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公開日2024.11.20最終更新日2025.01.10豊胸基礎知識
ピルで胸が大きくなる!?よく耳にする噂を医師が解説
ピル(低容量ピル)の日本での解禁は1999年。
販売開始前から各方面で賛否両論あったものの、ピルが持つ高い避妊効果や婦人科系疾患への効果に注目が集まり、若い女性を中心に少しずつ利用者が増えています。
女性のアクティブなライフスタイルをサポートする薬とも呼ばれているピルですが、なかには本来の用途以外で服用を検討している女性も散見されます。
その代表的な例が「ピルを服用してバストアップを狙う」というもの。
本記事ではピルによるバストアップ効果や、間違った服用によって生じる症状などについて解説していきます。
目次
ピルで胸を大きくするのはおすすめできない
結論から言ってしまえば、ピルでバストアップはおすすめできません。
そもそも、ピルは下記などの効果発揮を目的に処方されるものです。
- 避妊
- 婦人科系疾患(子宮内膜症や生理痛)の症状の緩和
- ニキビや肌荒れの改善
- 骨粗しょう症の予防
婦人科で医師に「バストアップのためにピルを服用したい」と話したとしても、本来の用途とはまったく異なるため、処方する医師は稀です。
ピルで胸が大きくなるのは「胸の張り」が原因!ずっと続く理由は?
ピルを服用すると「胸の張り」という副作用が生じることがあるため、少しバストアップしたように感じる場合があるのは事実です。
胸の張りが生じるのは、ピルを服用することで偽妊娠状態になるからです。
ピルは女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを主成分とするため、ピルを服用すると女性ホルモンの量は妊娠中と近い値になります。
この作用によって脳は「妊娠中」と判断するため身体は偽妊娠状態となり、実際の妊娠と同じように胸の張りや痛みを感じるようになります。
そのため、ピルを服用すると「胸の張り」を感じることはありますが、根本的にバストアップしたわけではないのです。
ピルで胸の張りがずっと続く場合は注意!
ピルによる胸の張りは、服用開始から2〜3ヵ月で徐々に消滅するのが一般的ですが、ピルが身体に合わないと長続きする場合があります。
胸の張りが続いたからといってバストアップすることはありません。
むしろ身体に負担がかかっている状態にあるため、放置せずに必ず処方されたクリニックに相談するようにしましょう。
バストアップ目的のピル服用は危険と隣り合わせ!間違った飲み方で見られる症状3つ
一時的な副作用であっても構わないのであれば、避妊や生理痛緩和の目的で医師に処方してもらい、わずかなバストアップ状態を楽しむのも“アリ”かもしれません。
しかし、繰り返しますが、ピルは医師の処方が必要な医薬品であり、美容目的の服用は想定されていません。
バストアップのためにピルを服用したり、自己判断で他の薬やサプリメントと併用したりすると、想像以上に大きい健康リスクを負ってしまう可能性があるのです。
ピルの間違った服用によって生じる主な症状を3つ解説します。
症状①:吐き気や頭痛、不正出血
女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンやプエラリア・ミリフィカ配合のサプリとピルを併用した場合、吐き気や頭痛、不正出血などの症状が現れることがあります。
女性ホルモンが急激に増えることで、ホルモンバランスが崩れてしまうことが原因です。
これらの症状が見られた場合はすぐにサプリとピルの服用を止め、すぐクリニックを受診しましょう。
症状②:血栓症
コレステロール値の高い方や喫煙者、肥満体型の方が自己判断でピルを服用した場合、血栓症を発症するリスクがあります。
ピルには、肝臓に負担をかけ、血液を固まりやすくさせる作用があるからです。
そのため、下記に当てはまる方はピルを服用できない絶対的禁忌の対象になっています。
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
- 脂質代謝異常のある患者
- 前兆を伴う片頭痛のある人
- 重度の高血圧の人
- 血栓症に関連する病気にかかったことがある人
- 乳がんにかかっている人
上記は一例であり、ピルを服用できないケースは他にも複数あるため、自己判断でピルを服用するのは絶対に避けましょう。
症状③:脳梗塞や心筋梗塞
前述した血栓症が原因となり、脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な健康リスクにつながることもあります。
実際に発症していなくても、発症しやすい状態になっている可能性もあるでしょう。
バストアップ目的のために医師の処方以外のルートでピルを手に入れて服用することは、想像以上にリスクの高いことなのです。
ピルがもたらす胸への影響に関するよくある質問4つ
ピルとバストに関連するよくある質問について回答していきます。
Q1.ピル服用で胸が大きくなるのは「ヤーズ」を飲んだ時だけ?
A.ピルの種類に関係なく、胸の張りによって胸が大きく感じることがありますが、長期的にバストアップ効果が得られることはありません。
ヤーズとは超低用量ピルの一つで、主に月経困難症や子宮内膜症の改善を目的に処方されることが多く、当然ですがバストアップ効果は期待できません。
超低用量ピルはエストロゲンの配合量が少ないため効果も少なめですが、副作用も少ないという特徴があります。
Q2.ピル服用による胸の張りは突然くるの?
A.ピルによる胸の張りは、突然ではなく飲み始めてから数日で見られることがあります。
胸の張り以外にも、下記などの副作用が生じることも。
- 胸の痛み
- 頭痛
- 肌荒れ
- 不正出血
具体的な日数や症状には個人差があるため、処方される際に必ず医師や薬剤師の説明を受けるようにしてください。
Q3.ピル服用で胸が張るのはいつまで続く?
