コラム
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公開日2021.09.19最終更新日2021.10.13豊胸基礎知識
男性が乳がんを発症することはあるのか、豊胸でのリスクは?
「乳がんは女性だけの病気」と思われがちですが、男性がかかる「男性乳がん」もあります。
女性ホルモンの増加との関連性が指摘されているため、ホルモン治療中の性同一性障害の男性にとっては懸念事項ではないでしょうか。
また、豊胸と乳がんの関係も気になるところです。
目次
男性も発症する乳がん。ホルモン治療中の男性は定期的な乳がん検診を!
女性の発症率が高い乳がん。乳がんで死亡する比較的若い女性の事例がメディアで多く取り上げられたこともあり、ここ最近は乳がん検診の重要性が広く認知されるようになりました。
そんな乳がんですが、実は男性も発症するのをご存知でしょうか。
これを聞くと、「男性にはバストがないのになぜ?」と驚かれる方が非常に多いのですが、乳がんの発症にバストの膨らみは関係ありませんし、男性にも乳腺が存在する以上、乳がんを発症する可能性があります。(乳がんは乳腺に発症するがんです)
男性乳がんの罹患率は低いものの「発見の遅れ」に注意
このように男性に発症する乳がんを「男性乳がん」といいます。乳がん全体で占める割合は約1%と低く、希少ながんです。
発症すると乳輪周辺にしこりや痛み、乳首からの出血などの症状が出ます。
女性であればこの時点で医療機関を受診するパターンが多いですが、男性の場合は男性乳がんの存在自体を知らず、そのまま放置してしまうこともあるでしょう。
実際、男性乳がんが発見されるときはすでにかなり進行していることが多いうえ、男性の胸の皮下脂肪は薄いので、がんが胸壁に広がりやすく、結果的に死亡率を引き上げてしまう原因になっています。
男性乳がんの一因に「女性ホルモンの増加」
男性乳がんの原因には遺伝性によるもの、クラインフェルター症候群や肝疾患を患ったことによる女性ホルモンの増加、遺伝子の突然変異などが挙げられますが、なかでも女性ホルモンの増加は現在性同一性障害でホルモン治療中の男性にとっては非常に気になるところでしょう。
MTFでホルモン治療中の男性は乳腺外科で乳がん検診を!
女性の乳がんにおいても、体が女性ホルモンに長期間さらされ続けたことが発症の一因とされており、乳がんと女性ホルモンの深い関係はやはり無視できるものではありません。
したがって、ホルモン治療中の男性は定期的に乳腺外科で乳がん検診を受診しましょう。ホルモン治療で女性ホルモンを投与している以上、乳がんを発症するリスクを考慮すべきだからです。
豊胸術が男性乳がんを誘発することはない
では、性転換の一環として行う豊胸は男性乳がん発症リスクにつながるのでしょうか。
この点、豊胸術によっては人工物を体内に挿入するため豊胸が乳がんの原因になると思われがちなのですが、これは誤解です。
かつて発がん性が指摘されていたシリコンオイルをバストに直接注入していた時代がありましたが、それは50年以上も前のこと。現在この方法を採用しているクリニックはほぼありません。
現在多くの美容外科クリニックで行われているシリコンバッグ挿入法、脂肪注入法、ヒアルロン酸注入法のいずれであっても乳がんを誘発することはないので、お好きな方法でバストアップを目指してください。
成長再生豊胸を受ける前は乳がん検診でがん細胞の有無をチェック!
南クリニックでは体の負担をかけず、仕上がりも自然な成長再生豊胸をおすすめしています。
成長再生豊胸とは、細胞を増殖させるタンパク質である成長因子をバストに注入し、脂肪を増やしてバストを育てる豊胸術です。手術不要でダウンタイムもほとんどなく、バストアップ効果は大幅な減量がない限り半永久。豊胸のイメージを覆すメリットの多い豊胸術ですが、やはり時々「乳がんのリスクはないのか」とのご質問をいただきます。
結論から申し上げると、成長再生豊胸においても基本的に乳がんのリスクはほとんどありません。施術に使用する成長因子製剤、その他の薬剤にも発がん性がないからです。
ただし、前述の通り、成長因子には細胞を増殖させる作用があるため、施術前からがん細胞があった場合はその細胞まで増やしてしまう可能性があります。
こうしたことから、南クリニックでは施術前にがん検診を受けておくことを強くおすすめしています。
定期的な乳がん検診で女性ホルモンと仲良く、賢く付き合う!
普段は「美を司るホルモン」として持ち上げられることの多い女性ホルモンですが、これが乳がんの話になると途端に悪者になってしまいます。
しかし、女性の健康維持のためには女性ホルモンが必須ですし、女性への性転換を希望する男性にとっても女性ホルモンは必要不可欠な要素。
女性ホルモンと長期間お付き合いする予定の方は定期的に乳がん検診を受診し、健康的なウーマンライフを送っていただきたいものです。
まとめ
・乳がんは女性特有の病気だと思われがちだが、実は男性乳がんもある。
・乳がん全体で男性乳がんの占める割合は約1%。罹患率の低いがんだが、発見が遅れることが多く、進行も早い。
・男性乳がんの原因には遺伝性、突然変異、女性ホルモンの増加などが挙げられる。
・性同一性障害でホルモン治療を受けている男性は、体内の女性ホルモン量が増えている以上、定期的に乳がん検診を受診した方が良い。
・なお、男性が現在主流の豊胸術を受けて男性乳がんを発症するリスクが上がることはほとんどない。
・南クリニックの成長再生豊胸も男女問わず乳がんを誘発することはない。しかし、細胞を増殖させる成長因子を使用するため、施術前からがんを患っていた場合はがん細胞を増やして病状を進行させてしまう可能性がある。そのため、施術前の乳がん検診でがん細胞がないことを確認しておくことが望ましい。
・女性ホルモンと長く、良い関係を築くためには、定期的に乳がん検診を受診することが大切。
成長再生豊胸には、
成長再生豊胸Fと成長再生豊胸W
の2種類があります。
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