コラム
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公開日2020.03.31最終更新日2022.06.06成長再生豊胸
医師自身が試して確信した!自分のバストを成長させる「成長再生豊胸」開発秘話
「バストを成長させる」というコンセプトの「成長再生豊胸」は、いまや南クリニックの代表的な施術となっています。多くの患者さんが成長再生豊胸を受けたことで、自分らしい美しいバストを手に入れ、人生を楽しんでいる話を聞くと、ここまで頑張ってきてよかったと感慨もひとしおです。
今回は、南クリニックにおいて、成長再生豊胸が誕生するまでの歴史を紹介したいと思います。また、時折、問い合わせをいただく成長再生豊胸に関する特許についても、簡単に説明を加えておきます。
目次
「成長再生豊胸」開発ストーリー
シリコンバッグから始まった豊胸術の歴史
豊胸術が盛んに行われるようになったのは1960年代からです。当初はシリコンを直接バストに 注射するという、大胆な手法が取られていました。
その後、シリコンを袋状にして使用するシリコンバッグ挿入法がメインとなり、豊胸術が進歩するとともに、世界に広まっていきました。
1970年代からは、部分痩せ目的の脂肪吸引が行われるようになり、それに伴って、吸引した脂肪を再利用する「脂肪注入法」が登場しました。しかし、患者さん自身の脂肪を注入しているにもかかわらず、注入した脂肪のほとんどが吸収されて、やがてなくなってしまうという、今考えると稚拙な施術でもありました。また、しこりの発生確率も多く、乳がんと誤診され、乳房を全切除するような事件も起こってしまったのです。
とはいえ、2010年代以降、幹細胞の応用や、注入する脂肪の加工技術の改良によって、脂肪の生着率は格段にアップしてきています。もちろん、クリニックによって技術に差があり、一概には言えませんが、南クリニックでは8〜9割の生着率が認められています。
さらに、2000年代にはプチ整形と呼ばれる、ジェル注入型の豊胸術も話題を呼び、一時的な豊胸としては、今も、根強い人気があります。しかし、ヒアルロン酸以外の注入物は学会関係から、使用に関する強い警告があり、事実上、使用禁止になっています。
新たな世代の豊胸術「成長再生豊胸」
シリコンバッグ挿入法、ヒアルロン酸注入法、脂肪注入法という、3つの代表的な豊胸術に対して、南クリニックが、世界に先駆けて提供を始めたのが「成長再生豊胸」です。
これまでの「何かを入れて体積を増す」という豊胸術とは一線を画した豊胸術です。成長因子をバストに補充することで、バストの成長を促し、患者さん自身の体の力でバストを大きく成長させていきます。
もともとは再生医療の研究からヒントを得ており、南クリニックは第3種再生医療提供機関(相同利用)として、審査と登録済みですから、安心して施術を受けていただけます。
血液を使った再生医療
成長再生豊胸が開発されたきっかけを聞かれることがありますが、それほど大それたものではありません。日々の臨床経験と学会参加、それに多くの論文を読破するなかで、一つひとつ理論を構築し、患者さんに提供できるようになったのですが、その経緯を簡単に説明しておきましょう。
成長再生豊胸のおおもととなる考えは、血液中の血漿が組織を再生するという考え方に由来します。血漿というのは、血液を分離させたときに黄色い液体となる部分で、栄養、二 酸化炭素、ホルモン、老廃物などを運ぶ役割を担っています。この血漿を手術や外傷で利用すると、血腫ができにくく腫れが少ないことがわかっています。
美容外科の世界では、主にフェイスリフト手術で血漿がフィブリン糊として利用されてきました。アメリカでは血漿がアンチエイジングの力を持つと話題になり、若者の血漿を他者に注入する施術が流行しましたが、HIVなど感染の問題が生じてしまいます。そこから、患者さん自身の血液を使った傷や軟骨などの再生医療へと移り変わっていきます。自分自身の血液ですから安全性が高く、すでに歯科のインプラント治療や、ひざ軟骨のすり減りなどの治療ではポピュラーになりつつあります。
成長因子が再生のカギを握っていた
再生のカギを握っているのは、血液中の血小板です。しかし、患者さんの血漿中に含まれる血小板の数は、患者さんごとに違いがあり、その差が治療に影響を及ぼすことがわかってきました。
そんな折、「血漿に成長因子を添加すると、添加しなかった場合に比べて組織が盛り上がる」という報告がなされました。このことがきっかけで、組織の陥没や再建に、血漿+成長因子の組み合わせが使えるのではないか、ひいては豊胸術にも応用できるのではないかと思いついたのです。
「成長再生豊胸」を試してみた!
自分の体で実験…テーマは3つ
豊胸術として、成長因子の注入を行えば、バストの成長を促せるはずだと、十分な予測ができました。論より証拠と、まずは、自分の体を使って試してみることにしました。
実験には大きく3つのテーマを掲げました。
1つめはどれくらいのあいだ、組織を盛り上げる効果が持続するのか。2つめは、添加する成長因子の組み合わせはどうすればよいか。そして3つめは、目指す組織の増量に対して、どれくらいの量の成長因子の量が必要か。以上、3つの課題を解き明かすべく、自身の体で実験を重ねていったのです。
そうして2009年の終わり頃、血漿の量と添加する成長因子の割合の検討が終了しました。
2010年成長再生豊胸が本格的にスタート
盛り上がった組織を針で採取し、病理検査を行ってみると、盛り上がりは脂肪組織の増殖によるものだということが確認できました。
さらに、2010年10月7日~8日に京都で開催された、第33回日本美容外科学会(JSAPS)総会にて、他の医師によって、「血漿+成長因子による皮下組織の増量が、正常な皮下脂肪組織である」という証明がMRI画像を以ってなされました。
これらを参考に、さらに改良を重ね、成長再生豊胸を完成させるに至りました。南クリニックが「成長再生豊胸」として本格的に患者さんに提供し始めたのは、2010年のこと。すでに10年以上の年月が経過しています。
「成長再生豊胸」と特許
医療行為や調剤は特許の取得は認められていない
成長再生豊胸について特許があるのか、ないのかという質問を受けることがありますが、医療行為ですので、特許の要件に該当しません。そもそも医療行為は特許を取得できないのです。「○○病の手術法」や「○○病の治療法」といった特許など、聞いたことがないはずです。
また、医療行為には調剤も含まれます。「この薬とこの薬を調合すると、〇〇の症状に効果がある」といったことは特許にはなり得ないのです。もちろん製品として薬や医療機器を販売する場合には、製品化したメーカーが特許を取得することになりますが、常に改良を加えている成長因子の配合を、わざわざメーカーに依頼して製品化し、特許申請するつもりは南クリニックにはありません。
そんなことに時間を費やすのであれば、より効果の期待できる成長再生豊胸の進化を目指 し患者さんに喜んでもらいたい。それが私たちの考えです。
成長再生豊胸プラスアルファを目指して
成長再生豊胸は南クリニックの代名詞となりましたが、「バストを成長させる」という方向で、私たちの挑戦は今も続いています。
今後の展開として「脂肪注入法+成長再生豊胸」によって、もともとのバストが極端に小さい人や、やせ型の人でも、効果を実感しやすい成長再生豊胸を考えています。実際、すでに実施した人では、これまでの成長再生豊胸よりも大きなバストアップ効果が認められています。手法やリスク、デメリットも含めて、改めて紹介したいと思っています。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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