挿入した時点から「排除しよう!」とする力がはたらき始めます。小さな異物であればリンパ管に取り込んで、尿として排泄したり、肝臓などの臓器で分解されるのですが、バックのように大きなものは吸収 してリンパ管に取り込むことができません。

そこで、バッグ全体を包み込むように繊維でできた被膜をつくって体に影響が起こらないように防衛します。最初のうちは薄かった被膜も、時間が経つと少しずつ厚みを増して硬くなってきます。硬い膜に包まれたバッグは少しずつ変形し、最終的にカチカチに固まったようなバストをつくりあげてしまいます。これがカプセル拘縮と呼ばれる現象です。 最新のシリコンバッグはカプセル拘縮しにくい素材や形状を採用していますが、それでも術後年数が経過するとともに、拘縮が増加していくのは否定できません。

シリコンバッグでできたカプセル拘縮の解消法

バッグを挿入した直後は、服薬をすることで拘縮をある程度予防することが可能です。しかし長期的な予防策は、現状では存在しません。

バッグでの豊胸手術でカプセル拘縮が発生した場合には、改めて手術を行い、バッグを取り除く必要があります。バッグを取り除かずに、ヒアルロン酸注入法や脂肪注入法を行ってしまうと、手術による細菌感染で膿が溜まってしまうリスクが増えるばかりか、注入したものが狭いスペースにかたまり、さらにしこりを形成する原因となってしまいます。

ですから、バッグを抜去したあとに、しこりのリスクの少ない豊胸術を改めて行うのがおすすめです。脂肪注入法を行う場合には、バッグを取り出したあと、空洞となったポケットの中に内視鏡を挿入します。 ポケットがカプセルに取り囲まれているのを内視鏡で確認し、カプセルの外側に内側から脂肪を小さなかたまりとなるようにバラバラに注入していきます。さらに、バストの皮膚側からも脂肪を注入しますが、このときも内視鏡でチェックをしながら行います。万が一、ポケットの中に注入した脂肪が漏れてきたら、その時点で必ず取り出すようにします。こうした丁寧な処置を行えば、バッグによって拘縮していたバストであっても、再び柔らかさを取り戻すことができます。

「脂肪注入法」の失敗事例

痩身と豊胸が一度に叶う施術である脂肪注入法はリスクが少ないと言われる事が多いと言われています。しかし、術後のトラブルが多いのも事実です。

「脂肪注入法」で起きるトラブルは、脂肪の壊死に原因があった

自分の脂肪を加工して注入する脂肪注入法は、異物ではないのでしこりや石灰化が起こりにくいと思われていますが、実はそうではありません。実際、バストを触るとゴツゴツしたものに触れるとか、大きなしこりができてしまったという話はよく聞かれることです。

原因は脂肪注入の手技と、その後の対応にあります。

脂肪組織は脂肪細胞だけでなく、他の組織と連携しながらバスト内で生きています。効率よく酸素や栄養を供給し、不要となった二酸化炭素や老廃物を効率よく運び去るといったシステムが整っているからこそ、脂肪組織として生き残っていられるのです。

ところが、他の部位から脂肪吸引で取り出された脂肪は、このシステムから一旦取り外されてしまっていることから、バスト内に注入した直後は、注入されたところの システムとうまく連携できず、必要物質の供給や不要物質の排泄が思うようにできない状態となります。

もちろん、周囲の血管などの組織との連携が整えば、新たな場所で脂肪細胞は生き延びることができるのですが、もし、大きなかたまりで脂肪が注入されてしまったとしたら……。想像していただくとわかると思いますが、かたまりの奥深くまで、栄養が届かず中心付近の脂肪は壊死に至ってしまうのです。

壊死した脂肪は体にとって不要物です。小さなものであればリンパ管を通って体外へ排出されますが、大きなものは白血球が食べて排除しようとします。このときに「ケガ」をしたときのような炎症が起こり、その後に傷跡が残ります。強く長期間の炎症が起きた場合には、傷跡に加えて、カルシウムが固まった石灰化が起きます。 さらに、かたまりの中心部分に近いところでは壊死に至った脂肪細胞の残骸として、脂肪細胞から流出した脂肪がたまり、しこりを形成します。

術後のサイズが予想より「大きかった」「小さかった」

脂肪を注入後、バストサイズはすぐに大きくなります。ただし、注入した脂肪の一部は、時間とともに少しずつ体内に吸収されるので、数週間で施術直後よりサイズがダウンした印象をもつかもしれません。その点を考慮して脂肪量を調整しているので、術後すぐであれば「大きすぎる」と心配する必要はありません。

問題なのは、術後3ヵ月を超えてから、術前とサイズが変わらないほど小さくなってしまった場合です。せっかく注入した脂肪のほとんどが体内に吸収されてしまった結果で、その原因の多くは脂肪の細菌感染にあります。

