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公開日2022.04.11最終更新日2022.05.25豊胸基礎知識
男性と女性、性別による豊胸術の違い 男性に適した豊胸術とは
豊胸は基本的に男性でも行うことができます。ただし、男性と女性では体の特徴に違いがあるため、それを考慮して慎重に豊胸術を選ぶ必要があります。
男女の体の特徴を比較しながら、豊胸の効果の違いや男性に適した豊胸術について解説していきます。
目次
豊胸に影響する男女の体の違い
男性の乳腺は未発達
乳房の中身は主に乳腺と脂肪でできています。乳腺は母乳をつくりだす働きを持つ器官で、女性の場合は思春期に大きく発達します。発達した乳腺を取り囲むように脂肪がつくことで女性らしいバストが形作られます。
男性の胸にも乳腺は存在しますが、未発達です。また、体重が増えると胸の脂肪も増えますが、乳腺が発達していないため、女性のバストのように丸く張りのある形にはなりません。
豊胸術の多くは胸のなかに詰め物を入れてバストアップします。乳腺が発達し脂肪も相応についている女性のバストであれば、乳腺・脂肪の下にうまく詰め物を入れ、ある程度自然な見た目・感触にすることができます。
乳腺が未発達な男性の場合、詰め物がバスト表面近くにきてしまい、見た目や感触が不自然になりがちです。
男性は女性より皮下脂肪が少ない
平均的に、男性は女性より皮下脂肪が少なめです。
脂肪注入法という豊胸術では、自分の体から余分な脂肪を吸引してバストに注入します。他人の脂肪は移植の拒絶反応が出てしまうため使えません。
普通体型・痩せ型の男性の場合、希望のバストサイズにするのに十分な量の脂肪を吸引できないことが少なくありません。
男性の皮膚は伸びにくい
男性の皮膚は女性に比べて厚く、伸びにくい性質を持っています。そのため、バストに詰め物を入れると皮膚が無理に引き伸ばされて、こわばった不自然な外見になることがあります。
肩幅・骨格が大きく、豊胸の効果が目立ちにくい
一般的に男性は肩幅や胸周辺の骨格が女性より大きく、豊胸で乳房を盛り上げても効果がわかりにくいという難点があります。
男性が胸に詰め物を入れて豊胸する場合、十分に目立つほどサイズアップするにはかなりの量を入れる必要がありますが、そうするとバストの形や感触が不自然になりがちです。
男性の豊胸はホルモン療法との併用が効果的
男性の体は胸に詰め物を入れてバストアップするのに適さない特徴を持っています。したがって、まずはホルモン療法(女性ホルモンの補充)を受け、ある程度乳腺や皮下脂肪を発達させて女性的な体つきにしてから豊胸を行うのが効果的です。
胸に詰め物を入れるのではなく、乳腺の成長を促進してバストアップする方法(成長再生豊胸)もありますが、十分な効果を発揮するには女性ホルモンの働きが欠かせないため、やはりホルモン療法との併用が推奨されます。
豊胸術の種類と男性へのおすすめ度
シリコンバッグ挿入法
脇の下などを切開し、シリコンジェルを詰めたシリコン製バッグを胸のなかに挿入します。大きさを自由に設定できるのがメリットですが、術後の痛みなどが激しく、感触や見た目、横になったり揺らしたりしたときの動き方が不自然になりがちです。
挿入する位置は、乳腺の下、大胸筋膜の下、大胸筋の下と3種類あり、この順に深くなります。挿入位置が深いほどシリコンバッグを入れていることがバレにくいものの、手術のダメージが大きく、感触は硬くなります。
乳腺が発達していない男性の場合、胸の深い位置に挿入するほかなく、術後の痛みが強く出ます。シリコンバッグを覆う乳腺・脂肪があまりないため、深い位置に挿入したとしても形が浮き出てしまいやすいです。また、皮膚が伸びにくいため、皮膚がパンパンに張った状態になりがちです。
ホルモン療法を受けている男性であれば、そうでない男性よりも多少はよい仕上がりになると考えられますが、それでもこうしたデメリットがなくなるわけではありません。
女性でも、もともとのサイズが小さく、2カップ以上の大幅なバストアップを行った場合、皮膚がパンパンに張って不自然なバストになることがあります。
