コラム
column
公開日2021.12.11最終更新日2022.01.05豊胸Q&A
MTFでホルモン治療はしてないですが豊胸はできますか?
ご相談者様
私はMTFで、まだホルモン治療は受けていないのですが、豊胸は可能ですか? また、MTFにおすすめの豊胸術があれば教えてください。
ホルモン治療をしていなくても豊胸術を施すことは可能です。シリコンバッグ挿入法、ヒアルロン酸注入法、脂肪注入法などが利用できます。このなかでは脂肪注入法がおすすめです。ただし効果は出にくいかもしれません。
どうして効果が出にくいのでしょうか?
脂肪注入法は、自分の体から採取した脂肪をバストに詰め直すという豊胸術です。
バストの中身は主に乳腺と脂肪からなります。乳腺は母乳を生み出す組織です。男性やホルモン治療を受けていないMTFの方の場合、乳腺はほとんど発達しておらず、脂肪も少なく、胸の膨らみがあまりありません。そのため、脂肪を注入するスペースがかなり限られます。
狭い範囲に大量の脂肪を注入すると、脂肪の細胞の多くが死んでしまうため、あまりバストアップの効果が期待できません。死んだ細胞が胸のなかでしこりを形成してしまうこともあります。
また、MTFの方はシスジェンダーの女性(トランスジェンダーではない女性)と比べて全身の皮下脂肪が少ないため、十分な量の脂肪を採取するのが難しいケースが多いです。
脂肪注入法は柔らかくて自然に近いバストが得られるため、MTFの方にも適した方法ですが、まずはある程度の期間ホルモン治療を行って乳腺と脂肪を発達させてから受けたほうがよいでしょう。
ほかの方法でも難しいでしょうか?
シリコンバッグ挿入法という豊胸術もあります。シリコンジェルなどが詰まったシリコン製のバッグを胸の中に挿入するという豊胸術です。
しかし、MTFの方の場合はシスジェンダーの女性に比べてバストの膨らみが乏しいため、胸の中と言っても皮膚に近いところにバッグを挿入することになります。その結果、シリコンバッグという人工物の見た目や感触がダイレクトに表面に現れてしまい、不自然なバストになりがちです。
ヒアルロン酸注入法は、ヒアルロン酸を胸のなかに直に注入する方法です。ヒアルロン酸は皮下に入ると脂肪よりもかなり硬いので、シリコンバッグと同様に硬くて不自然なバストになりやすいです。
ホルモン治療を受けていない場合、乳房の膨らみがほとんどない状態ですので、シリコンバッグやヒアルロン酸がより目立ちやすくなります。ヒアルロン酸は狭い範囲に大量に注入するとしこりができやすいという問題もあります。
これら以外では、成長再生豊胸という豊胸術もありますが、効果を発揮するには女性ホルモンの働きが欠かせないため、ホルモン治療の併用が必須となります。
やっぱりホルモン治療を受けてからでないとバストアップは難しいのですね…。
そうですね。服の上からの見た目を改善するというだけなら可能かもしれませんが、豊胸術は体に負担がかかる施術ですし、副作用のリスクもありますので、長い目で見て適切な方法を選ぶべきだろうと思います。
大人の方の場合、女性らしいバストの膨らみを得るためにはホルモン治療だけでは不十分で、何らかの豊胸術を受けることが必要になります。ホルモン治療を受けた上で、希望のサイズと最適な豊胸術を考えるのが得策と言えます。
ホルモン治療を受けているMTFにとって最もおすすめの豊胸術といえば、どれでしょうか?
脂肪注入法も悪くありませんが、最も適しているのは成長再生豊胸でしょう。成長因子という物質を胸に注射して細胞増殖を促し、バストを自然に発育させるという豊胸術です。
女性的なバストは女性ホルモンと成長因子の働きにより発育します。実は、思春期までは性に関係なく胸の細胞に成長因子が豊富に存在しているため、ホルモン治療だけで女性的なバストに導くことが可能です。
ところが、それ以降は成長因子が急激に減少するため、女性ホルモンを投与しただけではあまりバストアップの効果が望めません。
ホルモン治療で女性ホルモンを補いつつ、成長再生豊胸で成長因子を増やしてあげるのが効果的です。
自然な胸の膨らみを得たいMTFの女性にとって、ホルモン治療と成長再生豊胸の併用がベストな選択肢と言えるでしょう。
まとめ
- ホルモン治療を受けていないMTFの方でも豊胸術を受けることは可能。
- ただし、シスジェンダーの女性とは体のつくりが異なるため、豊胸の効果は限定的。
- MTFの方にとってはホルモン治療と成長再生豊胸の併用が最もおすすめ。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
-
- すぐに大きくしたい方にオススメ
-
- 段階的に大きくしたい方はこちら
当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。
-
- 豊胸と同時に痩身も可能