注入した脂肪が細菌に感染すると、細菌を退治するために白血球がやってきますが、その際に白血球が脂肪まで食べてしまうために脂肪が減ってしまうのです。細菌感染を防ぐには、清潔な環境での手術と、手術後に予防的な抗生物質の投与が大切です。 また、多すぎる量の脂肪を注入した場合にも、かえってバストサイズをダウンさせてしまうことがあります。皮膚の伸びがバストの膨らみに追いつかず、乳房内の圧力が上昇します。その圧力によって細かい血管がつぶされ、血行不良が起こり、脂肪に酸素や栄養が届かず壊死が発生することがあるのです。

脂肪を吸引した部位の見た目が悪くなった

脂肪注入法では「脂肪吸引術」も併せて行われます。脂肪を吸い取るだけで簡単そうに思われるかもしれませんが、雑な吸引をされた部位の形が悪くなる、術後にひどい痛みが続く、感染症を起こすなど、実はトラブルの多い施術でもあります。

よくあるのが見た目のトラブルで、左右差や凹凸ができたとか、不自然なボディラインになってしまったというケースです。脂肪を吸引する場合、できるだけ広範囲から少しずつ脂肪を採取して、凹凸が残らないようにするのが基本になります。しかし、時間短縮のためにと一部から急速に吸引してしまうと、自然なボディラインを損ねてしまう可能性があるのです。 また、脂肪は周囲にある筋肉や皮膚、神経と複雑に絡み合っているので、吸引時には細心の注意が必要です。誤って大切な組織に傷をつけてしまうと、しびれや痛みなどの後遺症が残る危険性もあります。

脂肪注入法で失敗しない、4つのポイント

脂肪注入法で豊胸を考えているなら、まずはクリニックのホームページなどで、行っている脂肪加工法をチェックしましょう。納得ができたらカウンセリングへと進みますが、そこでは以下の4つポイントを必ず確認するようにしてください。

ポイント① 脂肪吸引の方法と範囲を確認し、仕上がりイメージを共有する

豊胸がメインだからと、脂肪吸引のカウンセリングを適当に済ませるようなクリニックは避けましょう。できるだけ広範囲に薄く吸引してもらい、理想のボディラインが残せるように、イメージを図で示してもらうと良いでしょう。

また、吸引に使用するカニューレにどのようなサイズを使用しているかも確認しましょう。太いカニューレで吸引すると、短時間で大量の脂肪が採取できて、クリニック側としては都合が良いのですが、採取した脂肪は大きな脂肪のかたまりです。大きなかたまりであればあるほど、脂肪細胞の中心部に十分な酸素や栄養が届かず、壊死する可能性が高くなります。

私たち南クリニックの例をあげると、カニューレは極細のタイプを使用しています。当然、脂肪の採取に時間はかかりますが、その分、脂肪は小さなかたまりで採ることができ、細胞の壊死を防ぐことができます。そのおかげで、これまで石灰化を伴うしこりは、一度も発生したことがありません。

ポイント② 脂肪の加工法と生着率を確認する

クリニックによって脂肪の加工法は異なり、それによって生着率が変わってきます。最低でも80%以上の生着率が望める方法が理想です。

私たち南クリニックでは、生着率100%を目指し、「WPRPF」と呼ばれる加工法を採用しています。脂肪細胞の赤ちゃんである幹細胞とともに、患者さん自身の血液の血小板からPRP(多血小板血漿)を取り出し濃縮し、注入する脂肪に添加する方法です。

PRPはこれまで美容外科や美容整形では、しわ取りなど、皮膚の若返りに使用されてきました。近年では、やけどの植皮術や形成外科的治療、歯科のインプラント治療などにも利用されている安全で、有効な手法です。

しかもPRPはゲル化させて注入するので、バストの中でゆっくり溶けて、添加した成長因子をゆっくりと放出します。つまり、長期間、脂肪に作用するのです。そのおかげで生着率は90%以上と高い数値を誇っています。

ポイント③ 注入は少しずつ、ばらばらに行っているか

バストに脂肪を注入する際は、「どこに、どのように注入するか」をカウンセリング時に確認しましょう。「すぐに終わります」と、施術時間の短さをアピールしているようなら要注意。脂肪を1ヵ所で一気に注入してしまうと、しこりの原因となる脂肪細胞の壊死につながります。大量に脂肪が1ヵ所に集まると、生着するために十分な栄養や酸素が供給されなくなってしまうからです。

