コラム
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公開日2019.12.23最終更新日2020.07.28豊胸基礎知識
日本人のバストの美しさは「デコルテとのバランス」で決まる?
理想のバストの形とは、どのようなものでしょうか? 「お椀型」「円錐型」「皿型」など、さまざまな呼び名がありますが、形の好みは人それぞれで、意見は分かれるところです。ちなみに日本人男性には、お椀型と呼ばれる、お椀をひっくり返したような、全体的に丸みのあるバストを好む人が多いようです。
では、「美しいバスト」の条件とは、どのようなものでしょうか。
大きなバストであれば美しく見える、というわけではありませんし、小さいバストでも美しいと感じる場合もあります。
ファッションやメイク、習慣にしているスポーツ、趣味、職種などによっても、美しいバストの定義は変わってきます。アスリートにとっては大きなバストはかえって邪魔になるかもしれませんが、下着のモデルであれば、ブラジャーが映えるバストが求められるはずです。
南クリニックで豊胸術のカウンセリングをする際も、デザインについては患者さんと十分に話し合います。
豊胸術を求めて来院されている人は、サイズ感に強いこだわりを持っています。もちろん、そこも大切なのですが、ただ大きくすることに固執している人には、「美しさ」の重要性をお話ししています。
身長や顔立ち、全身の肉付きやボディラインを拝見し、その方のライフスタイルや好み、考え方を伺い、仕上がりのバストの大きさやデザインを提案します。
今回は、豊胸術によって、魅力的なバストに変身していただくために、美しいバストとはどのようなものなのか、お話ししていきます。
目次
日本女性の胸元を美しく見せる、「デコルテ」と「バスト」の関係
自分にとって美しいバストのサイズを知ろう
美しいバストは、トップバストが何センチであるとか、カップサイズがいくつであるか……という数字で決めるものではありません。
何より大切なのは、全身とのバランスです。とくに上半身、首、肩、ウエストとの関係が重要になります。一つの指針として、株式会社ワコールが延べ4万人以上のデータから算出した、日本人の理想の体型バランスを紹介しましょう。
この指標は、「ゴールデンカノン」と呼ばれ、ボディは6つのバランスで構成されるとした考えです。身長、体重、ウエスト、ヒップ、バストの位置関係から、 トルソ(胴体部分)のバランスを見ます 。
バストに関しては以下のように定義されています。
- 横幅のバランス
ウエストを1とした場合、肩幅=1.6 乳頭間=0.8の比率になる
- 高さのバランス
バストトップの位置が、肩とウエストの中間にある
- 厚みのバランス
背中からウエスト部分のお腹側までの厚みを1としたときに、背中からバストトップまでが1.3の比率になる
ゴールデンカノンの指標と、自身のボディサイズを比較してみると、厚みが足りないとか、バストトップの位置がずれているなど、バランスの崩れを認識することができます。もちろん、ピッタリと一致している必要はないのですが、日本人の体型として、このバランスに近いほど美しく見えるという点に注目して、一つの目安にすると良いでしょう。
美しいデコルテの条件
美しいバストの条件として、もう一つ大切なのが、首からバストにつながる「デコルテ」と呼ばれる部分です。デコルテは、ファッション用語の「ローブ・デコルテ」の略語として誕生した言葉で、服のネックラインに当たる部分を指します。
胸元の大きく開いた服を着たときや、水着姿になったときに、人の目線が集まる場所でもあります。大胆に胸元の開いたドレスを着ている人を見ると、男性はもちろん、女性でもデコルテに目が行くのではないでしょうか。
では、人の目を惹く美しいデコルテの条件をあげてみましょう。
- シワがない
- 吹き出ものやニキビがない
- むくみがない
- 脂肪がつきすぎていない
- 肌に張りとツヤがある
- 鎖骨がクッキリ見えていて、鎖骨の上にくぼみがある