A.胸の張りや痛みは、約3ヶ月程度で落ち着くのが一般的です。
3ヶ月以上続くようであれば、ピルと体の相性が合っていない可能性があるためクリニックに相談してみるとよいでしょう。
Q4.ピル服用で胸が小さくなることはある?
A.ピルによって胸が小さくなることはないでしょう。
ピルによる胸の張りが落ち着いた際に胸が小さくなったと感じる可能性はありますが、元の大きさに戻っただけで、小さくなったわけではありません。
長期的なバストアップを目指すなら豊胸術が現実的
成人してからでは身長を伸ばせないのと同様に、豊かなバストもそう簡単には手に入らないのが現実です。
一時的なバストアップなら補正効果のあるブラジャーやパッドでもよいですが、長期的なバストアップ効果を望むのであれば豊胸術を検討する必要があるでしょう。
美容外科の豊胸術には下記などがあります。
成長再生豊胸 |
ヒアルロン酸豊胸 |
脂肪注入豊胸 |
シリコンバッグ豊胸 |
|
治療方法 |
胸に成長因子を注入してバストを育てる方法 |
専用のヒアルロン酸を胸に注入してバストを大きく見せる方法 |
自分の脂肪を採取し、それを胸に注入してバストを大きくする方法 |
専用のシリコンを手術して胸に挿入してバストを大きくする方法 |
持続期間 |
半永久 |
約半年~2年程度 |
半年~定着すれば半永久 |
約10年 ※種類によっては半永久とうたわれている |
ダウンタイム |
少しの腫れ/内出血/違和感などがが約1週間 |
腫れ/内出血/軽い痛みが約1週間 |
吸引部位とバストに痛み/腫れ/内出血/浮腫み/拘縮(吸引部位のみ)が約2週間~4週間 |
切開部分に強い痛み・腫れ・内出血が最低1ヵ月 |
価格相場 |
3セット:104.5万円 |
1ccの相場:2,000円~8,000円 ※片胸1カップ大きくするには約70cc~100cc必要 |
150~300cc:約50万円~150万円※2 |
新型:約100万円~130万円 旧型:約50万円~100万円 |
※1:南クリニックの場合
※2:脂肪吸引代込み
豊胸術はピルよりも相場が高くダウンタイムも生じますが、確実にバストを大きくするための手段として認識しておきましょう。
成長再生豊胸|おすすめ!
成長再生豊胸とは、成長因子を注入することで乳腺と皮下脂肪を発達させバストを育てる方法で、南クリニックでは特におすすめしている豊胸術です。
成長させたバストは半永久的に保てるうえ、メスを使わないのでダウンタイムがほとんどないため、画期的な豊胸術ともいえるでしょう。
<南クリニックの成長再生豊胸>
成長再生豊胸W |
成長再生豊胸F |
|
特徴 |
・3~6カ月かけてバストを育てる |
・治療直後から効果がみられる |
価格 |
1回:33万円 |
3セット:104.5万円 |
南クリニックでは成長再生豊胸がお得に受けられるモニターも募集しているので、気になる方はぜひ一度無料カウンセリングにいらしてくださいね。
ヒアルロン酸豊胸
ヒアルロン酸豊胸は、粒子の大きいヒアルロン酸を胸に注入してバストを大きく見せる豊胸術です。
デザイン性が高く効果の持続は半年〜2年程度のため、「一時的にバストアップしたい」「理想の形にこだわりがある」という方に向いています。
ヒアルロン酸豊胸は手軽な治療と思われがちですが、しこり化した際に除去手術が必要になる場合があるリスクを十分に理解しておく必要があります。
脂肪注入豊胸
脂肪注入豊胸は、自身の脂肪をバストに注入して体にメリハリをつけながらバストアップできる豊胸術です。
注入した脂肪が定着すると、効果は半永久的で見た目・感触ともに自然な仕上がりが期待できますが、定着しなかった場合は半年程度で元通りになる可能性があります。
定着率を高めるには、クリニックの脂肪の加工技術や医師の技術力が欠かせないため、クリニックや医師選びは慎重に行う必要があります。
シリコンバッグ豊胸
シリコンバッグ豊胸は胸の周囲を切開してシリコンを挿入しバストを大きく見せる豊胸術です。
一回の治療で2カップ以上アップが期待できるという特徴がありますが、メスを使用するため、治療後は辛くて長いダウンタイムになります。
傷跡も残る可能性もあるため、体への負担をかけたくない方にはおすすめできません。
まとめ
- ピルを服用すると「胸の張り」が生じることがあるため、バストアップしたように感じる場合があるのは事実。だがピルで胸を大きくするのはおすすめできない。
- ピルを服用すると脳は「妊娠中」と判断するため身体は偽妊娠状態となり、実際の妊娠と同じように胸の張りや痛みを感じるようになる。これが「胸の張り」の正体。
- ピルによる胸の張りや痛みは、約3ヶ月程度で落ち着くのが一般的。3ヶ月以上続くようであれば、ピルと体の相性が合っていない可能性がある。
- バストアップのために自己判断でピルを服用すると、吐き気・頭痛のほか、血栓症や心筋梗塞などや想像以上に大きい健康リスクを負う可能性があるため、注意が必要。
- 長期的かつ確実にバストアップ効果を望むのであればピルではなく豊胸術を検討する。一番おすすめの豊胸術は成長再生豊胸。リスクが少なく半永久的なバストアップ効果が期待できる。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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- すぐに大きくしたい方にオススメ
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- 段階的に大きくしたい方はこちら
当院には、
成長再生豊胸の他に脂肪注入法
もあります。
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- 豊胸と同時に痩身も可能