美容外科 南クリニック/豊胸、成長再生豊胸
豊胸とは、バストの大きさや形を改善する美容治療の一つです。その手法は多岐にわたりますが、主に「ヒアルロン酸注入法」「シリコンバッグ挿入法」「脂肪注入法」「成長再生豊胸」があります。患者さんの希望や体質に合わせて最適な方法を選ぶことが賢明です。
最近注目を集めているのが、当院でもおすすめしている「成長再生豊胸」です。これは、従来の豊胸術のように体に異物を入れることなく、ご自身のバストを成長させる新しい豊胸の手法です。手術のような負担は軽減され、自然で豊かな胸元が半永久的に維持できるというメリットがあります。
豊胸手術は主に下記の4つの種類があります。
豊胸の種類 | 特徴 | 料金相場 |
---|---|---|
ヒアルロン酸注入豊胸 | ・手軽に豊胸できる ・デザイン性が高い ・一時的にバストアップできる |
1ccの相場:2,000〜5,000円 ※片胸150cc〜200cc上限が大半 |
成長再生豊胸 | ・効果が半永久 ・ダウンタイムが少ない ・周りにバレにくい |
1回:約33万〜38万※1 |
脂肪注入豊胸 | ・部分痩せとバストアップが同時に実現 ・拒否反応が少ない ・定着すれば効果は半永久期待 |
150~300cc:約50万〜150万※2 |
シリコンバッグ豊胸 | ・1回で2カップアップが可能 ・形が自由に選べる ・体型に左右されない |
最新:約100万〜130万 旧式:約50万〜100万 |
※1:南クリニックの場合
※2:脂肪吸引代を含む
それぞれ豊胸の違いについて詳しく紹介します。
ヒアルロン酸豊胸とは、専用ヒアルロン酸を胸に注入して大きく見せる豊胸術です。他の豊胸術に比べて手軽に行えることからプチ豊胸術とも呼ばれています。
片胸1カップ大きくするのに約70cc〜100cc必要です。
大きくするだけでなく形をデザインすることも可能で、バストの左右差や授乳後のしぼみで悩んでいる方にも向いていますが、触り心地は徐々に硬くなる傾向があります。
ヒアルロン酸は時間が経つと体に吸収されてしまうため、イベントなど一時的な変化を求めている方におすすめです。
成長再生豊胸とは、バストに成長因子を注入し乳腺を発達させることでバストの脂肪を増やす、人体のメカニズムを生かした豊胸術です。
注射のみで行う治療のため、体への負担も少なく辛いダウンタイムや大きな傷跡を心配する必要もありません。
成長再生豊胸では徐々に大きくなる方法と注入直後から大きくなる方法があるため、周りにバレたくない方からすぐに結果が欲しい方まで、さまざまな患者のニーズに答えられる治療です。
脂肪注入豊胸とは、自分の体から採取した脂肪をバストに注入する豊胸術です。部分痩せとバストアップが同時に期待できます。
自分の脂肪を使用するため拒否反応による副作用などが少なく、自然な仕上がりとなるのが特徴です。
ただし脂肪が少ない痩せ型の方やアスリートの方は採取できる脂肪が少ないため、あまり向いていないとされています。
ですが、南クリニックでは少ない脂肪を増やす「成長再生豊胸」と「脂肪注入法」を組み合わせた治療を提供しているため、脂肪があまり採取できない方でもふっくらバストを実現できます。
シリコンバッグ豊胸とは、胸や脇の下を切開して患者に合うシリコンバッグを挿入する豊胸術です。1回の治療で2カップ以上大きくすることも可能で、デザインも自由に選べるなどの特徴があります。
「シリコンバッグ豊胸は形が不自然でバレる」などのイメージを持つ方もいますが、最新のシリコンは種類も豊富で、かなり自然な仕上がりも実現できています。
ただし人工物ゆえ破損や拒否反応などのリスクは0ではないため、他の治療と比較してややリスクの高い治療といえるでしょう。
前述した豊胸術の効果持続期間やダウンタイムは下記の通りです。
豊胸の種類 | 効果の持続期間 | ダウンタイム |
---|---|---|
ヒアルロン酸注入豊胸 | 約半年〜2年程度 | 約1週間 |
成長再生豊胸 | 半永久 | 約1週間 |
脂肪注入豊胸 | 定着すれば半永久 | 約2週間~4週間 |
シリコンバッグ豊胸 | 約10年 | 最低1ヵ月 |
それぞれの持続期間や手術後の状態について詳しく紹介します。
ヒアルロン酸注入豊胸の持続期間は使用するヒアルロン酸の種類によって、かなり幅があります。持続性の高いヒアルロン酸は高額になりがちですが、長期的な効果を求めている方にとってはコスパがよいと言えるでしょう。
ダウンタイムでは腫れ・軽い痛みが約1週間続きます。注入後1週間はヒアルロン酸が移動する可能性があるため、強く触ったりマッサージなどは禁止です。
成長再生豊胸では成長因子により大きくなった胸は全て本物の自分のバストになるため、形や触り心地が自然かつ、半永久的な効果が期待できます。
ダウンタイムでは少しの腫れや触ったときの違和感が約1週間見られますが、見た目へ影響はほとんどありません。そのため他の豊胸に比べて症状が軽く、期間も短くなる傾向があります。
脂肪注入豊胸では、注入した脂肪が定着すれば半永久的な効果が期待できます。
