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公開日2022.02.15最終更新日2024.07.04豊胸基礎知識

男性が女性ホルモンを投与し続けたら胸は大きくなる?

男性やMTFの方がホルモン療法(女性ホルモン投与)を受けると、体がある程度女性化して乳房の膨らみが生じます。女性ホルモンを投与し続ければ女性の乳房のような大きさになるのでしょうか。

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女性のバストが大きくなる仕組み

まずは女性のバストが丸く膨らむ仕組みを確認しておきましょう。

大きさや形には個人差がありますが、女性は思春期を迎えると女性ホルモンの働きにより乳房が発達します。

乳房はおもに乳腺(母乳を生み出す器官)と脂肪からなります。女性ホルモンの働きで乳腺が成長すると、それを取り囲むようにして脂肪も蓄積します。乳腺の成長と脂肪の蓄積により、乳房は丸く膨らんでいくのです。

女性ホルモンが乳房の発達を引き起こすためには成長因子の働きも必要です。成長因子とは細胞の増殖を促す働きを持つ物質で、増殖因子とも呼ばれます。

女性ホルモンは卵巣などでつくられ、血流に乗ってバストの細胞に移動し、成長因子を活性化します。活性化した成長因子は乳腺の細胞を増殖させ、乳房の発達を促進します。

成長因子は思春期を過ぎると急激に減少し、乳房の発達は鈍化して、20代半ばには停止します。妊娠期だけは特別で、乳腺が大いに発達してバストが大きくなります。

男性に対するホルモン療法のバストアップ効果

ホルモン療法とは

男性に対するホルモン療法は女性ホルモン剤の投与により行われます。

女性ホルモン剤を投与すると、乳腺が増大したり、皮下脂肪が増えたり、体毛が薄くなったり、精巣が萎縮したり精子を作る機能が失われたりします。

ホルモン療法の効果の程度は大人の場合と子ども場合で異なります。

大人に対するホルモン療法の効果

思春期を過ぎ、第二次性徴(性別にそった大人の身体的特徴)が完全に現れた後では、ホルモン療法ではあまり体を女性化することができません。つまり、大人の男性の場合は女性ホルモン投与のバストアップ効果は大きくないのです。

大人の場合はバストにあまり成長因子が存在しないということも、バストアップがあまり期待できない理由です。

子どもに対するホルモン療法の効果

思春期前や思春期初期の子どもの場合、第二次性徴がまだ(あまり)現れておらず、成長因子も豊富であるため、女性ホルモン投与の効果は大人に比べてかなり大きいと考えられます。

しかし、ホルモン療法には重い副作用の危険があり、日本精神神経学会のガイドライン(「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン )では、15歳未満の子どもにはホルモン療法を行わないことになっています。

15歳以上となると男性の第二次性徴(がっしりした体型、ヒゲ、低い声など)がかなり現れてしまっており、女性ホルモン投与でバストをある程度大きくすることはできても、男性的な特徴を変化させることはあまりできません。

子どもに対しては、男性ホルモンの働きを抑えて男性としての第二次性徴を抑制する治療をまず行うのが効果的です。その後、様子を見ながら女性ホルモン投与による治療に移行し、女性化を促します。

第二次性徴抑制療法は、思春期に入り第二次性徴が現れだしたら行うことができます。

早い時期から第二次性徴抑制療法・ホルモン療法を開始したほうが、女性ホルモン投与による女性化の度合いを高めることでき、将来的に性別適合手術を受ける場合にも本人の希望に近づけることが容易になります。

男性が希望サイズのバストにする方法は?

女性ホルモン投与で女性的な大きなバストにすることができるのは、思春期早期から第二次性徴抑制療法を開始し、ホルモン療法を十分に効果的に行うことができた場合などに限られます。

多くの場合、希望サイズのバストにするには豊胸手術を受けることが必要になります。

豊胸術には、シリコンバッグ挿入法、ヒアルロン酸注入法、脂肪注入法、成長再生豊胸などがあります。

このなかで、最も自然な形・感触・大きさのバストが得られるのは成長再生豊胸です。

バストを大きくしたい男性には成長再生豊胸がおすすめ

他の方法では外部から異物を詰め込むことでバストを大きくするため、多かれ少なかれ不自然なバストになります。

成長再生豊胸はバスト自身を発育させる方法であり、自然そのもののバストが得られます。

成長再生豊胸は成長因子を注入する手術です。大人のバストでは通常は成長因子があまり働きませんが、成長再生豊胸で成長因子を補うことで思春期のような発育力を持たせることができます。

バストの発育には女性ホルモンの働きも必要ですので、男性の場合はホルモン療法との併用が効果的です。

ホルモン療法を受けながら成長再生豊胸を行うのが、バストを大きくしたい男性にとって最適な方法と言えるでしょう。

まとめ

・女性のバストは女性ホルモンと成長因子の働きで発達する。

・思春期を過ぎると(妊娠期を除き)成長因子が働かなくなる。

・女性ホルモン投与のバストアップ効果は限定的で、豊胸術が必要になる場合が多い。

・大きくて自然なバストを得たいなら女性ホルモン投与と成長再生豊胸の併用がおすすめ。

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成長再生豊胸には、
成長再生豊胸F成長再生豊胸W
2種類があります。

当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。

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