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公開日2020.08.31最終更新日2023.07.31豊胸基礎知識

男の乳腺を発達させる!「男性の豊胸」とは?

豊胸に興味のある男性は、私たち美容クリニックの医師が想像する以上にたくさんいらっしゃいます。

男性の体から女性の体への変換を望むLGBTの人はもちろんですが、趣味として女性の服装を着たいとか、女性の柔らかい体つきに憧れて……といった理由で豊胸を望む人もいます。

私たち南クリニックでは男性の豊胸も、もちろん受け付けています。ただし、女性が豊胸を行う場合に比べると、豊胸術の選択をかなり慎重に行う必要があることは知っておいて欲しいと思います。

女性に比べて皮下脂肪量が少なく、筋肉の多い体つき。肩幅が広く、骨も女性より太いため、少しくらいバスト内に何かをプラスしたからといって、バストが膨らんだように見えません。

望んでいるバストの形やサイズ、感触などを十分に医師に伝えたうえで、目的と体型に合わせた豊胸術の選択をするべきです。

今回は、男性の体で豊胸をする場合のポイントを紹介していきます。

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男性でも胸を大きくしたいという人は、どのような人なのか?

MtoFの人たちの最優先はバストを大きくすること

男性で豊胸を望まれる場合、もっとも多いのはLGBTでMtoFの人たちです。心は女性でありながら、男性の姿で生まれてきた……。

当事者から直接話を伺うと、幼いころから違和感の中で生活をし、思春期以降は非常につらい思いをされていることがわかります。家族へのカミングアウトがスムーズにいき、理解を得られたとしても、ふつうの生活が難しいケースもあり、一般的な企業への就職を諦めたる人も多いようです。

MtoFだからといって、美容クリニックで積極的な体の変化を行う人ばかりではありません。男性の体のまま生活を続けている人もたくさんいらっしゃいます。経済面を考えると会社にカミングアウトはできないからと、体を変えることを躊躇してしまうのです。

そんな中でも、豊胸は比較的、手軽に着手できるMtoFの施術となります。下半身の手術は、日本国内で引き受けてくれるクリニックは決して多くはありませんが、豊胸術であれば、男性でもOKな美容クリニックはたくさん存在しています。

性的志向が男性で豊胸を望む人は、柔らかい体に憧れている

LGBTのなかで、いわゆるゲイやバイセクシャルと呼ばれる、性的志向が同性、または両性の男性も豊胸術を受けたいと思う人がいるようです。

実際、南クリニックでも心は男性だけれど、性的な相手は男性という人が豊胸術を受けに来られるケースがあります。そういう人は、極端にバストを大きくしたいというよりは、女性のような柔らかい体に憧れる部分があり、ほんの少しだけバストを膨らませたいと思う人が多いようです。

女装に似合うバストが欲しい

LGBTではないけれど、女装趣味のある人が豊胸を希望されるケースもあります。女装をする際、ブラジャーの中にパッドを入れるのではなく、バストの谷間をつくって衣装を美しく着こなしたいという気持ちがあるのかもしれません。

男性のなかには「ちょっとメイクしてみたい」「ロングヘアってどんな感じだろう」「スカートってスースーするのかな、試してみたい」と、女装まではいかなくても、女性の真似をしてみたいという願望を持つ人は少なくありません。実行するかどうかは別にして、「美しいもの」に憧れる感情は決して異常ではないのです。

また、仕事や家庭のストレスを解消するために女装やメイクをする人もいます。同じような趣味の人とのコミュニティに参加することで、メンタルを維持しているという患者さんもいらっしゃいました。

こういった人たちは、結構な大きさまでサイズアップしたいと言う希望を持っています。普段の生活ではさらしやサポーターを巻いて、男性としての服装を着用しているようです。

男性で豊胸術、どんな手法があるのか

ドクターの技術が重要ポイント「シリコンバッグ挿入法」

「これくらい大きくしたい」という要望に対して、そのままこたえられるのは「シリコンバッグ挿入法」です。たいていの場合は、脇にメスを入れ、大きくしたい分のシリコンバッグを挿入していきます。

