喫煙がバストに与える影響はありますか？　喫煙中でも豊胸は可能でしょうか。

習慣的に喫煙していると、体の細胞に酸素が十分に行き渡らなくなったり、女性ホルモンの活性が低下したりします。喫煙は肌の美容にとって重要なビタミンCを分解してしまったり、動脈硬化を促進したりもします。

バストが発育するためには、乳房の細胞や血管が健康で、女性ホルモンが適切に働くことが必要です。したがって、バストの発育が進む10代の頃にタバコを吸っていると胸があまり育たない、ということは考えられます。

大人の女性の場合、喫煙は乳房の老化を早めてしまう可能性があります。垂れた張りのない乳房になりやすいということですね。

乳房の老化は20代から始まり、まずは胸の上部のボリュームが失われます。

喫煙以外にも食習慣などが老化を早める要因になりますし、ダイエットでバストサイズが下がった場合にも垂れが目立つことがあります。

喫煙ばかりが原因とは言えないかもしれませんが、喫煙がよくないことは確かです。喫煙は乳がんを含め、あらゆるがんの要因になる可能性があるとも言われています。病気を予防し、老化を少しでも遅らせるために、禁煙をおすすめします。

喫煙していると免疫の働きや傷口の自然治癒力が低下します。そのため、豊胸手術の傷から感染症が発生するリスクが高まったり、術後の痛みが長引いたりする恐れがあります。

とくに、比較的大きな傷や痛みが生じるシリコンバッグ挿入法と脂肪注入法を受ける際には、手術前にしばらくの間禁煙しておくことをおすすめします。術後も、体が完全に回復するまで、1か月から2か月程度は禁煙した方がよいでしょう。

ヒアルロン酸注入法と成長再生豊胸は注射をするだけなので、傷や痛みは最小限で済みます。

しかし、ヒアルロン酸注入法は、バストの形や感触が自然とは言えませんし、効果が長続きせず、半年から2年ごとに再手術が必要になります。しこりや炎症ができる恐れもあります。そのため、当院では行っていません。

成長再生豊胸は、成長因子という物質を注入して、バストの自然な発育を促進するという豊胸術です。効果は半永久的に続き、しこりなどの副作用の心配もありません。

ただし、成長再生豊胸Wの場合には、バストの発育にはある程度時間がかかるため、手術後にいきなりバストアップというわけにはいきません。周囲に気づかれにくいという意味では、これはメリットとも言えますね。

また、2カップを超えるような大幅なバストアップはそれなりに処置の回数を重ねないと難しいでしょう。そうしたものをご希望でしたら、シリコンバッグ挿入法を選ぶほかありません。

バストの発育は個人差が大きいので、希望のバストが得られるまでに回数がかかり、費用が高額になる可能性があります。それでも、得られた効果は永続するので、長い目で見ればお得だと思います。

それから、喫煙は女性ホルモンを不活発にし、せっかく注入した成長因子の働きを弱めてしまう恐れがあります。ぜひ、禁煙の方もがんばってくださいね！