美容意識の高い女性は、顔と同じようにデコルテにも高価な美容液を使い、毎日マッサージを続けています。このエリアには、老廃物を流すリンパや、重要な血管がたくさん通っているので、マッサージをすることで老廃物が蓄積するのを防ぐことができ、きれいな肌のデコルテを維持することができます。
スマホやパソコンに向かう時間が長いと、首や肩、デコルテに老廃物が溜まったり、血行不良を起こしたりしやすくなります。その結果、むくみでデコルテの美しさが損なわれることがあります。長時間のスマホ使用は避ける、同じ姿勢を続けない、一日に何度か首や肩のストレッチをするなど、血流を改善する工夫が大切です。
デコルテとバストの美しさは正比例する
デコルテの美しい人は、たいてバストの形もきれいです。
というのも、デコルテの美しい条件を満たすためには、ふだんの姿勢がとても大切だからです。背筋がまっすぐに伸びて、首と頭が正しい位置にあり、肩の力が自然に抜けた正しい姿勢――これらを意識して日常生活を送っていると、デコルテだけでなく、バストの形の維持にもつながります。
バストの大きさはともかく、バストとデコルテの美しさは正比例するものなのです。
従来の豊胸術が「つくりもの」に見えてしまう理由とは?
きれいに服を着こなすために豊胸を望む人が増えている
胸元の開いた服を魅力的に着られるのは、デコルテの美しさがあるからこそ。日本人女性にもデコルテの美しい人はたくさんいますが、文化の違いもあり、日本の女性は欧米の女性に比べて、胸元を見せない傾向にあります。脚は大胆に見せても、胸は隠すというのが一般的です。
しかし、近年は、欧米のセレブリティのファッションを取り入れる女性が増えてきました。パーティなどの場では、デコルテやバストの谷間を強調するドレスを着用している人も目立ちます。
そうした流れのなかで「胸元の開いた服が似合うバストにしたい」と、希望する人も急増しています。そうした人のカウンセリングを行うと、たいていの人が勘違いをしています。それは、「バストのサイズが大きくなれば、胸元を強調する服が似合う」と信じている点です。
女性らしさを演出する柔らかいバスト
長年、豊胸に携わってきた立場からいうと、胸元の開いたドレスを美しく見せるのは、単純に大きなバストではありません。大きさよりも、むしろ、バストそのものに柔らかさと弾力があることと、肌になめらかさがあること。この2つが重要です。
体を動かしたときに、バストが自然に動くと女性独特の柔らかいボディラインが強調されます。両手を前で交差したときに左右のバストが寄って、深い谷間もできます。動きのなかでセクシーな表情を生み出すバストは、女性らしさを演出するには欠かせないものだといえるでしょう。
この条件で考えると、豊胸をしていない自然なバストがもっとも美しいことになります。なぜなら、豊胸術で急激に大きくしたバストは、皮膚に余裕がなく、バストの動きが不自然になりがちだからです。
セクシーさに欠ける人工的なバスト
豊胸術といえば、バストを大きくするために、バストの内部に何かを入れるものです。手術をしてシリコンのバッグを挿入する。あるいは、ヒアルロン酸や自身の別の部位から採取した脂肪を注入するというのが、美容クリニックで行う標準的な豊胸術となります。
バスト内に入れるものは、技術の進化によって、自然な脂肪に近い形状になってきています。シリコンバッグも、ヒアルロン酸も、柔らかい質感で、本来の脂肪と同じように柔らかな動きをしてくれます。
しかし豊胸術では、一気にバスト内部の容量を増やすため、皮膚に余裕がなくなり、パンパンに膨らませた風船のようになってしまいがちです。大きさは十分満足できるものになるかもしれませんが、体を動かしてもバストに自然な動きが生まれず、人工的な印象になってしまうことがあるのです。
もちろん皮膚の伸びには個人差があり、注入する量によっては、自然なバストの動きを再現できるケースもあります。しかし、元のバストより2カップくらい大きくしようとすると「つくりもの」に見えてしまう可能性は否定できません。
