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公開日2022.02.15最終更新日2022.03.04豊胸基礎知識
乳がんと間違えやすい「線維腺腫」とは?
若い女性にも罹患者が増えている乳がん。最近は乳がん検診の重要性が広く認識されるようになったため、日々バストに異変はないかと自己チェックしている方も多いのではないでしょうか。
そして、コリッとしたしこりの感触があったときの驚きと衝撃は相当なものだと思われます。
しかし、ここは一度冷静になりましょう。「しこり=乳がん」とは限りません。
目次
そのしこり、乳がんではなく「線維腺腫」である可能性も
バストにしこりがある…。バストの感触に異物感があることを知ったとき、多くの方は乳がんを思い浮かべるのではないでしょうか。実際、しこりを発見してから病院で検査を受けた結果、乳がんだと診断されるパターンは数多くあるため、ちょっとした異物感でも何も手がつかなくなるほどの恐怖に襲われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そのしこりが乳がんであるとは限りません。
実はしこりを形成する乳腺疾患は乳がん以外にもあり、なかでも良性の腫瘍である「線維腺腫(せんいせんしゅ)」を持つ女性は非常に多いのです。
線維腺腫とは?
線維腺腫とは、乳腺にできる良性の腫瘍(生命を脅かすことがなく、他部位に転移しない腫瘍)です。10代後半~40代くらいの若い世代に多く、小さいビー玉くらいの大きさで、よく動くことが特徴です。
線維腺腫ができる原因ははっきりわかっていませんが、ホルモンバランスの変化がしこりの形成に大きく影響しているのではないかと言われています。
線維腺腫はがん化しない!
良性の腫瘍だとしても、「将来がん化することはないのだろうか」と心配する方がいらっしゃいますが、その心配はありません。
多くの場合は治療する必要がなく、経過観察となることがほとんどでしょう。線維腺腫は時間の経過とともに徐々に小さくなり、気づいたときにはなくなっている……といったパターンが多いのです。
しかし、どうしてもしこりが気になるようであれば手術で除去することも可能なので、乳腺外科で相談してみましょう。
しこりが良性か悪性かの判断は医師に任せて
今あるしこりが乳がんと線維腺腫のどちらによるものなのか、その識別は専門知識のある医師にしかできません。
しこりを発見した際は決して自己判断せず、早めに医療機関を受診しましょう。
なお、「しこりがあまり動かない」「しこりが徐々に大きくなる」といった場合は悪性である可能性も否定できないので、なるべく早く対処するようにしてください。
乳がん検診は積極的に!20代からでもOK
最近は乳がん検診の重要性が叫ばれるようになり、乳がんについて知ろうとする女性が増えてきたのは非常に喜ばしいことです。
しかし、現状は厳しいもので、乳がんの罹患者数は年々増えているのをご存知でしょうか。初潮が早くなり、エストロゲンに晒される期間が昔より長くなったことが一因と言われていますが、未だはっきりとしたことはわかっていません。唯一言えるのは、「乳がんは年齢に関係なくかかる病気」だということです。
ですから、成人女性は健康管理の一環として、定期的に乳がん検診を受けるよう心がけてください。
厚生労働省は40歳以上の女性には2年に1回の乳がん検診を推奨していますが、30代・20代の方でも受けて損はありません。
今バストに異変を感じている方、そうでない方もぜひ、積極的に乳がん検診を受けましょう。
しこりがあっても豊胸できる?
ところで、「バストのしこりを検査した結果、線維腺腫であった場合は豊胸できるのか?」とのご質問をいただくことがあります。
まずは良性だったということで安心なさったでしょうが、これから豊胸しようと考えている場合、心配や迷いが残るでしょう。
これについてですが、検査で乳がんではないとわかった場合でも、医師の判断によってはしこりを除去してからの豊胸を提案される場合があります。
しこりが残ったままだと、シリコンバッグや脂肪を入れた後のバストの見た目や感触に影響する可能性があるからです。
また、しこりがまったくない場合でも、豊胸を検討している場合は施術・手術前に乳がん検診を受けておくことを強くおすすめします。
美しさは健康あってのもの。これを念頭に置いて、美しさを追求していきましょう。
まとめ
・線維腺腫とは乳腺にできる良性の腫瘍で、10代後半~40代の女性に多い乳腺疾患。小さいビー玉くらいのコリコリよく動くしこりが特徴で、同じくしこりが代表的な症状の乳がんと間違えられやすい。
・線維腺腫は基本的にはがん化しない。そのため、しこりが線維腺腫だと診断されても日常生活に問題がなければ特に治療せず、経過観察となることがほとんど。しかし、どうしても見た目や感触が気になるようであれば手術で除去できる。
・バストにあるしこりが乳がんなのか線維腺腫なのか、それとも他の乳腺疾患なのかの判断は医師にしかできない。したがって、しこりを発見したときは自己判断せず、早めに医療機関を受診することが大切。
・乳がんは年齢に関係なくかかる病気であるうえ、罹患者数は年々増えている。20代や30代も積極的に乳がん検診を受けて損はない。
・線維腺腫のしこりを残したまま豊胸できるかどうかについては医師の判断による。これは、しこりがあることで豊胸後のバストの仕上がりに影響が出る可能性があるからで、その場合はしこりを除去してからの豊胸を提案されることも。
・しこりがない場合でも、豊胸を検討している場合は施術・手術前に乳がん検診を受けておいた方が良い。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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