男性の体で豊胸を経験している人の多くが、シリコンバッグ挿入法を受けていると思います。とくに海外での手術のほとんどがシリコンバッグを使用しています。

ただし、失敗も少なくありません。シリコンバッグを入れる位置を誤ると、男性特有の大きな筋肉の影響を受けて、ボディビルダーの胸のようになってしまうことがあるのです。胸筋に力を入れると胸が動くようなイメージです。

こうしたことが起こらないようにするためには、筋肉を剥がし、 胸骨付近まで持ち上げてシリコンを挿入するといったテクニックが必要になります。ドクターに男性の施術経験があるかどうかを尋ねるなど、慎重なクリニック選びが必須でしょう。

一時的な豊胸に向く「ヒアルロン酸注入法」

イベントで女装がしたいなど、一時的な豊胸を望む場合には、ヒアルロン酸注入法が用いられることがあります。ヒアルロン酸は体内にも存在する成分で、体に害はありません。また、注入しても、数カ月で消失してしまうという性質があるため、一時的な豊胸にはぴったりです。

気をつけて欲しいのは、一時的だからと大量のヒアルロン酸を注入するのは避けるべきでしょう。男性の皮膚は女性に比べて硬く、注入したヒアルロン酸の分だけ皮膚が伸びてくれないことがあります。

そこへ無理やりヒアルロン酸を注入してしまうと、表面に段差ができたり、いびつな形になってしまうことがあるからです。

また、ヒアルロン酸の注入の仕方にはそれぞれのクリニックのこだわりがあります。きれいなバストをつくりたいのであれば、「施術時間が短い!」ことをウリにしているクリニックは避け、「細いカニューレで、ゆっくり注入します」と説明をしてくれるクリニックを選んでください。

いっきに注入してしまうと、ヒアルロン酸がバストのなかでかたまりとなり、それがしこりとなって残ってしまうことがあるからです。

痩せたい+豊胸の一石二鳥を狙うなら「脂肪注入法」

女性が行う豊胸術として、最近、人気を博しているのが「脂肪注入法」です。患者さん自身の不要な脂肪を採取し、それを加工してバストへ注入し脂肪を増やします。痩身とバストアップが同時に叶う、一石二鳥の施術となります。

男性でも体に脂肪の多い人であれば、悪くない選択です。ただ、男性は女性に比べて圧倒的に脂肪の量が少ないことが多く、十分な脂肪を採取できないことがあります。どれくらいの豊胸が可能か、カウンセリングで確認してもらうようにしましょう。

男の豊胸…もっともリスクが少ない方法は?

ホルモン療法を行っている人にも最適な豊胸術

男性の豊胸の相談があった場合、南クリニックでお薦めすることが多いのは「成長再生豊胸」です。

先に紹介した3つの方法と異なり、何かを入れてバストを大きくするわけではありません。施術としてはバストに「成長因子」を注射するだけ。成長因子はバスト内の脂肪を増やし、乳腺を発達させるきっかけをつくるたんぱく質の一種です。

女性の体になることを目指している男性は、多くの人がホルモン療法を行っています。よく「ホルモン療法をしているのに、バストが大きくならない」と悩んでいる人がいるのですが、ホルモンの補充だけではバストは大きくなりません。

バストの中身を増やすための成長因子が存在し、そこに女性ホルモンが関わることで脂肪が増え、乳腺が発達していくのです。

皮膚がゆっくり伸ばされ、美しいバストが完成する

つまり、成長再生豊胸はバストを無理やり大きくするのではなく、思春期の女性のバストを再現すると考えてください。何かを入れるのではなく、患者さん自身のバストが大きくなっていく。その名の通り「成長」がテーマの豊胸術です。

この方法の良い点は、徐々に脂肪が増えていく点にあります。ゆっくり成長することで、皮膚もじんわりと伸ばされますから、自然な丸みを形成できるのです。

シリコンバッグやヒアルロン酸のように、バストが硬くなったり段差が生じることがないうえに、脂肪注入法のようにサイズアップに限度があるわけでもありません。リスクのもっとも少ない豊胸術と言えるでしょう。

男性の体であっても、バストを大きくしたいという願いを叶えることは十分可能です。筋肉や脂肪の量、骨格によってもフィットする豊胸術は異なってきますから、興味のあるかたは、遠慮することなく相談してください。

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成長再生豊胸には、
成長再生豊胸F成長再生豊胸W
2種類があります。

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