脂肪注入法では高額な施術になってしまう
これまでの豊胸術のなかでは、脂肪注入法がもっとも自然に見える施術でした。太ももやヒップから採取した、患者さん自身の脂肪を加工してバストに注入するので、バストの成分は豊胸術を受ける前と変わりません。触った感触も自然のままです。
ただし、注入する脂肪の量を抑えた場合に限ります。大きなサイズアップを希望して、一度に大量の脂肪を注入してしまえば、シリコンバッグやヒアルロン酸による豊胸術と結果は同じ。張り詰めたバストになってしまって、わざとらしい人工的な見た目になってしまいます。
それであれば、脂肪注入を数ヵ月に分けて何度か行うという方法はどうでしょうか。バストの皮膚が少しずつ伸ばされますし、注入した脂肪の何割かは体に吸収されてしまっているので、それを補う意味でも有効ではあります。
しかし、そのたびに、別の場所から脂肪を採取し、加工しなければなりません。脂肪を吸引した部位は、人によって、2~3週間くらい術後の痛みが続くことがあります。何よりそのたびに、脂肪吸引と脂肪注入、両方の金額を払わなければなりません。
ですから、自然さを最優先にバストアップさせたい人にとっては、脂肪注入法も完璧ではない、ということになります。
ホルモンを補充するよりも、女性らしさを活かせる成長再生豊胸
ホルモン投与では脂肪は増えていかない
自然な動きをするバスト。それには、外から何かを足すのではなく、自身のバストが大きくなってくれることがベストです。
バストを成長させる方法としては、女性ホルモンを投与する方法が昔から知られています。女性ホルモンを投与することで、乳腺を発達させ、バストを大きくさせるという手法です。ただし、ホルモン投与によるバストアップは一時的なもの。大きさを維持するためには、継続的にホルモンを投与する必要があります。
妊娠出産時や、生理前にバストが張って大きくなるのは、女性ホルモンの分泌量が多くなるからです。その時期を過ぎると、女性ホルモンの分泌量は元に戻り、バストの大きさも元に戻ってしまいます。つまり、女性ホルモンの投与をやめれば、乳腺は元の状態に戻り、バストのサイズも投与前の状態までダウンしてしまいます。
また、女性ホルモンが発達を促すのは乳腺です。バストの内容物の9割は脂肪なので、バストを成長させるには、脂肪の量を増やす必要があります。女性ホルモンを投与するだけでは、バストを大きくさせることは難しいのです。
10代の頃のようにバストが成長する「成長再生豊胸」
では、外から何かを足さずに、脂肪量を増やす方法はないのでしょうか。それを可能にしたのが、まったく新しい豊胸術「成長再生豊胸」です。
思春期の頃、バストが次第に大きくなっていった感覚。女性なら、誰もが記憶していると思います。1週間前より今日、今日より1週間後と、少しずつバストが豊かになり、弾力が増していく――あの感覚を、再び味わえるのが成長再生豊胸です。
私たちの体が成長するときには「成長因子」が関与しています。成長因子は、働く場所や機能によって多くの種類があり、バスト内で脂肪が増加するためにも、特定の成長因子が必要になります。
そこで、乳腺の発達と、脂肪の増加を促す成長因子をバストに注射することで、バストを成長させるのが成長再生豊胸の仕組みです。これまでの豊胸術のように、何かをプラスするのではなく、自らのバストが、思春期と同様に成長するように仕向けるわけです。
女性ホルモンを投与する方法では、乳腺だけが発達し、脂肪は増加しません。そのために、1カップ弱のサイズアップしか見込めませんが、成長再生豊胸であれば、施術のたびに乳腺と脂肪の両方の成長を促すことができます。納得がいくまで、何度でも施術を受けられるのも成長再生豊胸の魅力です。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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