まとめると、シリコンバッグ挿入法は基本的に男性にはおすすめできません。胸の大きさにこだわりがあり、どうしても大きなカップの胸にしたいという男性であれば、検討の余地があるでしょう。
ヒアルロン酸注入法
ヒアルロン酸を胸に直接注入します。手軽さが利点ですが、感触は硬めで、効果は長続きしません。注入したヒアルロン酸は徐々に体に吸収され、半年~2年程度でなくなってしまいます。また、吸収されずに異物(しこり)として残ってしまうこともあります。
ヒアルロン酸は乳腺の周りの脂肪が存在するところに注入します。乳腺が未発達の男性の場合、注入したヒアルロン酸が表面付近に浮き出てしまい、感触の硬さが際立ち、見た目もいびつになってしまうことがあります。
ヒアルロン酸は1か所に大量に注入するとしこりになりやすい性質があるため、少量ずつ分散して注入するか、乳腺の下にいれるのが本来のやり方です。男性は注入するスペースがあまりないため、多くの量を注入することができず、無理にそうすれば形がいびつになり、しこりもできやすくなります。
ヒアルロン酸注入法も基本的に男性にはおすすめできません。すでにホルモン療法を受けていて、胸を少しだけ大きくしたいという場合であれば、検討してみてもよいでしょう。
脂肪注入法
余分な皮下脂肪がある部位から脂肪を吸引し、特別な処理を施した上で胸に注入します。比較的自然な感触・見た目のバストにできるのが利点ですが、脂肪を吸引した部位のダメージが大きく、1か所に大量に注入するなど手術法に問題があるとしこりを形成しやすいという特徴があります。
ホルモン療法を受けていない男性の場合、注入スペースが狭いため、ヒアルロン酸注入法と同様の問題(あまり大きくできない・しこりになりやすい)があります。また、普通体型・痩せ型の男性は十分な量の脂肪を吸引できない恐れがあります。
ホルモン療法を受けて乳腺や皮下脂肪が発達した男性であれば、脂肪注入法は比較的利用しやすい豊胸術と言えます。
成長再生豊胸
成長因子という物質を胸に注入し、バストの自然な発育を促します。手術のダメージはほとんどなく、成長再生豊胸で作られたバストは見た目・感触などがすべて自然そのもので、効果も半永久的です。
ただし、バストの発育にはある程度時間がかかります。発育スピードには個人差があり、希望のバストサイズになるまでにかなりの時間と費用がかかることもあります。
成長因子は細胞の増殖を促進する働きを持つ物質です。乳腺の細胞を増殖させる力を持った成長因子を注入することで、思春期の女性のバストと似た状態を作り出すことができます。
ただし、乳腺に成長因子がうまく働くためには十分な量の女性ホルモンも必要です。したがって、ホルモン療法を受けていない男性ではあまり効果が期待できません。
一方、ホルモン療法を受けている男性にとっては、成長再生豊胸が最適な選択肢と言えるでしょう。
ホルモン療法だけでは十分に胸を女性化できないのが普通です。それは成長因子が足りないせいです。ホルモン療法である程度体を女性化しつつ、成長再生豊胸で成長因子を補充することにより、乳腺の発達を十分に促して女性らしいバストを手に入れることが可能になります。
まとめ
- 男性は乳腺・脂肪が少なく、皮膚が硬く、肩幅・骨格が大きいため豊胸の効果が得られにくい。
- 男性が豊胸する場合はホルモン療法との併用がよい。
- シリコンバッグ挿入法・ヒアルロン酸注入法は基本的に男性には適さない。
- 脂肪注入法は普通体型・痩せ型の男性は十分な量の脂肪を吸引できない恐れがある。
- 男性に最適なのはホルモン療法と成長再生豊胸の併用。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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- すぐに大きくしたい方にオススメ
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当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。
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- 豊胸と同時に痩身も可能