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公開日2023.11.10最終更新日2023.11.17豊胸基礎知識

豊胸手術で失敗・後悔したとき、修正したり元に戻したりできるの?

「せっかく豊胸手術を受けたのに、思い通りの仕上がりにならなかった…」

このような理由で、手術を受けてから後悔してしまう人は少なからずいます。もし豊胸手術で失敗してしまった場合、元に戻すことはできるのでしょうか。

今回は、豊胸手術の失敗・後悔例や修正方法・注意点について解説していきます。

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シリコンバッグ豊胸の失敗・後悔の理由

シリコンバッグ豊胸は、脇の下やアンダーバストを切開してシリコンバッグを挿入する豊胸術です。

1度に2カップを超える大幅なバストアップが可能ですが、仕上がりの不自然さ、ダウンタイム、傷跡、バッグの破損・変質などの問題で後悔しやすいです。

バストの形・感触・動きが不自然になる

シリコンバッグ豊胸は最も仕上がりが不自然になりがちな豊胸術です、変に盛り上がった形や硬い感触になりやすく、体の姿勢や動きに合わせてバストが自然に変形してくれません。

そうしたことから、豊胸が周囲にバレてしまうリスクが高いです。

術後の痛みが強く、ダウンタイムが長い

術後の痛みも、全豊胸術のなかで最も強くなる場合が多いです。手術直後の数日間は痛みが激しく、仕事を休む必要があるでしょう。2週間くらいは胸に何かが触れると痛みます。

内出血や腫れなども生じ、完全に治まるまで2か月程度かかります。

目立つ傷跡が残る

切開したところに数センチ程度の傷跡が残ります。脇の下を切開した場合だと普段はあまり目立ちませんが、アンダーバストを切開すると傷跡が目につきやすいです。

カプセル拘縮や破損などのトラブルが起こる

シリコンバッグが硬くこわばる「カプセル拘縮」という現象が起こり、見た目や感触が大きく損なわれることがあります。胸に強い衝撃が加わってシリコンバッグが破損してしまうこともあります。

シリコンバッグには寿命があり、入れ替えが必要

シリコンバッグは時間とともに劣化し、トラブルを起こしやすくなります。そのため、10年に1度は入れ替えるべきだとされています。一生モノだと誤解していると、後悔しやすいです。

ヒアルロン酸豊胸の失敗・後悔の理由

ヒアルロン酸豊胸はヒアルロン酸を直接胸に注入する豊胸術です。手術は注射だけなので手軽で、ダウンタイムもほとんどありませんが、感触の硬さや持続期間の短さ、しこりなどの問題で後悔しやすいです。

バストの感触が硬くなる(そのために豊胸がバレる)

胸に注入するヒアルロン酸は粒子が大きくて感触が硬めです。注入量によっては胸を揉むと不自然に感じるほど硬くなります。その結果、パートナーなどに豊胸がバレてしまうことがあります。

豊胸の持続期間が短い

注入したヒアルロン酸は時間とともに分解されて体内に吸収されていきます。半年~2年ほどですべてのヒアルロン酸が吸収され消失します。

ヒアルロン酸の分解は豊胸直後から始まるので、人によっては1~2か月程度でバストアップ効果がかなり失われます。

「ヒアルロン酸はずっともつ」「少なくとも半年~2年はバストアップ効果が維持できる」と誤解して手術を受けると、後悔する可能性が高いです。

ヒアルロン酸がしこりになる

1度に大量のヒアルロン酸を注入すると、ヒアルロン酸が分解されずに体内に残り、しこりとなってしまうことがあります。

しこりのサイズが大きかったり、数が多かったりすると、バストの感触や見た目に影響します。

しこりを放置すると、周囲にカルシウムが蓄積して石のように硬くなる「石灰化」や、周囲に炎症ができて傷跡のように硬く変質する「瘢痕化」が起こることもあります。

脂肪注入豊胸の失敗・後悔の理由

脂肪注入豊胸は、自分の体から余分な皮下脂肪を取って胸に注入(移植)する豊胸術です。

本物の脂肪を入れるので自然な柔らかさのバストにできますが、持続期間やバストサイズ、ダウンタイム、後遺症などの問題で失敗・後悔したと感じる場合があります。

脂肪注入豊胸直後よりもバストが小さくなる

脂肪は生きた細胞でできていますが、胸に注入された脂肪の細胞は瀕死の状態にあります。周りからうまく栄養を取り込んで生き残れた細胞だけが胸に定着し、バストアップ効果を発揮することができます。