脂肪注入の正しい手技は、「少量ずつばらばらに」が基本です。そうすることで、注入した脂肪が周囲の組織から栄養や酸素を潤沢に受け取ることができ生着してくれるのです。

ポイント④ 注入する脂肪の適切な量とは

欧米人はとても小さな胸の人でも、豊胸術によって突然大きなバストに変身しているケースがありますが、日本人にはそのような変化は難しいところがあります。欧米人に比べると、胸郭が狭く、アンダーバストのサイズが小さく、皮膚が硬く伸びが悪いから、というのが理由です。

南クリニックでは片胸につき250ccまでが適切と判断しています。片方に300cc以上の注入を行った場合には、いかに小さなかたまりで注入したとしても、かたまり同士が接触して大きなかたまりとなり、シコリの発生が増えてしまいます。

それだけでなく、栄養が行き届かなくなった脂肪が吸収されて、術前の大きさに戻ってしまうこともあり得ます。300ccを超える注入を行った症例写真がインターネット上に掲載されていることがありますが、おそらく施術直後の写真なのでしょう。 施術後の腫れは、術後2週間~1カ月でほぼなくなり、脂肪の吸収は、術後2~3カ月にかけて起こります。 本来は、術後3ヵ月を超えた症例写真が正しい結果なのです。クリニックで症例写真を見せてもらったときには、必ず、術後どれくらい経過した写真かを確認するようにしてください。

脂肪注入法で石灰化やしこりを防ぐには

石灰化やしこりは、必ずできるわけではありません。しかし、これまで説明したとおり、大きなかたまりで脂肪が注入されたことが原因です。予防のためには、小さなかたまりで脂肪を注入するしかありません。これはクリニックの考え方とドクターの技術が大いに関係する部分ですから、脂肪注入法を希望している場合は、細いカニューレでゆっくり丁寧に注入してくれるクリニックかどうかを見極める必要があります。

術後のケアとしては、1週間経過してもバストの痛みがおさまらない場合には、速やかに受診をしてください。しこりになりつつある脂肪が存在する可能性があります。早急に針を刺して取り除くことが必要で、時期を逃すと、 簡単な方法では治療不能な状態となってしまいます。

「ヒアルロン酸注入法」はしこりができやすい施術の筆頭

しこりがもっともできやすい豊胸術はヒアルロン酸注入法かもしれません。ヒアルロン酸は体内にもともとある成分ではあるのですが、あくまで人工的につくられたものを注入するので、バスト内に注入された直後から、体は排除しようと免疫システムを作動します。

これによって、施術後数ヵ月でほとんどのヒアルロン酸が体外へ排泄されてしまうのですが、ヒアルロン酸の粒が大きすぎたり、大きなかたまりで注入されていると、脂肪注入法で壊死した脂肪細胞と同様に、石灰化やしこりに変化するリスクが生じるのです。 近年、ヒアルロン酸の持ちをよくするために、粒を大きくしたり、大小の粒を混ぜて使用するクリニックが増えてきています。しこりになりくい……とうたっているかもしれませんが、科学的に考えると、やはり大きな粒のヒアルロン酸はしこりを生むリスクが大きいと言わざるを得ません。

ヒアルロン酸でできたしこりはどうする?

ヒアルロン酸でできてしまったしこりは、小さなものであればそのままにしておいても問題はありません。しかし、ある程度の大きさになってしまった場合には、注射器で吸引したり、メスで切開して取り出すケースもあります。

また、ヒアルロン酸に関しては、不純物の入った悪質な製品を使われてしまっていると、感染やアレルギーのリスクが増します。信用できるクリニックで施術を受けることが基本でしょう。

失敗リスクの少ない豊胸術は?

主な豊胸術は、いずれもしこりや石灰化のリスクと伴います。乳がんの誤診にもつながりますし、できるだけしこりなどのトラブルの少ない豊胸術を受けたいと思われたでしょう。

現在、しこりのリスクが少ない豊胸術としておすすめできるのは「成長再生豊胸」です。成長因子を注射することで、自身のバストが自ら成長するように促すという、これまでの豊胸術とは一線を画したものです。 他から持ってきた何かでバストを膨らませるわけではありませんから、体が異物と判断する必要がなく、しこりができる理由がないのです。

脂肪注入法を超える「最新豊胸術」とは?

いかがだったでしょうか。多くのクリニックで盛んに宣伝されている脂肪注入法ですが、それぞれ違うタイプのものを注入していることがおわかりいただけたと思います。

南クリニックの脂肪注入法は、生着率90%を誇りますが、最近は脂肪を採取せず、バストを成長させる「成長再生豊胸」という新たな豊胸術がメインとなりつつあります。やせていて脂肪の採取が難しい人でもチャレンジでき、何よりバストが徐々に成長するため「バレない」というメリットがあります。脂肪注入法のリスクである「しこり」とも無縁。安心して受けられる豊胸術として注目です。

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当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。

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