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公開日2022.06.16最終更新日2023.07.31豊胸基礎知識

私の乳頭(乳首)の形って変?乳頭の7タイプを解説!

乳頭(乳首)の形は普通考えられている以上に人それぞれですが、大体7つくらいのタイプに分類することができます。

どんなタイプの乳頭であっても健康上はとくに問題がないのが通例です。ただし、一部のタイプでは授乳しづらい場合があります。また、健康上問題はなくても見た目が気になるという方も少なくありません。

タイプごとに、特徴や注意点、形成外科で行われている手術などについて解説します。

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①突き出た乳頭(普段は柔らかい)

  • 乳輪から1cm程度突き出ている
  • 普段は柔らかく、接触の刺激、寒さ、性的興奮などで硬くなり、さらに少し突き出る

多くの人が「普通」と見なす乳頭のタイプです。

②大きく突き出た乳頭(普段から硬い・垂れている)

  • 乳輪からかなり突き出ており、大きめ
  • 普段から硬かったり、垂れていたりするケースもある

乳頭が大きく突き出していたり、普段から硬かったりすると、下着に引っかかって気になったり、服とこすれて痛みが生じたりすることがあります。

①のタイプだった方が出産・授乳後に②のタイプになる例も少なくありません。

妊娠すると、出産・授乳に向けて乳腺が発達し、乳房や乳頭が大きくなります。授乳期を終えるとバストサイズが元に戻りますが、乳頭がとくに大きく発達した場合には、乳頭だけサイズが戻らず、大きいままというケースがあるのです。

乳頭を小さくしたい方向けに、形成外科では乳頭を一部切除して縮小する手術(乳頭縮小術)を行っています。

手術には乳管(母乳の通り道)を塞いでしまう方法と温存する方法があります。塞いでしまった方が乳頭をより小さく、美しく形成でき、傷を少なく、目立たなくすることができますが、授乳は不可能になります。

③短乳頭

  • 乳頭が乳輪から数mm程度だけ突き出ている
  • 乳頭が全体的に小さめなことが多い

①を短く、小さくしたようなタイプです。大抵の場合は問題なく直接授乳ができます。また、妊娠すると乳頭が伸びて大きくなることがあります。

④陥没乳頭

  • 乳頭が乳輪よりもくぼんでいる
  • 指で刺激すると突き出す(指でつまみ出せる)タイプ(=仮性陥没乳頭)と、どうしても突き出さないタイプ(=真性陥没乳頭)がある

真性陥没乳頭の場合、直接授乳は困難です。治す(普段から乳頭が突き出ている状態にする)には外科手術が必要です。

手術には乳管(母乳の通り道)を塞いでしまう方法と温存する方法があります。塞いでしまう方が陥没を治しやすいのですが、授乳は不可能になります。授乳機能を維持するためには乳管を温存する必要がありますが、手術が複雑になり、術後しばらくしてまた陥没してしまう例もあります。

仮性陥没乳頭の場合、吸引器を継続して使用したりすることで治ることもあります。

また、治さなくてもマッサージや乳頭保護器の使用、授乳方法の工夫などにより直接授乳が可能なケースがあります。

陥没乳頭だと、乳輪下膿瘍(乳輪の下に膿がたまる症状)を発症しやすく、慢性的に繰り返されることもあります。乳輪下膿瘍は外科手術により治療します。

⑤扁平乳頭

  • 乳頭が乳輪からほとんど突き出ておらず、平ら
  • 刺激などが加わると突き出すタイプ(仮性)とそのままのタイプ(真性)がある

扁平乳頭は陥没乳頭の一種で、陥没が浅いために乳頭が平らに見えるタイプです。

⑥片側だけ陥没した乳頭

片方は①(突き出た乳頭)、もう片方が④(陥没乳頭)や⑤(扁平乳頭)というタイプです。

⑦乳輪ごと膨らんでいる乳頭

  • 乳頭と乳輪が一体となって乳房からぷっくり突き出している
  • 乳頭に刺激が加わったりすると乳輪から乳頭が突き出すケースもある

これ以外のタイプでは乳輪は平らで、乳房に沿って広がっていますが、このタイプでは乳輪全体が乳房からぷっくり突き出しています。乳頭と乳輪の段差はなく、一体となっているように見えます。

俗に「風船タイプ」「膨らんだつぼみタイプ」などと呼ばれます。

その他の乳頭(乳輪に特徴があるなど)

乳頭というよりも乳輪の問題ですが、以下のような悩みを持つ方も少なくありません。

  • 乳輪が大きく広がっている
  • 乳輪に毛が生えている
  • 乳輪がぶつぶつしている

乳輪の大きさにはかなり個人差があり、平均よりとても大きな人もいます。

乳輪に毛が生えるケースはよくあり、人によってはかなり濃い毛が生えて目立つことがあります。

乳輪にあるぶつぶつはモンゴメリー腺と呼ばれるもので、誰にでもあるものですが、大きかったり数が多かったりして目立つことがあります。

モンゴメリー腺からは皮脂が分泌され、乳頭を守る働きをしています。また、皮脂と母乳の混ざった匂いが赤ちゃんを刺激し、おっぱいに吸い付くように促します。

ぶつぶつが気になる方向けに、形成外科ではモンゴメリー腺を切除する手術も行っています。

乳頭は胸に一対だけついているのが普通ですが、胸以外の場所にも乳頭があるという方もいます。これは副乳(多乳頭)と呼ばれます。

犬や猫、豚などの動物の場合、左右対になった乳頭が何列も並んでいます。哺乳類としては、こうしたタイプが元祖です。

人間の場合は、祖先の哺乳類から人間に進化する過程で左右一対だけの乳頭になり、それ以外は退化しました。しかし、進化の名残のように胸以外の場所にも乳頭ができることがあります。

ほくろのように小さくて、乳頭とは気づかないこともよくあり、そうしたケースを含めると、男性の1.5%、女性の5%ほどが副乳を持っていると言われています。

年齢とともに副乳が発達して膨らみ(乳房)ができるケースや、生理周期に従って痛みが出るケースがあります。

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