生き残れずに死んでしまった細胞は、徐々に分解されて体内に吸収されます。豊胸手術の直後は注入したすべての脂肪が残っていますが、少しずつ細胞が死んで、分解されていくので、バストサイズは徐々に小さくなっていきます。

また、手術直後は手術のダメージでバストに腫れやむくみがあり、その影響でややバストが膨らんだ状態になっています。術後2~3か月すると、注入した脂肪の生死が決まり、腫れやむくみが完全にひきます。このときの状態が脂肪注入豊胸の最終的な成果です。

脂肪の定着率が悪い(死んでしまう細胞が多い)と、期待したほどのバストアップ効果が得られず、失敗と感じることがあります。

脂肪注入豊胸の持続期間は「半永久的」で、バストダウンもありうる

豊胸手術には、効果の持続期間が限られているもの(シリコンバッグ豊胸・ヒアルロン酸豊胸)と、効果がずっと続くもの(脂肪注入豊胸・成長再生豊胸)があります。

脂肪注入豊胸でバストに定着した脂肪は、ヒアルロン酸のようにひとりでになくなってしまうことはなく、ずっとバストに残ります。しかし、ダイエットで脂肪が落ちる(脂肪細胞が小さくなる)ことで、バストが小さくなってしまうことはあります。加齢とともにバストが垂れたりしぼんだりすることもあります。

つまり、豊胸自体の効果はずっと残るものの、別の何か(ダイエットや加齢)の影響でバストダウンしてしまうことはあるのです。このことを、美容外科では「半永久的」と表現しています。

豊胸後に大幅な減量をしたりすると、豊胸で得られた効果が相殺されてしまって、がっかりすることがあります。「半永久的=バストサイズをずっと維持できる」と誤解していると、こうしたことが起こりやすくなります。

痩せ型だとあまりバストアップできない

痩せ型の人はあまり皮下脂肪を採取できず、希望サイズまでバストアップさせることが難しいことが多いです。

そうしたケースでは、別の豊胸術を検討した方がよく、医師も別の豊胸術を提案すべきなのですが、患者さんが希望するままに脂肪注入豊胸を行ってしまう医師も少なくありません。そうすると希望とはほど遠い結果となり、後悔することになります。

脂肪注入豊胸のダウンタイムは長い

脂肪注入豊胸では脂肪を吸引した部位に大きなダメージが残ります。手術直後には強い痛みがあり、仕事を休まなければならないこともあります。

1週間程度(抜糸までの間)は入浴・シャワーに制限があり、1か月程度は専用のサポーターやガードルなどで脂肪吸引部位を圧迫して過ごす必要があります。

バストの方にも内出血や腫れ、むくみが生じます。脂肪の定着率をよくするため、1か月程度はノーブラで過ごし、その後も術後3か月くらいまではノーブラかソフトブラで過ごすことが推奨されます。

このように、脂肪注入豊胸の痛みは強く、ダウンタイムは長く、生活に制限があるため、豊胸後にそれをつらく感じて後悔することがあります。痛みやダウンタイムのことをよく知らずに(知らされずに)手術を受けた場合には、とくに後悔しやすいです。

脂肪注入豊胸には合併症・後遺症のデメリットもある

脂肪注入豊胸では比較的大がかりな外科手術を行うので、病原体の侵入により感染症が引き起こされるリスクがあります。感染症にかかると高熱などで苦しむことになります。幸い、適切な治療をすれば重症化は防げます。

脂肪吸引部位には皮膚のたるみが生じます。通常は皮膚の新陳代謝により半年ほどで改善しますが、1箇所から脂肪を大量に吸引したり、偏った吸引の仕方をしたりすると、皮膚のたるみが後遺症として残ってしまう恐れがあります。

また、脂肪の定着率が悪く、大量の脂肪がまとまって死んだ場合、死んだ脂肪のかたまりがしこりになってしまうことがあります。しこりを放置すると、ヒアルロン酸のしこりと同じように、石灰化・瘢痕化する恐れがあります。

成長再生豊胸の失敗・後悔の理由

成長再生豊胸は、成長因子を注入してバストを思春期の頃のような状態にし、乳腺や脂肪を自然に成長させる豊胸術です。

バストに外から物を詰めこむのではなく、バスト自身を成長させる方法なので、仕上がりは自然で、異物の変質によるトラブルや、後遺症の心配もありません。手術は注射だけなので、術後の痛みやダウンタイムはほとんどなく、感染症のリスクも極めて低いです。

したがって、比較的後悔しにくい豊胸術と言えますが、それでもいくつか注意しておくべきポイントがあります。

脂肪注入豊胸の持続期間は「半永久的」で、バストダウンもありうる

成長再生豊胸の効果は、脂肪注入豊胸と同様に「半永久的」です。成長再生豊胸で生まれた脂肪細胞はずっと胸に残りますが、ダイエットによる減量で小さくなり、バストサイズがダウンする場合があります。