ダウンタイムでは、脂肪吸引の際にカニューレ(金属製の管)を挿入するため、吸引部位とバストに痛み・腫れ・内出血・浮腫み(バストが膨らみすぎる)・拘縮(吸引部位のみ)が約2週間~4週間続きます。
人によっては動けないほどの痛みを感じることもあるため、術後しばらくは辛いダウンタイムが続くと思っておいたほうがよいでしょう。
シリコンバッグ豊胸では、10年の入れ替えを推奨されていますが、半永久効果をうたう美容外科もあるようです。確かに最近のシリコンバッグは寿命が伸びているようですが、破損等のリスクが0というわけではないため定期的な検診は欠かせないでしょう。
ダウンタイムでは、脇やバストの下を切開するため、他の豊胸よりも強い痛み・腫れ・内出血が最低1ヵ月は続きます。特に術後1週間の痛みは辛いため、痛み止めや化膿止めを使いながらできるだけ安静に過ごす必要があります。
豊胸で失敗しないためには自分と相性のよいクリニックや名医を見つける必要があります。
そのためには、いくつかの指標を持った上で複数のクリニックを比較するのがおすすめです。
この章では、自分に合う医師やクリニックを見極めるためのポイントを5つ紹介します。
クリニックに形成外科で勤務経験がある医師または形成外科学会専門医がいるかを確認しましょう。
形成外科は体表面全体を診療対象とする外科で、手術により機能的・整容的・美容的に修復することで患者を回復へと導きます。
また形成外科学会専門医になるには、身体の表面の傷や変形をきれいに治すことや美容医療に関して専門的な知識と診療技術が必要です。
そのため形成外科で勤務経験がある医師や形成外科学会専門医は、豊胸に関しても技術の高さを表す指標の一つと言えます。よって仕上がりの質の高さが期待でき、定期検診でも適切な対応が受けられると考えられるでしょう。
医師の豊胸実績や症例数の豊富さは一つの指標になります。
実績が豊富な医師からは経験に基づいた話が聞けるため、治療の方向性の幅が広がったり、リスクを分かりやすく説明してくれたりと、多くのメリットがあると考えられるでしょう。
また現在はSNS等で自分が担当した症例写真を公開している医師も増えており、その後の経過や患者の感想が見られる場合もあります。
症例数や実績を強調しすぎている場合は要注意ですが、参考程度に事前に調べておくとより効率的なクリニック選びにつながるでしょう。
クリニックでは最初にカウンセラーや看護師などがカウンセリングを行い、医師のカウンセリングは最後に少しだけという場合もあります。この仕組みが生まれる理由は医師が多忙だったり、セールスも兼ねていたりなどさまざまです。リスクの少ない手軽な治療であればあまり気にすることではないかもしれませんが、豊胸治療は他の美容整形に比べてやや高リスクかつ高額になるケースが多いため、最初から医師がカウンセリングするクリニックがよいでしょう。
看護師や医師による勧誘が強いと感じるクリニックは避けた方が良いでしょう。
具体的には、カウンセリング中に「効果が高い」「このオプションは全員つける」「本日中に決めた方がよい」など、患者の不安に対し高いプランやオプションを勧めてくるなどの行為です。
中には勧誘を断ると露骨に態度を変えてくるなどのクリニックもあるようです。
患者のメリットを一番に考えているクリニックであれば、何かを勧めることがあっても患者が納得できるまで親身に説明してくれたり、決定を急かすようなことはしないでしょう。
そのためカウンセリング中に高圧的な印象を持った医師・クリニックは、あまりおすすめできません。
他クリニックの料金と大きな差があるクリニックは要注意です。
特に、モニターでもないのに安すぎる場合は以下のリスクが挙げられます。
高すぎる場合は、内訳など高額になっている理由を必ず確認しましょう。
相場を知るためにもまずは複数クリニックをチェックした上で、クリニックを厳選すると良いでしょう。
どの豊胸手術であっても授乳に与えるリスクは低いと考えられます。
妊娠すると乳腺が発達することで母乳が作られ、乳管を通って乳頭から赤ちゃんに届きますが、ほとんどの豊胸は乳腺・乳管などに影響を与えずにアプローチするため、母乳には影響を与えません。
ただし「絶対に問題がない」とは断定できないため、各治療の注意点について紹介します。
成長再生豊胸は成長因子を注入して乳腺を発達させる治療ですが、成長因子により大きくなった胸は全て本物のバストそのものです。
そのため母乳への影響もなく、授乳中も特に注意することはないと言えるでしょう。
一度に多くのヒアルロン酸や脂肪を注入するとしこりが発生し、乳腺の発達に影響を与えたり、炎症や痛みが発生し授乳できなくなったりする可能性があります。
また助産師さんに乳房マッサージを受ける際はしこりがあることで乳がんを疑われることもあるため、豊胸していることを伝える必要があります。
シリコンバッグが破損したとしても母乳に混ざることはありませんが、炎症や痛みを起こすことで授乳ができなくなる可能性があります。
また妊娠時に、大きすぎるシリコンバッグがあると乳腺の発達に影響を与える可能性もあります。
シリコンバッグを挿入して10年以上経過している方や、大きすぎるシリコンを入れている方は、妊娠を考えた際にバッグの抜去を検討するとよいでしょう。