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公開日2021.11.13最終更新日2021.12.09豊胸基礎知識
「私って胸が垂れているかも…」垂れた胸の原因と戻し方
胸の垂れ(下垂)を気にしている女性は少なくありません。実は20代にはすでにバストの老化が始まると言われており、年齢を重ねるにつれて垂れた胸を意識する方が増えていきます。
垂れた胸が気になる(気になりだした)方へ向けて、胸が垂れる原因と戻し方をわかりやすく解説していきます。
目次
垂れた胸になる原因
胸が垂れる主な原因はクーパー靱帯のたるみです。それに加えて、乳腺と脂肪の割合の変化や、皮膚の弾力性の低下も影響します。加齢はこれらすべてに関係しており、胸が垂れる最も根本的な原因と言えます。
クーパー靱帯のたるみ
乳房の中身は主に乳腺(母乳を生み出す組織)と脂肪からなります。胸の前方にかなりの量の乳腺・脂肪が突き出ている格好ですので、何か支えになるものがなければ乳房は重力に負けて垂れ下がってしまします。その支えになっているのがクーパー靱帯です。
クーパー靱帯は乳房のなかに放射状に広がっており、乳腺を筋肉や皮膚につなぎとめ、乳房の形を保つ働きをしています。
クーパー靱帯には加齢とともにたるみが生じ、それによってバストが段々と垂れていきます。バストの老化は20代に始まり、早い人では20代のうちに垂れを自覚します。
若いうちはぴんと張ったクーパー靱帯がバストの上から下まで張り巡らされていますが、加齢により徐々にたるみが生じて、バストの下部の方に垂れ下がっていきます。これにより、乳房はまず上部のボリュームが失われ、やがては全体的に垂れた状態になります。
クーパー靱帯は伸びることはあっても縮みはしません。妊娠によりバストサイズがアップするとそれに合わせて伸びますが、授乳期後に乳房が元のサイズに戻ってもクーパー靱帯は伸びたままであるため、たるんだ状態になります。これにより、妊娠を経験した多くの女性が胸の垂れを自覚することになります。
大幅なダイエットで大量の脂肪を落とした場合にも、同様の理由でクーパー靱帯がたるみ、胸が垂れることがあります。
脂肪の割合の増加
乳腺より脂肪のほうが柔らかいため、脂肪の多い乳房は垂れやすい性質があります。クーパー靱帯が全体に張り巡らされていれば脂肪が多めでも垂れませんが、クーパー靱帯がゆるんでくると乳腺の多い乳房に比べて垂れが目立ちます。
加齢とともに、ホルモンバランスの変化などにより乳腺は減少していき、脂肪の割合が大きくなります。クーパー靱帯がたるんでくるうえに、乳房がより柔らかくなるため、乳房は垂れやすい状態になってしまいます。
乳腺・脂肪の割合にはかなり個人差があり、もともと脂肪の割合が多い人は胸が垂れるのが早い可能性があります。
皮膚の弾力性の低下
乳房の皮膚もバストの形を保つためにある程度役に立っています。加齢とともに皮膚の弾力性が低下するとこの働きが弱まり、バストの垂れ・しぼみの一因となります。
垂れた胸を戻す方法
筋トレでは垂れた胸は戻せない
大胸筋などの筋肉を鍛えることでバストサイズをアップしたり、垂れた胸を改善したりすることができるという話をよく聞きますが、医学的には根拠がありません。
乳房は筋肉でできているわけではありませんし、形を支えているのはクーパー靱帯です。筋トレをしても乳房の中身は増やせませんし、クーパー靱帯を鍛えることもできません。
大胸筋を肥大させれば乳房が持ち上げられて垂れが改善されると考える方もいるかもしれませんが、女性が大胸筋を肥大させるのは非常に困難です。かなりハードなトレーニングが必要になるため、脂肪が落ちてバストが小さくなり垂れがかえって目立ってしまう恐れが高いですし、筋肥大を達成できたとしても女性的なバストのシルエットにはならないでしょう。
乳房に過度なストレスがかかるような方法でトレーニングをすると、クーパー靱帯を傷めてしまう恐れもあります。