また、40歳頃からホルモンバランスの変化で乳腺の縮小が始まり、バストのボリュームダウンや下垂が少しずつ進行していきます(そうなっても、再び成長再生豊胸を行うことで乳腺を成長させ、バストアップを図ることができます)。

術後すぐにバストアップするわけではない

他の豊胸術では術後すぐにバストアップ効果を実感できますが、成長再生豊胸では乳腺・脂肪が成長するのを待つ必要があります。注入した成長因子の効果が完全に現れるまでに3~6か月くらいかかります。短期間でバストが大きくなると誤解して受けると、後悔することになるでしょう。

ただし、南クリニックで提供している「成長再生豊胸F」という方法だと、術後すぐにバストアップ効果を得ることができます。

成長因子と一緒に注入する「細胞外マトリックス」の効果で、術後すぐにバストが大きくなります。細胞外マトリックスは徐々に消失し、成長した乳腺・脂肪と入れかわっていくので、最終的な効果は通常の成長再生豊胸と同様です。

成長には個人差があり、かなりの時間・お金がかかる場合がある

同じ量の成長因子を注入しても、バストの成長速度には個人差があり、3~6か月の間にどれくらいバストが成長するかは人によって多少違います。

成長再生豊胸では、希望サイズに達するまで、成長因子の注入を複数回行います。1カップ上げるくらいであれば個人差はあまり生じませんが、2カップ、3カップとなると、人によって注入回数がかなり違ってきます。

成長速度は完全には予測できないので、最終的な注入回数が思ったより多くなり、費用が高額になってしまう恐れがあります。

豊胸手術後にバストを修正したり元に戻したりする方法は?

では、失敗してしまった場合、バストを元の状態に戻すことはできるのでしょうか。

結論からいうと、豊胸手術後の修正は可能です。ただし、条件があったり、リスクを伴ったりするケースもあるため注意しなければなりません。デメリットをきちんと確認した上で、修正手術を検討しましょう。

以下では、豊胸術の種類ごとに、修正方法と注意点について解説します。

シリコンバッグ豊胸の場合

シリコンバッグを挿入した部分を再度切開し、バッグを除去して元の状態に戻します。

シリコンバッグの状態が良好であれば、短時間での処置が可能です。しかし、周囲の組織との癒着が激しい場合や、バッグが破裂している場合は、取り出すのが困難となり、身体に大きな負担がかかってしまいます。

また、バッグの除去後は皮膚が伸びている状態のため、胸の垂れが強調されたり、陥没したりするおそれもあります。

バストのボリュームを維持したい場合は、シリコンバッグの入れ替えや、別の豊胸術を検討しましょう。

ヒアルロン酸豊胸の場合

ヒアルロン酸は注入後、徐々に体内へ吸収されていくため、約半年~2年で自然と元のバストの状態に戻ります。

しかし、仕上がりの硬さが不自然で気に入らない場合には、溶解注射によって元に戻すことが可能です。

また、しこりができたときにも注射で除去を行いますが、しこりが石灰化や瘢痕化してしまった場合、切開して摘出しなければなりません。

脂肪注入豊胸の場合

しこりができてしまっても、石灰化や瘢痕化を起こしていない段階であれば、注射器や吸引管によって除去が可能です。石灰化・瘢痕化している場合は、切開手術で取り除く必要があります。

成長再生豊胸の場合

成長再生豊胸の場合、仕上がりの悪さや術後のトラブルで後悔することはなく、患者さんが修正(手術前の状態に戻すこと)を希望されるようなケースは考えにくいですが、仮にそれを行うとすれば、脂肪吸引や乳腺切除の手術が必要になるでしょう。

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まとめ

・シリコンバッグ豊胸は仕上がりの不自然さ、術後の痛み、ダウンタイム、傷跡、シリコンバッグの変質などで後悔しやすい。

・ヒアルロン酸豊胸は感触の硬さや持続期間の短さ、しこりなどで後悔しやすい。

・脂肪注入豊胸は定着率の悪さやダウンタイムの長さ、しこり、後遺症などで後悔しやすい。

・成長再生豊胸は後悔しにくいが、手術の効果を誤解していたり、思ったより時間・費用がかかったりしたために後悔することはある。

・多くの場合、豊胸手術後の修正は可能。ただし状態によっては身体へ大きな負担がかかる。

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成長再生豊胸には、
成長再生豊胸F成長再生豊胸W
2種類があります。

当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。

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