筋トレには姿勢を矯正する効果はあり、それがバストの見た目改善に効果的であるケースもあります。猫背で前屈みの姿勢になっていると、胸の垂れが余計に目立ちます。そうした場合、筋トレにより猫背を矯正することで胸の垂れが目立たなくなる可能性があります。
下着では垂れた胸は戻せない
どんなブラを着けたとしても、たるんだクーパー靱帯を元に戻したり、乳腺の割合を高めたり、皮膚の弾力性を取り戻したりすることはできません。つまり、ブラには垂れた胸を改善する効果はないのです。
ブラには垂れを予防する(クーパー靱帯をたるみにくくする)効果はあると言われています。ただし、これにもはっきりした医学的な証拠があるわけではありません。
それどころか、ブラにはクーパー靱帯を守る効果はなく、若い女性の場合はブラがかえってクーパー靱帯の発達を妨げてしまう恐れがある、とする研究結果もあります(これも定説にまではなっていません)。
自分のバストサイズに合った、なるべく締め付けのないブラを着けるのが、現在のところはベストの選択肢だと思われます。
食事・サプリメントでは垂れた胸は戻せない
バストの成長には女性ホルモンと成長因子(細胞の増殖を促す物質)の働きが欠かせません。バストの成長因子は思春期以降は急激に働きが低下してしまいます。
食事・サプリメントで女性ホルモンを増強することはある程度できるかもしれませんが、成長因子を補うことはできないため、食事・サプリメントで垂れた胸を戻すことは不可能と考えられます。
垂れた胸をきれいに戻すには手術が必要
実は、たくさん脂肪をつければ(つまり太れば)垂れが目立たなくなることがあります。とはいえ、太るのは避けたい(太ってしまっては意味がない)と考える方がほとんどでしょう。
体型を崩さずに垂れた胸を戻すには、手術が必要になります。正確に言えば、「戻す」というよりは垂れのない乳房を「作り出す」のです。手術と言っても、切開したり物を詰め込んだりしないですむ方法もあります。
垂れた胸に効果的な手術
クーパー靱帯のたるみを手術で修正するのは現在の医療技術では困難です。そこで、乳房を吊り上げるか、豊胸して胸の張りを取り戻すことで垂れを改善します。
乳房吊上術
乳輪の周りの皮膚を切除し、バストが上向きになるように皮膚を縫い合わせることで胸の垂れを改善します。
垂れが軽度の場合は狭い範囲を切除して乳首の位置だけ上向きにします。重度になるにつれて広範囲の皮膚を切り取って縫い合わせ、乳首だけでなくバスト全体を引き上げます。場合によっては乳腺なども取り除き、バストサイズを下げて垂れを改善します。
豊胸術
何かを詰めてバストを膨らませる方法(シリコンバッグ挿入法・ヒアルロン酸注入法・脂肪注入法)と、バストを成長させる方法(成長再生豊胸術)があります。
シリコンバッグ挿入法はシリコンジェルなどを詰めたバッグを胸の奥に挿入する方法で、大幅なバストアップも可能なのが利点ですが、形や感触が不自然になりがちです。
ヒアルロン酸注入はヒアルロン酸を注射するだけで済み、手軽ですが、やや硬い乳房になります。また、豊胸効果が長続きしません。
脂肪注入法は自分の体から採取した脂肪を胸に注入するという方法です。かなり自然な感触のバストにすることができ、脂肪吸引箇所の痩身効果も期待できますが、痩せ型の方には向きません。
成長再生豊胸術では成長因子を胸に注入し、乳房を思春期の頃のような状態にして発育を促します。効果が実感できるまでに時間と回数がかかることがありますが、得られたバストは自然そのもので、効果は半永久的です。
まとめ
- 垂れた胸になる原因は、クーパー靱帯のたるみ、脂肪の割合の増加、皮膚の弾力性の低下。
- 筋トレや下着、食事では垂れた胸は戻せない。
- 垂れた胸を戻すには手術(乳房吊上術か豊胸術)が必要。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。
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